3月28日、工事未完成でも「年度内」に強行された「与那国沿岸監視部隊発足」
- 2016/03/29
- 12:35
Ryukyuuheiwaより:
許すな! 琉球弧の軍事要塞化
3月28日、工事未完成でも「年度内」に強行された「与那国沿岸監視部隊発足」
「戦わないでなかよくして」 島を戦場にしない運動へ

3月29日の八重山毎日紙面 西表(竹富町)の方より
4月2日 八重山毎日
社説:「標的の島」になった与那国 陸自沿岸監視隊発足で危険性高まる
レーダー施設は攻撃の対象
与那国町で3月28日、陸上自衛隊沿岸監視隊が発足し、隊旗授与式が行われた。沖縄戦以来、与那国島に「軍隊」が配備されるのは72年ぶり。自衛隊の新設基地は沖縄返還後初となる。
沿岸監視隊は警備小隊、通信情報、後方支援隊、レーダー班、監視班など160人で編成される。式では西部方面総監の小川清史陸将から隊旗が塩満大吾隊長に手渡された。
小川総監は「南西地域の防衛体制を確立するのは、わが国の防衛の意思を示すものだ」と訓示し塩満隊長は「南西防衛は非常に重要だ。周辺監視、各種事態の抑止と対応のために与那国監視隊が編成された。各種事態に即応することが求められており、部隊として適切に対応したい」と抱負を語った。
中谷元防衛相は「日本を取り巻く安全保障の厳しさが増すなか、南西地域の防衛態勢の強化を目に見える形で示すものであり、重要な意義を持つ」と述べている。
部隊は2カ所に設置されたレーダーを中心に与那国島周辺の海や空を情報監視する。設置されたレーダーは、電波傍受装置で中国軍の通信情報を拾うことができ、尖閣有事の際、与那国島は活動拠点になるという。そうなれば、中国軍の反発は必至で、武力事態となれば、与那国島が攻撃を受けるのは避けられないだろう。
防衛省関係者を副町長に
外間町長は自衛隊が駐屯したことに「うれしいと同時に複雑な心境」といい、「町民の40%が反対で、説明が不十分だと感じている。隊員や家族が行事に参加し雪解けになって行くと信じている」と述べている。いまさら、説明が不十分だとは耳を疑う。
武力事態における住民を保護する「与那国町国民保護計画」もいまだにできていない状態だ。自衛隊が戦争(武力事態)の際、町民を守るというのは幻想だ。有事となれば自衛隊は任務に追われ住民保護は二の次であろう。
町長の責務は町民防衛体制の確立であり、国防ではない。また、外間町長は隊員や家族の交流に期待しているが、自衛隊をめぐり島を2分した溝は深く現状では、逆に宣撫工作としか映らないだろう。
自衛隊員の移住により町民の15%を自衛隊関係者が占める。選挙ともなれば与那国町のキャスティング・ボートを彼らがとりかねない。人口の少ない島しょの自治体にとっては由々しき問題だ。
それを承知の上でのことであろうか、こともあろうに外間町長は3月定例議会で政府の「地方創生人材支援制度」を利用し、防衛省職員を副町長とする案を打診した。野党の反対で取り下げられたとはいえ、これは自衛隊城下町への布石で自治の扼殺となりかねない。危険極まる大問題だ。
石垣島の自衛隊配備も正念場
自衛隊城下町となれば、人体に影響があるといわれる電磁波の問題や平和教育などさまざまな問題への影響も懸念される。原発所在地における原発批判が封殺され、反対派を排除する工作が行われている。
与那国町の島共同体社会で、自衛隊への依存度が高まれば高まるほど、自衛隊についての自由な意見や発言ができなくなることが危惧される。
自衛隊は配備されたが「標的の島」として与那国町の危険性はより高まったといえる。「歌と情けの島」に迷彩服が闊歩(かっぽ)する風景は異常に映る。歴史の教訓は軍隊と住民は共存できないということだ。国境の島に武器を持つ集団の風穴が開いた。石垣市への自衛隊配備もいよいよ正念場を迎える。


4月2日の八重山毎日紙面 西表(竹富町)の方より

3月30日の琉球新報社説
射撃場、弾薬庫のない「駐屯地」って有り?

3月29日の八重山毎日紙面 西表(竹富町)の方より
「平和が一番さぁー。 ヨナグニを笑顔に」


南牧場の馬は 悲しげに


3月29日の東京新聞紙面
3月29日 八重山毎日
与那国 陸自沿岸監視隊が発足 施設新設は復帰後初 160人規模、来月に記念行事
陸上自衛隊の沿岸監視隊が28日、南牧場内にある駐屯地で発足した。県内での自衛隊施設新設は復帰後初めて。小川清史西部方面総監が同日午前、駐屯地内で塩満大吾隊長に隊旗を手渡し、正式に編成された。監視隊は160人規模。久部良と祖納で整備中のレーダーなどを使って沿岸の艦船、上空の航空機などを監視していくという。駐屯地内の施設はまだ出来上がっておらず、4月24日に開設記念行事を行う。
監視隊は警備小隊、通信情報収集小隊、後方支援隊、会計隊、レーダー班、監視班などで構成される。
隊旗の授与式は駐屯地内で小銃や拳銃を所持した隊員らを集めて行われ、小川総監は「南西諸島に強固な防衛体制を構築することはわが国の防衛の意志を示すものだ」と式辞。良き隣人として地域との信頼関係を築くことも要望した。
塩満隊長は報道陣に「わが国周辺の警戒監視と各種事態の抑止と対応のために部隊が新編されたことは有意義なこと」と話した。
町出身の前楚晃潤3曹(34)は「出身者の隊員として誇りと自信をもって任務にまい進したい」と抱負。自衛隊配備問題をめぐって地域が二分された状況について「地域との交流、地域への貢献が必要だと感じている」と述べた。
隊旗の授与式には外間守吉町長、糸数健一町議会議長、与那国防衛協会の金城信浩会長らが招かれた。同協会は同日夜、比川の町離島振興総合センターで隊員と町民との交流会を開き、隊員を歓迎した。


3月29日の八重山毎日紙面 西表(竹富町)の方より
3月28日の沿岸監視部隊発足強行を前に部隊が与那国島へ
3月26日 八重山毎日
民間機への影響懸念 陸自の離着陸で環境変化 与那国空港、安全管理「役場は限界」

駐機スポットに到着した陸上自衛隊第15旅団の輸送ヘリ「CH-47JA」=22日午後、与那国空港

スケジュールボードに赤く記された自衛隊機の利用予定を確認する職員=22日午後、与那国空港内町空港課
陸上自衛隊沿岸監視隊の配備に伴い、自衛隊機が与那国空港を利用するケースが目立っており、離着陸は昨年4月から今年2月末までに118回になっている。2000㍍の滑走路1本と2つの駐機スポットがある同空港には航空管制官は常駐しておらず、町空港課は「管制業務機能がないので、常に職員が安全管理に神経をとがらせている」としているが、島内では自衛隊賛成の町民からも「自衛隊機のトラブルで民間機が駐機できないケースが出たら困る」と懸念の声が出ている。(砂川孫優記者)
同空港は通常、琉球エアーコミューター(RAC)の石垣便と那覇便が1日に合わせて8回離着陸する。
町空港課によると、同空港に昨年4月からことし2月末までに離着陸した自衛隊機は、陸上自衛隊西部方面隊の固定翼機、ビーチ350と、陸上自衛隊第15旅団の輸送ヘリ、CH-47JA、航空自衛隊那覇基地の中型輸送機、C-1。
1カ月ごとでは、隊発足に向けた準備が本格化した2月は34回の離着陸があった。3月と4月は30回程度となる見通し。駐屯地が開設する4月24日はこの日だけで16回が予定されている。
2月までの11カ月間について離着陸回数を月平均にすると、10・7回。空港が過密化しているとまではいえないが、駐機スポットが民間機で埋まっていたところに陸自ヘリが着陸し、滑走路で待機するといったケースも発生している。
与那国空港には石垣と那覇を結ぶ定期便が1日4便就航。㈱フジドリームエアラインズ(FDA)のチャーター便が初就航した22日には、FDA機が空港を後にした16分後、陸自ヘリが着陸し、隊員が荷物を運び出す姿がみられた。
与那国への自衛隊配備に賛成だという観光業界の50代男性は「自衛隊機のトラブルで民間機が駐機できないケースが出たら困る。自衛隊と共用する空港は反対」と漏らす。
同空港は、大阪航空局石垣空港出張所が入所する南ぬ島石垣空港とは違い、管制塔はなく、航空管制官も常駐していない。このため、町空港課によると、離着陸時は同課職員と那覇空港の航空管制運航情報官、パイロット、航空会社の職員が無線でやりとりをしている。自衛隊機も同様に行われる。
町空港課の譜久嶺弘幸課長は「空港の利用環境が変化し、課が担う業務内容も変化してきた。情報のやりとりが増え、空港も混雑している。自衛隊機の利用が多いのは4月までと予想されるが、その後は不透明だ。管制機能がないので、常に職員が安全管理に神経をとがらせている。町役場が行うには限界がある」と話している。
3月23日 八重山毎日
陸自駐屯地4月24日に開設 与那国

輸送ヘリから荷物を運び出す隊員たち。この日ですべての隊員の移動が完了した=22日午後、与那国空港

4月24日に開設される予定の陸上自衛隊沿岸監視隊の駐屯地。急ピッチで工事が行われている=22日午後、久部良近くの南牧場
南牧場で建設工事が行われている陸上自衛隊沿岸監視隊の駐屯地は、4月24日に開設されることが分かった。陸自西部方面隊が同日、開設記念行事を行う。同隊は22日、今月28日の監視隊発足に向け隊員160人全員の与那国島への移動を完了した。隊員らは今後、駐屯地の開設に向け、装備機材を搬入するなど準備を進めていくものとみられる。
駐屯地の施設は現在、開設に向け急ピッチで工事が行われている。施設の開設後、監視隊の具体的な活動が始まる見通しだ。
駐屯地を囲むフェンスには与那国防衛協会、八重山防衛協会、沖縄県防衛協会の3団体が「祝 陸上自衛隊与那国駐屯地開庁 与那国沿岸監視隊新編」と書いた横断幕やのぼりを設置して歓迎ムードを演出。一方、集落内には反対派が掲げた横断幕やのぼりも残っている。
監視隊に配置される隊員は民間機や民間船で現地入り。22日午後には、陸自の輸送用ヘリコプターが与那国空港に到着、隊員20人余りが荷物を運び出していた。
この日までに与那国入りした隊員と家族は祖納地区の官舎や民家、独身・単身の隊員は駐屯地の仮宿舎に入居、引っ越しを行った。自転車や徒歩で集落内を散策して地理を確認する隊員や、官舎の駐車場などで遊ぶ子どもたちの姿がみられた。
町は、隊員と家族の住民登録をスムーズに行うため、同日から2日間の日程で町複合型公共施設に臨時の受付場所を開設。町によると、この日だけで70世帯127人が転入手続きを済ませ、住基台帳に基づく町人口は2月末現在の1490人から1617人に増えた。妻とともに手続きを終えた隊員の一人は「まだ町民になった実感はないが、早く地域に慣れるようにしたい」と話した。

3月25日の八重山毎日紙面 西表(竹富町)の方より

3月24日の八重山毎日紙面 西表(竹富町)の方より

3月25日の八重山毎日紙面 西表(竹富町)の方より

3月26日の八重山毎日紙面 西表(竹富町)の方より

3月27日の八重山毎日紙面 西表(竹富町)の方より
中谷元防衛大臣も雨靴はいてきてもらわないと!
未完成の工事のドタバタぶりは 「与那国イソバの会」ブログ ほんとに式典やっちゃうの? をご覧ください!
http://isobanokai.ti-da.net/e8485744.html
3月19日 八重山毎日
与那国 陸自隊員の派遣開始 28日に沿岸監視部隊発足 139人が現地入り

那覇から与那国に到着し、自衛隊車両に乗り込む隊員ら=18日午前、与那国空港駐車場
沿岸監視部隊の配備に向け陸上自衛隊は18日、隊員の派遣を開始した。昨年から受け入れを進めている準備隊21人を除く139人が22日までに空・海路から現地入り。28日に同部隊が発足する。これに伴って家族94人も転入することになっている。
この日の第1陣は同日午前9時すぎ、那覇発便で約20人が与那国空港に到着。与那国自衛隊協力団体が「陸上自衛隊の皆さま、ようこそ与那国島へ」と横断幕を掲げて歓迎、与那国防衛協会の金城信浩会長らや迷彩服を着た準備隊の隊員らが出迎えた。
隊員らは大型車両2台に乗り込んで南牧場の駐屯地方面に向かった。単身・独身の隊員は同地内の仮宿舎、家族連れの隊員は祖納に新築された宿舎(18戸)に入居する。このほか、宿舎が足りないため、祖納と久部良の民家も賃貸する。
空港で隊員を出迎えた金城会長は「長年の夢がきょう実現した。日本の平和と安全を最西端の地で守ってもらいたい。配備に伴って自衛隊に関係する仕事もでてくるだろう。農業や漁業の活性化にもつながる」と喜んだ。
外間町長は「島の活性化につながる大きなステップ。隊員には家族もいる。町民も家族も互いに島の発展に貢献してもらえれば本望だ」と話した。
一方、自衛隊配備に反対する与那国改革会議の崎原正吉会長は島におらず、電話取材に「今後はレーダーによる電磁波の影響を継続してチェックしていかなければならない」と言葉少な。
議会の場で配備問題を追及してきた田里千代基氏は「止められなかったのは極めて残念。町長は人口増や活性化と言うが、逆に敵の目に付きやすい施設をつくってしまった」と話した。
先の訓練で試行済み、有事立法の「施行」の第一歩、戦争への「一億総動員」始まる
先島への自衛隊展開に備え民間フェリーを事実上の「徴用」

3月18日の東京新聞紙面
許すな! 琉球弧の軍事要塞化
3月28日、工事未完成でも「年度内」に強行された「与那国沿岸監視部隊発足」
「戦わないでなかよくして」 島を戦場にしない運動へ

3月29日の八重山毎日紙面 西表(竹富町)の方より
4月2日 八重山毎日
社説:「標的の島」になった与那国 陸自沿岸監視隊発足で危険性高まる
レーダー施設は攻撃の対象
与那国町で3月28日、陸上自衛隊沿岸監視隊が発足し、隊旗授与式が行われた。沖縄戦以来、与那国島に「軍隊」が配備されるのは72年ぶり。自衛隊の新設基地は沖縄返還後初となる。
沿岸監視隊は警備小隊、通信情報、後方支援隊、レーダー班、監視班など160人で編成される。式では西部方面総監の小川清史陸将から隊旗が塩満大吾隊長に手渡された。
小川総監は「南西地域の防衛体制を確立するのは、わが国の防衛の意思を示すものだ」と訓示し塩満隊長は「南西防衛は非常に重要だ。周辺監視、各種事態の抑止と対応のために与那国監視隊が編成された。各種事態に即応することが求められており、部隊として適切に対応したい」と抱負を語った。
中谷元防衛相は「日本を取り巻く安全保障の厳しさが増すなか、南西地域の防衛態勢の強化を目に見える形で示すものであり、重要な意義を持つ」と述べている。
部隊は2カ所に設置されたレーダーを中心に与那国島周辺の海や空を情報監視する。設置されたレーダーは、電波傍受装置で中国軍の通信情報を拾うことができ、尖閣有事の際、与那国島は活動拠点になるという。そうなれば、中国軍の反発は必至で、武力事態となれば、与那国島が攻撃を受けるのは避けられないだろう。
防衛省関係者を副町長に
外間町長は自衛隊が駐屯したことに「うれしいと同時に複雑な心境」といい、「町民の40%が反対で、説明が不十分だと感じている。隊員や家族が行事に参加し雪解けになって行くと信じている」と述べている。いまさら、説明が不十分だとは耳を疑う。
武力事態における住民を保護する「与那国町国民保護計画」もいまだにできていない状態だ。自衛隊が戦争(武力事態)の際、町民を守るというのは幻想だ。有事となれば自衛隊は任務に追われ住民保護は二の次であろう。
町長の責務は町民防衛体制の確立であり、国防ではない。また、外間町長は隊員や家族の交流に期待しているが、自衛隊をめぐり島を2分した溝は深く現状では、逆に宣撫工作としか映らないだろう。
自衛隊員の移住により町民の15%を自衛隊関係者が占める。選挙ともなれば与那国町のキャスティング・ボートを彼らがとりかねない。人口の少ない島しょの自治体にとっては由々しき問題だ。
それを承知の上でのことであろうか、こともあろうに外間町長は3月定例議会で政府の「地方創生人材支援制度」を利用し、防衛省職員を副町長とする案を打診した。野党の反対で取り下げられたとはいえ、これは自衛隊城下町への布石で自治の扼殺となりかねない。危険極まる大問題だ。
石垣島の自衛隊配備も正念場
自衛隊城下町となれば、人体に影響があるといわれる電磁波の問題や平和教育などさまざまな問題への影響も懸念される。原発所在地における原発批判が封殺され、反対派を排除する工作が行われている。
与那国町の島共同体社会で、自衛隊への依存度が高まれば高まるほど、自衛隊についての自由な意見や発言ができなくなることが危惧される。
自衛隊は配備されたが「標的の島」として与那国町の危険性はより高まったといえる。「歌と情けの島」に迷彩服が闊歩(かっぽ)する風景は異常に映る。歴史の教訓は軍隊と住民は共存できないということだ。国境の島に武器を持つ集団の風穴が開いた。石垣市への自衛隊配備もいよいよ正念場を迎える。


4月2日の八重山毎日紙面 西表(竹富町)の方より

3月30日の琉球新報社説
射撃場、弾薬庫のない「駐屯地」って有り?

3月29日の八重山毎日紙面 西表(竹富町)の方より
「平和が一番さぁー。 ヨナグニを笑顔に」


南牧場の馬は 悲しげに


3月29日の東京新聞紙面
3月29日 八重山毎日
与那国 陸自沿岸監視隊が発足 施設新設は復帰後初 160人規模、来月に記念行事
陸上自衛隊の沿岸監視隊が28日、南牧場内にある駐屯地で発足した。県内での自衛隊施設新設は復帰後初めて。小川清史西部方面総監が同日午前、駐屯地内で塩満大吾隊長に隊旗を手渡し、正式に編成された。監視隊は160人規模。久部良と祖納で整備中のレーダーなどを使って沿岸の艦船、上空の航空機などを監視していくという。駐屯地内の施設はまだ出来上がっておらず、4月24日に開設記念行事を行う。
監視隊は警備小隊、通信情報収集小隊、後方支援隊、会計隊、レーダー班、監視班などで構成される。
隊旗の授与式は駐屯地内で小銃や拳銃を所持した隊員らを集めて行われ、小川総監は「南西諸島に強固な防衛体制を構築することはわが国の防衛の意志を示すものだ」と式辞。良き隣人として地域との信頼関係を築くことも要望した。
塩満隊長は報道陣に「わが国周辺の警戒監視と各種事態の抑止と対応のために部隊が新編されたことは有意義なこと」と話した。
町出身の前楚晃潤3曹(34)は「出身者の隊員として誇りと自信をもって任務にまい進したい」と抱負。自衛隊配備問題をめぐって地域が二分された状況について「地域との交流、地域への貢献が必要だと感じている」と述べた。
隊旗の授与式には外間守吉町長、糸数健一町議会議長、与那国防衛協会の金城信浩会長らが招かれた。同協会は同日夜、比川の町離島振興総合センターで隊員と町民との交流会を開き、隊員を歓迎した。


3月29日の八重山毎日紙面 西表(竹富町)の方より
3月28日の沿岸監視部隊発足強行を前に部隊が与那国島へ
3月26日 八重山毎日
民間機への影響懸念 陸自の離着陸で環境変化 与那国空港、安全管理「役場は限界」

駐機スポットに到着した陸上自衛隊第15旅団の輸送ヘリ「CH-47JA」=22日午後、与那国空港

スケジュールボードに赤く記された自衛隊機の利用予定を確認する職員=22日午後、与那国空港内町空港課
陸上自衛隊沿岸監視隊の配備に伴い、自衛隊機が与那国空港を利用するケースが目立っており、離着陸は昨年4月から今年2月末までに118回になっている。2000㍍の滑走路1本と2つの駐機スポットがある同空港には航空管制官は常駐しておらず、町空港課は「管制業務機能がないので、常に職員が安全管理に神経をとがらせている」としているが、島内では自衛隊賛成の町民からも「自衛隊機のトラブルで民間機が駐機できないケースが出たら困る」と懸念の声が出ている。(砂川孫優記者)
同空港は通常、琉球エアーコミューター(RAC)の石垣便と那覇便が1日に合わせて8回離着陸する。
町空港課によると、同空港に昨年4月からことし2月末までに離着陸した自衛隊機は、陸上自衛隊西部方面隊の固定翼機、ビーチ350と、陸上自衛隊第15旅団の輸送ヘリ、CH-47JA、航空自衛隊那覇基地の中型輸送機、C-1。
1カ月ごとでは、隊発足に向けた準備が本格化した2月は34回の離着陸があった。3月と4月は30回程度となる見通し。駐屯地が開設する4月24日はこの日だけで16回が予定されている。
2月までの11カ月間について離着陸回数を月平均にすると、10・7回。空港が過密化しているとまではいえないが、駐機スポットが民間機で埋まっていたところに陸自ヘリが着陸し、滑走路で待機するといったケースも発生している。
与那国空港には石垣と那覇を結ぶ定期便が1日4便就航。㈱フジドリームエアラインズ(FDA)のチャーター便が初就航した22日には、FDA機が空港を後にした16分後、陸自ヘリが着陸し、隊員が荷物を運び出す姿がみられた。
与那国への自衛隊配備に賛成だという観光業界の50代男性は「自衛隊機のトラブルで民間機が駐機できないケースが出たら困る。自衛隊と共用する空港は反対」と漏らす。
同空港は、大阪航空局石垣空港出張所が入所する南ぬ島石垣空港とは違い、管制塔はなく、航空管制官も常駐していない。このため、町空港課によると、離着陸時は同課職員と那覇空港の航空管制運航情報官、パイロット、航空会社の職員が無線でやりとりをしている。自衛隊機も同様に行われる。
町空港課の譜久嶺弘幸課長は「空港の利用環境が変化し、課が担う業務内容も変化してきた。情報のやりとりが増え、空港も混雑している。自衛隊機の利用が多いのは4月までと予想されるが、その後は不透明だ。管制機能がないので、常に職員が安全管理に神経をとがらせている。町役場が行うには限界がある」と話している。
3月23日 八重山毎日
陸自駐屯地4月24日に開設 与那国

輸送ヘリから荷物を運び出す隊員たち。この日ですべての隊員の移動が完了した=22日午後、与那国空港

4月24日に開設される予定の陸上自衛隊沿岸監視隊の駐屯地。急ピッチで工事が行われている=22日午後、久部良近くの南牧場
南牧場で建設工事が行われている陸上自衛隊沿岸監視隊の駐屯地は、4月24日に開設されることが分かった。陸自西部方面隊が同日、開設記念行事を行う。同隊は22日、今月28日の監視隊発足に向け隊員160人全員の与那国島への移動を完了した。隊員らは今後、駐屯地の開設に向け、装備機材を搬入するなど準備を進めていくものとみられる。
駐屯地の施設は現在、開設に向け急ピッチで工事が行われている。施設の開設後、監視隊の具体的な活動が始まる見通しだ。
駐屯地を囲むフェンスには与那国防衛協会、八重山防衛協会、沖縄県防衛協会の3団体が「祝 陸上自衛隊与那国駐屯地開庁 与那国沿岸監視隊新編」と書いた横断幕やのぼりを設置して歓迎ムードを演出。一方、集落内には反対派が掲げた横断幕やのぼりも残っている。
監視隊に配置される隊員は民間機や民間船で現地入り。22日午後には、陸自の輸送用ヘリコプターが与那国空港に到着、隊員20人余りが荷物を運び出していた。
この日までに与那国入りした隊員と家族は祖納地区の官舎や民家、独身・単身の隊員は駐屯地の仮宿舎に入居、引っ越しを行った。自転車や徒歩で集落内を散策して地理を確認する隊員や、官舎の駐車場などで遊ぶ子どもたちの姿がみられた。
町は、隊員と家族の住民登録をスムーズに行うため、同日から2日間の日程で町複合型公共施設に臨時の受付場所を開設。町によると、この日だけで70世帯127人が転入手続きを済ませ、住基台帳に基づく町人口は2月末現在の1490人から1617人に増えた。妻とともに手続きを終えた隊員の一人は「まだ町民になった実感はないが、早く地域に慣れるようにしたい」と話した。

3月25日の八重山毎日紙面 西表(竹富町)の方より

3月24日の八重山毎日紙面 西表(竹富町)の方より

3月25日の八重山毎日紙面 西表(竹富町)の方より

3月26日の八重山毎日紙面 西表(竹富町)の方より

3月27日の八重山毎日紙面 西表(竹富町)の方より
中谷元防衛大臣も雨靴はいてきてもらわないと!
未完成の工事のドタバタぶりは 「与那国イソバの会」ブログ ほんとに式典やっちゃうの? をご覧ください!
http://isobanokai.ti-da.net/e8485744.html
3月19日 八重山毎日
与那国 陸自隊員の派遣開始 28日に沿岸監視部隊発足 139人が現地入り

那覇から与那国に到着し、自衛隊車両に乗り込む隊員ら=18日午前、与那国空港駐車場
沿岸監視部隊の配備に向け陸上自衛隊は18日、隊員の派遣を開始した。昨年から受け入れを進めている準備隊21人を除く139人が22日までに空・海路から現地入り。28日に同部隊が発足する。これに伴って家族94人も転入することになっている。
この日の第1陣は同日午前9時すぎ、那覇発便で約20人が与那国空港に到着。与那国自衛隊協力団体が「陸上自衛隊の皆さま、ようこそ与那国島へ」と横断幕を掲げて歓迎、与那国防衛協会の金城信浩会長らや迷彩服を着た準備隊の隊員らが出迎えた。
隊員らは大型車両2台に乗り込んで南牧場の駐屯地方面に向かった。単身・独身の隊員は同地内の仮宿舎、家族連れの隊員は祖納に新築された宿舎(18戸)に入居する。このほか、宿舎が足りないため、祖納と久部良の民家も賃貸する。
空港で隊員を出迎えた金城会長は「長年の夢がきょう実現した。日本の平和と安全を最西端の地で守ってもらいたい。配備に伴って自衛隊に関係する仕事もでてくるだろう。農業や漁業の活性化にもつながる」と喜んだ。
外間町長は「島の活性化につながる大きなステップ。隊員には家族もいる。町民も家族も互いに島の発展に貢献してもらえれば本望だ」と話した。
一方、自衛隊配備に反対する与那国改革会議の崎原正吉会長は島におらず、電話取材に「今後はレーダーによる電磁波の影響を継続してチェックしていかなければならない」と言葉少な。
議会の場で配備問題を追及してきた田里千代基氏は「止められなかったのは極めて残念。町長は人口増や活性化と言うが、逆に敵の目に付きやすい施設をつくってしまった」と話した。
先の訓練で試行済み、有事立法の「施行」の第一歩、戦争への「一億総動員」始まる
先島への自衛隊展開に備え民間フェリーを事実上の「徴用」

3月18日の東京新聞紙面
スポンサーサイト
3月29日、東京行動実行委員会は国会前の「安保法施行」に抗議する集会で自衛隊配備反対を訴え ホーム
3月30日、東京で「宮古島・石垣島の自衛隊配備を止めよう! 3・30集会」 日中には防衛省への要請行動を行います。