宮古島市議会常任委員会は、陸自計画の公開を求める請願を採択、地下水審についての請願は「一部採択」議事録公表のみ。
- 2016/03/16
- 15:58
宮古島より:
宮古島市議会常任委員会は、宮古島への陸自駐屯地建設計画に関する2つの請願書について
陸自計画の公開を求める請願を採択、 地下水審についての請願は
「一部採択」議事録公表のみ。
3月16日 宮古新報
陸自配備計画公開請願を採択、市議会常任委員会
宮古島市議会3月定例会は15日、 常任委員会で付託案件に対する採決が行われた。 宮古島への陸上自衛隊駐屯地建設事業計画に関する2つの請願書について、 同計画の早期公開及び地下水審議会の議事録の公表を求めることに関しては与野党の賛成多数で 「採択」 としたが、 審議会の公開は認めない判断を示した。 請願書を提出した市民団体は 「大きな一歩」 と喜ぶ一方、 審議会が非公開となる公算が高まったことには 「残念」 と肩を落とした。
審議の対象となったのは市と市議会に対し、同事業計画の早期公開を求める意見書を防衛省及び沖縄防衛局及び関係機関に提出するよう求める請願書、 同計画が地下水に与える影響について調査する地下水審議会の公開での実施と議事録の公表を求める請願書の2件。いずれも 「てぃだのふぁ島の子の平和な未来をつくる会」 (楚南由香子、石嶺香織共同代表) が提出した。
計画の早期公開を求める請願書は 「計画の全容がはっきりしないままでは、 市民も政治家も、 宮古島の未来を考えることはできない。 議論することも、 判断することも無理」 などと訴え。 また地下水審議会について 「非公開で行うことは事実や状況を確認、 理解、 判断する機会を市民から奪う行為」 と非難した上で、 「公 (おおやけ) にすることで率直な意見交換や意思決定の中立性が損なわれなくなる」 と訴えている。
計画の早期公開を求める請願書について審議した総務財政委員会 (嵩原弘委員長) は、 一部与党も 「宮古島への自衛隊配備に関する全体計画は、 いずれ公表される」 との認識で一致し、 挙手採決の結果、 与野党の賛成多数で採択とする判断を下した。
一方、 地下水審議会の公開を求める請願書について経済工務委員会 (仲間則人委員長) は、 「スムーズに議論してもらうためにも非公開とすべき」 「非公開にしても市民の不利益になる判断は出ない」 などとする与党意見が多数を占め、 審議会の公開を求めることに関しては不採択とした。 一方で、 議事録の公表については与党、 中立会派の21世紀新風会ともに 「命の水に関わること。 公表すべき」 と言うことで意見が一致した。
会議の冒頭では亀浜玲子氏 (文教社会委) が請願書提出に至った経緯を説明し、 「子育て中の母親たちが子どもたちの未来を考え、 切実な思いを訴えている」 として慎重審議を求めた。


3月16日の宮古新報紙面
3月16日 宮古毎日
陸自計画公開請願を採択/市議会常任委員会 地下水審は「一部採択」

地下水審議会の公開と議事録の公表を求める請願書を審査し「一部採択」した経済工務委員会=15日、市役所平良庁舎
開会中の市議会3月定例会は15日、常任委員会を開いた。総務財政委員会(嵩原弘委員長)と経済工務委員会(仲間則人委員長)は陸自配備計画に関する請願を審査した。駐屯地建設事業計画の公開を求める請願は総務財政委が採択。市地下水審議会の公開と議事録の公表を求める請願は、経済工務委が議事録の公表のみを求める「一部採択」の形を取った。審議会の公開には触れなかった。請願書は25日の本会議で委員長報告後、採決が行われる。
両委員会に付託された請願書は、いずれも「てぃだぬふぁ島の子の平和な未来をつくる会」(楚南有香子共同代表)が提出した。
陸自の駐屯地建設事業計画の早期公開を求める請願を審査した総務財政委では賛同の声が多かった。真栄城徳彦氏は「計画がある以上、(公開を求めることは)当然のこと。われわれも早く知りたい。これを知った上でわれわれ議会も議論すべきだ」とした。國仲昌二氏も「住民が知る必要がある。全面的に賛同する」と強調した。一方で、垣花健志氏は慎重な姿勢を示し、「計画が上がっているのかどうか今は知り得ない。時期尚早ではないか」と述べた。最終的に挙手で採決が行われ、賛成多数で同請願書を採択。意見書も認めた。
一方、経済工務委は全会一致で一部採択の形を取った。請願に対して富永元順氏は「地下水を守るという趣旨は理解できる」としたものの「審議会の審議の公開という部分では審議会の立場を尊重する上で公開は適当ではない」と述べた。審議内容の公表は「議会としても審議内容は公表すべきだと思う」と語った。
てぃだぬふぁ島の子の平和な未来をつくる会共同代表・石嶺香織さんの話 一つは採択、もう一つは一部採択となったが、私たちの意志が議会に上がることはうれしい。審議会の公開ができないということについては納得がいかない。二つの請願が本会議で採択されれば、下地市長は自衛隊配備計画を公表してくれと防衛省に言わなければならない。また、審議会の議事録は公表しなければならないということは大きな一歩だ。今後は、地下水審議会がどのような結果を出し、下地市長がどう受け止めるか注目していきたい。民主的でない場合は声を上げていきたい。
宮古島市議会常任委員会は、宮古島への陸自駐屯地建設計画に関する2つの請願書について
陸自計画の公開を求める請願を採択、 地下水審についての請願は
「一部採択」議事録公表のみ。
3月16日 宮古新報
陸自配備計画公開請願を採択、市議会常任委員会
宮古島市議会3月定例会は15日、 常任委員会で付託案件に対する採決が行われた。 宮古島への陸上自衛隊駐屯地建設事業計画に関する2つの請願書について、 同計画の早期公開及び地下水審議会の議事録の公表を求めることに関しては与野党の賛成多数で 「採択」 としたが、 審議会の公開は認めない判断を示した。 請願書を提出した市民団体は 「大きな一歩」 と喜ぶ一方、 審議会が非公開となる公算が高まったことには 「残念」 と肩を落とした。
審議の対象となったのは市と市議会に対し、同事業計画の早期公開を求める意見書を防衛省及び沖縄防衛局及び関係機関に提出するよう求める請願書、 同計画が地下水に与える影響について調査する地下水審議会の公開での実施と議事録の公表を求める請願書の2件。いずれも 「てぃだのふぁ島の子の平和な未来をつくる会」 (楚南由香子、石嶺香織共同代表) が提出した。
計画の早期公開を求める請願書は 「計画の全容がはっきりしないままでは、 市民も政治家も、 宮古島の未来を考えることはできない。 議論することも、 判断することも無理」 などと訴え。 また地下水審議会について 「非公開で行うことは事実や状況を確認、 理解、 判断する機会を市民から奪う行為」 と非難した上で、 「公 (おおやけ) にすることで率直な意見交換や意思決定の中立性が損なわれなくなる」 と訴えている。
計画の早期公開を求める請願書について審議した総務財政委員会 (嵩原弘委員長) は、 一部与党も 「宮古島への自衛隊配備に関する全体計画は、 いずれ公表される」 との認識で一致し、 挙手採決の結果、 与野党の賛成多数で採択とする判断を下した。
一方、 地下水審議会の公開を求める請願書について経済工務委員会 (仲間則人委員長) は、 「スムーズに議論してもらうためにも非公開とすべき」 「非公開にしても市民の不利益になる判断は出ない」 などとする与党意見が多数を占め、 審議会の公開を求めることに関しては不採択とした。 一方で、 議事録の公表については与党、 中立会派の21世紀新風会ともに 「命の水に関わること。 公表すべき」 と言うことで意見が一致した。
会議の冒頭では亀浜玲子氏 (文教社会委) が請願書提出に至った経緯を説明し、 「子育て中の母親たちが子どもたちの未来を考え、 切実な思いを訴えている」 として慎重審議を求めた。


3月16日の宮古新報紙面
3月16日 宮古毎日
陸自計画公開請願を採択/市議会常任委員会 地下水審は「一部採択」

地下水審議会の公開と議事録の公表を求める請願書を審査し「一部採択」した経済工務委員会=15日、市役所平良庁舎
開会中の市議会3月定例会は15日、常任委員会を開いた。総務財政委員会(嵩原弘委員長)と経済工務委員会(仲間則人委員長)は陸自配備計画に関する請願を審査した。駐屯地建設事業計画の公開を求める請願は総務財政委が採択。市地下水審議会の公開と議事録の公表を求める請願は、経済工務委が議事録の公表のみを求める「一部採択」の形を取った。審議会の公開には触れなかった。請願書は25日の本会議で委員長報告後、採決が行われる。
両委員会に付託された請願書は、いずれも「てぃだぬふぁ島の子の平和な未来をつくる会」(楚南有香子共同代表)が提出した。
陸自の駐屯地建設事業計画の早期公開を求める請願を審査した総務財政委では賛同の声が多かった。真栄城徳彦氏は「計画がある以上、(公開を求めることは)当然のこと。われわれも早く知りたい。これを知った上でわれわれ議会も議論すべきだ」とした。國仲昌二氏も「住民が知る必要がある。全面的に賛同する」と強調した。一方で、垣花健志氏は慎重な姿勢を示し、「計画が上がっているのかどうか今は知り得ない。時期尚早ではないか」と述べた。最終的に挙手で採決が行われ、賛成多数で同請願書を採択。意見書も認めた。
一方、経済工務委は全会一致で一部採択の形を取った。請願に対して富永元順氏は「地下水を守るという趣旨は理解できる」としたものの「審議会の審議の公開という部分では審議会の立場を尊重する上で公開は適当ではない」と述べた。審議内容の公表は「議会としても審議内容は公表すべきだと思う」と語った。
てぃだぬふぁ島の子の平和な未来をつくる会共同代表・石嶺香織さんの話 一つは採択、もう一つは一部採択となったが、私たちの意志が議会に上がることはうれしい。審議会の公開ができないということについては納得がいかない。二つの請願が本会議で採択されれば、下地市長は自衛隊配備計画を公表してくれと防衛省に言わなければならない。また、審議会の議事録は公表しなければならないということは大きな一歩だ。今後は、地下水審議会がどのような結果を出し、下地市長がどう受け止めるか注目していきたい。民主的でない場合は声を上げていきたい。
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