防衛省民意を無視し「馬毛島」環境アセス着手強行。馬毛島、米軍訓練FCLP移転を名目に種子島と併せ自衛隊の拠点化を図る。⑨
- 2022/04/18
- 12:11
Ryukyuheiwaより:
関連記事:防衛省民意を無視し「馬毛島」環境アセス着手強行。馬毛島、米軍訓練FCLP移転を名目に種子島と併せ自衛隊の拠点化を図る。⑧
http://ryukyuheiwa.blog.fc2.com/blog-entry-1103.html
関連記事:防衛省民意を無視し「馬毛島」環境アセス着手強行。馬毛島、米軍訓練FCLP移転を名目に種子島と併せ自衛隊の拠点化を図る。⑦
http://ryukyuheiwa.blog.fc2.com/blog-entry-1062.html
関連記事:防衛省民意を無視し「馬毛島」環境アセス着手強行。馬毛島、米軍訓練FCLP移転を名目に種子島と併せ自衛隊の拠点化を図る。⑥
http://ryukyuheiwa.blog.fc2.com/blog-entry-995.html
DEMO RESE Radio#18
「今、無人島・馬毛島が熱い!!」
part1 https://youtu.be/2-vYJ2boge0
part2 https://youtu.be/DsTgUznQ79o
part3 https://youtu.be/PXWIlRCpgcA
part4 https://youtu.be/I5g3SWx_8vs
馬毛島への米軍施設を許さない市民・団体連絡会 HP
http://www.mageshimabeigunshisetsuhantai.com/wp/

4月17日の南海日日新聞紙面
4月16日 MBC NEWS
馬毛島基地計画 環境影響評価「準備書」 来週にも公告へ 鹿児島県
鹿児島県西之表市・馬毛島での自衛隊基地整備とアメリカ軍の訓練移転を巡り、防衛省が来週にも環境影響評価の結果をまとめた準備書を公告=公表することが分かりました。
国は、馬毛島に自衛隊基地を整備し、アメリカ軍の訓練を移転させる計画で、基地整備に伴う影響を調べる環境影響評価の手続きを去年2月から進めてきました。
関係者によりますと、防衛省は評価の結果をまとめた「準備書」を来週にも公告=公表する方針で、騒音や生態系など19項目の予測評価や、環境保全の措置などが記載される見込みです。
準備書を巡っては、防衛省は今月6日、地元・西之表市に対し、「海水の濁りなど周辺への影響は限定的」とする案を事前に示していました。なお、西之表市の八板市長は、「準備書」のあとに作られる、最終段階の「評価書」の公告後に基地計画の賛否を示す考えです。
4月13日 南日本新聞
西之表市幹部ら米軍岩国基地周辺を視察 副市長「有意義。参考になった」 反対住民への意見聴取なし
西之表市馬毛島への米軍空母艦載機陸上離着陸訓練(FCLP)移転と自衛隊基地整備計画で、市と防衛省は12日、艦載機が所属する米軍岩国基地(山口県岩国市)周辺を視察した。大平和男副市長は「有意義だった」と総括し、米軍機受け入れに伴い支給される米軍再編交付金について「岩国市は好意的に受け止めている印象だ」と述べた。
市幹部6人が11日に岩国市入りし、防衛省の信太正志参事官らが交付金などが活用された公園や学校、魚市場などを案内した。基地近接地と6~10キロ離れた地点で艦載機FA18などの騒音を測定。馬毛島と西之表市の距離に近い10キロ地点では60デシベルを観測した。大平副市長は測定値について「地形や人によって受け止め方も違う。非常に難しい問題」と評価を避けた。
岩国市との意見交換では、米軍機のトラブル発生時に市長が米側に直接要請できる対策などを確認。大平副市長は「特に参考になった」と語った。基地に反対する住民への意見聴取はしなかった。
視察後は中国四国防衛局岩国事務所で防衛省と4回目の協議を開いた。視察、協議とも非公開で行われ、各10分間、報道陣の取材に応じた。信太参事官は「交付金事業を見てもらい、今後検討する上でイメージしてもらえたのでは」と話し、月内にも5回目の協議をしたい意向を示した。
4月12日 MBC NEWS
馬毛島問題 西之表市副市長が岩国基地を視察「有意義だった」
馬毛島へのアメリカ軍の訓練移転と自衛隊基地計画を巡り、地元・鹿児島県西之表市の幹部が12日まで山口県のアメリカ軍岩国基地などを視察しました。大平和男副市長は「有意義だった」と述べました。
アメリカ軍岩国基地の12日の様子です。去年10月以降、空母艦載機およそ60機がほぼ毎日、基地を拠点にした離着陸を行っています。
陸上で離着陸を繰り返す訓練=いわゆるFCLPの馬毛島への移転が計画される中、今回の視察は、西之表市が国に要望し行われました。大平和男副市長らは11日と12日、岩国基地周辺で実際の戦闘機の騒音を確認しました。
FCLP訓練を行う空母艦載機は、岩国に配備されていて、現在、1400キロ離れた小笠原諸島の硫黄島で訓練しています。国はこの訓練を、岩国から400キロにある馬毛島に移す計画です。
今回の視察で、西之表市が周辺で騒音を測定した結果、基地から5キロ地点で「大声での会話」に相当する最大70デシベル、馬毛島と西之表市との距離に比較的近い10キロ離れた公園では「普通の声や会話」に相当する60デシベルだったということです。
また、国から自治体への再編交付金などを活用した公園やこども園をはじめとする7か所を視察し、「有意義だった」と述べました。
一方で、岩国市へ騒音に関する苦情は昨年度、前の年を1000件以上上回る4000件近くに上っています。
馬毛島への基地計画についての次回の国と西之表市との協議は、早ければ今月中にも開かれる見込みです。
4月11日 MBC NEWS
馬毛島を野党議員らが視察 地元と意見交換も「改めて反対すべき」
鹿児島県西之表市・馬毛島で計画されているアメリカ軍の訓練移転と自衛隊基地整備を巡って国が動きを加速させる中、野党の国会議員が島を視察し、西之表市の八板市長と意見を交わしました。
馬毛島を視察したのは、沖縄等米軍基地問題議員懇談会などに所属する野党の国会議員7人です。国は今月、地元自治体への再編交付金が従来より高くなるよう省令を改正し、整備に伴う環境影響評価の「準備書」案を地元に示すなど、動きを加速させています。
議員らは、西之表市が管理する葉山港に上陸しました。
(市民グループ)「防衛上の秘密に関わることは言えないかもしれないが、自衛隊基地計画については(住民に詳細を)知らせない」
国が取得したエリアに入ることはできませんでしたが、島をおよそ2時間、視察し、計画に反対する市民グループから島での整備計画や生息するマゲシカの状況について説明を受けました。
(議員)「(マゲシカは)いっぱいいるから少々開発しても大丈夫という理屈ですよね」
(議員)「(国が示す)生息数700~1000頭の根拠も分からない」
(議員懇談会会長・近藤昭一衆院議員)「きれいな海を見ていると、なぜ環境を破壊するのか。我々が見て疑問に思うところは(国に)質していく」
そして、種子島に戻って市民と意見を交わしました。
(参加した住民)「日米地位協定を逸脱した行為や、いろんな事件・事故がある」
(田村貴昭衆議院議員)「沖縄で何回も基地は要らないという審判が下されてもやる」
そして11日、国会議員らは西之表市の八板俊輔市長と非公開でおよそ1時間面会。八板市長からは、再編交付金や環境アセスメントなどの手続きで国との情報共有が進むように協力が呼びかけられたということです。
面会を終えた西之表市・八板俊輔市長は・・・
「本市だけではなく日本国民にとっても大事な問題という意識を持って欲しい(と伝えた。)(Q.計画の賛否は?)そういう話はない」
(議員懇談会会長・近藤昭一衆院議員)「基地で安全保障を確立せず、外交努力でしていくべき。改めて基地計画には反対していくべきだと思った」
参加した国会議員は今後、それぞれ党や委員会で馬毛島の計画を取り上げ、問題点を検証していきたいとしています。
なお、馬毛島を巡っては、島での訓練が計画されている空母艦載機の部隊が駐機する山口県の岩国基地周辺を、西之表市の大平和男副市長が11日・12日の2日間視察し、国と4回目の協議を行う予定です。
4月9日 南日本新聞
馬毛島基地計画 西之表市幹部が防衛省と岩国基地視察へ 再編交付金、補助事業、騒音を確認
西之表市馬毛島への米軍空母艦載機陸上離着陸訓練(FCLP)移転と自衛隊基地整備計画で、市と防衛省は8日、艦載機が駐機している米軍岩国基地周辺(山口県岩国市)を11、12日に視察すると発表した。米軍再編交付金などの補助事業対象施設や騒音を確認し、計画を巡る市と同省の4回目の協議をする。
視察は市側が要望した。市が大平和男副市長ら、同省は信太正志参事官らが参加を予定する。八板俊輔市長は不参加。非公開で、市と同省は「新型コロナウイルス対策や地元への影響を考慮した」としている。
在日米軍再編に伴い、岩国基地には米軍厚木基地(神奈川県)の艦載機約60機が移駐。航空機計約120機が所属する極東最大級の航空基地となった。FCLPは例年5月に硫黄島(東京都)で行う。岩国は悪天候時などの予備施設に指定されており、地元は実施に強く反対している。
4月7日 南日本新聞
防衛省、騒音「全11カ所で基準相当値以下」 環境アセス概要を提示 港湾整備で局所的に濁り

西之表市馬毛島への米軍空母艦載機陸上離着陸訓練(FCLP)移転と自衛隊基地整備計画で、防衛省は6日、環境影響評価(アセスメント)準備書案の概要として、航空機騒音と港湾整備、マゲシカ生息の3項目の予測を明らかにした。騒音は種子島内外の11カ所全てで環境基準相当値の57デシベルを下回り、港湾整備では局所的に基準を超える濁りが起こるとした。同省は早期に準備書を公表し、住民説明会を開くとしている。
準備書案の概要は同市であった市との協議で示した。騒音では夕方と夜間の音を大きく捉える評価指標で予測した結果、全地点で35.1~54.4デシベルに収まり、低周波も指標を下回るとした。基地で想定する日米航空機の飛行回数は年間約2万8900回(うち米軍約5400回)。騒音の予測・評価地点は種子島1市2町と屋久島町、南大隅町の計11カ所に設定した。
塩田康一知事が求めた、航空機が経路を外れて種子島上空を飛行した場合などの予測値は準備書に盛り込まない方針。同省は取材に「経路を大幅に外れる想定はしていない。省令で定める算定方法で予測・評価する」と説明した。
馬毛島の港湾整備では、沖合約1.3キロまでの防波堤や桟橋の係留施設、工事用の仮設桟橋(約500~700メートル)3本を島東海岸に造る。工事で漁業など水産用水の基準値「1リットルあたり寄与濃度2ミリグラム」を局所的に超えると予測。保全措置として消波ブロックを使用し、仮設桟橋の基礎を工事後も残し生息環境として機能させるとした。
絶滅の恐れがあり、当初数百頭とみられたマゲシカは推定で700~千頭生息することも示した。個体数の推移予測は不確実性が残るとして、観測を続ける。保全区域を設けたり、裸地を緑化したりして保全するとした。
アセス準備書は最終的な予測結果を示す「評価書」の前段階の手続き。同市の八板俊輔市長は評価書の公表後に、計画への賛否を示すとしている。
4月6日 MBC NEWS
馬毛島問題 環境影響調査 準備書案「海水濁りなど影響限定的」
馬毛島への自衛隊基地の整備とアメリカ軍の訓練移転を巡って新たな動きです。防衛省は6日、鹿児島県西之表市に基地整備による環境影響評価の「準備書」案を示し、「海水の濁りなど周辺への影響は限定的」などと説明しました。
基地整備による環境影響評価の「準備書案」は、6日に開かれた防衛省と西之表市の3回目の協議の場で示され、騒音や海流への影響、マゲシカなどの動物保護など19項目のうち一部が説明されました。
準備書の案では、航空機による騒音などは「すべての地点で基準値を下回る」との予測が示されたほか、港湾施設の設置については「流れや海水の濁りなど周辺への影響は限定的」との予測が示されました。
また、島にマゲシカは700から1000頭生息していると推定し、「生息数の推移は不確実性が残る」とした上で、環境保全のため緑化を行うとしています。
(防衛省地方協力局 信太正志参事官)「(漁業には)港湾施設の設置によって迷惑かける部分はある。そこは補償していく必要がある」
(西之表市 大平和男副市長)「(影響少ないとする)具体的な準備書では根拠が示される。準備書を見てみないと検証できない」
防衛省がまとめる環境影響評価では、「準備書」のあとに知事らの意見を含めた「評価書」が作られますが、「準備書」の公告の時期については「調整中」としています。
4月6日 南日本新聞
「馬毛島視察、整備推進へ有意義」 岸防衛相が所感 上空から概観、滑走路や駐機場建設地を確認

馬毛島で施設整備について説明を受ける岸信夫防衛相(左から3人目)=2日、西之表市(防衛省提供)
岸信夫防衛相は5日の閣議後会見で、米軍空母艦載機陸上離着陸訓練(FCLP)移転と自衛隊基地整備計画が進む西之表市馬毛島に初上陸したことについて「島の全体像を上空から概観し、地上では滑走路や駐機場施設の建設場所を自らの目で確認した。国民の負託に応え施設整備を進める上で大変有意義だった」と述べた。
岸防衛相は2日、種子島1市2町の首長らと面談し、自衛隊ヘリで馬毛島へ渡り車で約1時間かけ巡った。面談について「首長の考えや、種子島の住民の思いを直接伺うことができた」と強調。「日米同盟の抑止・対処力を維持強化するため、一刻も早い施設整備が極めて重要だと伝えた」と説明した。また「地元の声をしっかり受け止め、自治体と一層連携をとり、皆さんに温かく受け入れてもらえるよう進めていきたいと強く感じた」と語った。
現職大臣が馬毛島に上陸したのは日米安全保障協議委員会(2プラス2)の共同文書に同島をFCLP移転候補地と明記した2011年6月以降初めてだった。
4月5日 MBC NEWS
馬毛島問題 防衛省が環境影響評価の「準備書案」提示へ
馬毛島を巡る、新たな動きです。防衛省は6日、基地整備による環境影響評価の「準備書」の案を地元・西之表市に示します。
国は、馬毛島に自衛隊基地を整備し、アメリカ軍の訓練を移転させる計画で、防衛省と市は6日、馬毛島への基地整備について3回目の協議を行います。
西之表市によりますと、防衛省は6日の協議で、基地建設工事による環境への影響をまとめた「環境影響評価」の「準備書」の案を市に示すということです。
防衛省がまとめる環境影響評価は、「準備書」のあとに、知事らの意見を含めた「評価書」が作られることになっていて、八板市長はこの評価書や国と協議した内容を踏まえて、基地計画の賛否を示す考えです。
4月4日 MBC NEWS
馬毛島基地計画 岸防衛相が初視察 1市2町トップと面会も
鹿児島県西之表市・馬毛島へのアメリカ軍の訓練移転と自衛隊基地計画を巡り、岸防衛大臣は2日、馬毛島を初めて視察。計画に反対の立場の西之表市長と、賛成の立場の中種子町長・南種子町長と面会しました。この日の動きをまとめました。
2日、自衛隊の大型輸送ヘリで防衛大臣として初めて馬毛島を訪れた岸大臣。輸送機と車を使って、およそ1時間かけて施設の建設が計画されている場所を確認しました。
(反対派)「自衛隊馬毛島基地建設をあきらめろ!」
賛成・反対双方が声を上げる中で、視察に先立ち、岸大臣は、種子島1市2町のトップらと15分ずつ非公開で面会しました。
面会では、防衛省側から自治体への再編交付金の額が従来よりも高くなるよう省令を改正したことが報告されましたが、具体的な金額については触れなかったということです。
また、航空自衛隊トップの井筒俊司航空幕僚長も同席して、基地は航空自衛隊が管理し、仮の名称を「航空自衛隊馬毛島基地」とする方針が大臣から示されました。
計画に反対の立場を示してきた西之表市の八板俊輔市長は・・・。
(八板市長)「(国との)協議の場を作って対応していただいたことに、お礼を申し上げた」
(八板市長)「(Q.防衛省への要望は?)あらためて要望したことはない。市民の安心・安全が保てるような、透明性のある協議内容を市民に示すよう重ねてお願いした」
市の要望を受けて2月に設置された防衛省との「協議の場」に謝意を示したものの、計画への賛否は示しませんでした。
(八板市長)「しかるべき時期に一定の考えを申し上げる。そのことは変わっていない」
八板市長との面会を終えた岸大臣は、地元への説明を尽くす考えを示しました。
(岸防衛相)「西之表市長とは協議の場で議論を重ね、より一層緊密に連携して対応する考えで一致」
(岸防衛相)「(Q.八板市長は協力的なっていると捉えている?)市長は当初の立場もあるが、我々としても正しいご理解をいただくため説明を尽くしている」
一方で、中種子町と南種子町からは、面会の場で計画への賛成を示す要望書が手渡されました。
(中種子町・田渕川寿広町長)「馬毛島整備を進めることになるが、住民に影響がある場合は積極的に解消にあたってもらいたいと述べた」
(南種子町・小園裕康町長)「議会・町・協議会・住民が一体となり、今後も協力できるところを取り組みたいと大臣に伝えた」
こうした動きに賛成・反対両派は…。
(計画賛成の市民団体・杉為昭事務局長)「いよいよ(国と)本格的な交渉が始まると大変期待」
(計画反対の市民団体・前園美子副会長)「(整備が)決まったこととして動いていることにとても違和感。憤りを感じる」
住民の賛否は分かれたままですが、国は、馬毛島での計画を進めようと着々と動きを進めています。
4月3日 南日本新聞
防衛相の馬毛島視察に「応援します」「地元無視するな」 計画賛成・反対両派がアピール

馬毛島への基地整備に反対するプラカードを掲げる市民団体のメンバー=2日、西之表市西之表
西之表市馬毛島への米軍機訓練移転と自衛隊基地整備計画に絡み、岸信夫防衛相が2日、担当大臣として初めて種子島を訪問した。計画賛成、反対両派はそれぞれの訴えを届けようと、沿道でアピールした。
岸防衛相を乗せた航空自衛隊のC2輸送機は午前11時ごろ、中種子町の種子島空港に到着。周辺では計画に賛成する商工会や建設関係者ら40人以上が「歓迎」「防衛省を応援します」などと書いた横断幕を掲げて迎えた。
岸氏は空港から市内に向かう際、車の窓を開けて手を振る場面もあった。
政治団体「西之表市と馬毛島の未来創造推進協議会」の杉為昭事務局長(55)は「計画が実現すれば地域の活性化や経済効果が期待できる。市長が賛否を明言していなくとも、市民には多くの賛意があることを伝えたかった」と話した。
島内1市2町の首長らと岸氏が面会した同市の種子島合同庁舎近くでは、市民団体「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会」のメンバー約40人が集まった。
それぞれ計画反対の意思を示すプラカードを手に「市長の同意や市民の理解がない限り、計画を進めるべきではない。地元を無視しないで」と訴えた。
山内光典事務局長(71)は「防衛省の進め方は地元に寄り添っているとは言い難い」と指摘。「基地が本当に必要なら時間をかけて話し合う問題だ。正々堂々と市民に説明する場を設けてほしい」と強調した。
4月2日 MBC NEWS
馬毛島基地計画 岸防衛大臣が馬毛島を視察 地元3市町長と面会
西之表市・馬毛島へのアメリカ軍の訓練移転と自衛隊基地計画を巡り、岸防衛大臣は2日馬毛島をはじめて視察しました。また、種子島の1市2町のトップらと面会して、理解を求めました。
岸防衛大臣は午後3時20分ごろ、馬毛島の中心付近に自衛隊の大型輸送ヘリで上陸しました。防衛大臣が馬毛島を視察したのは初めてで、車で50分ほど島内を視察しました。
視察に先立ち、岸大臣は西之表市で八板俊輔市長ら種子島1市2町のトップらと相次いで面会しました。面会では、防衛省側から馬毛島へのアメリカ軍の訓練移転や基地整備で、再編交付金の額が従来よりも高くなるよう1日付で省令を改正したことが報告されましたが、具体的な金額については触れなかったということです。
西之表市の八板市長は面会で賛否は明らかにせず、「騒音など市民の不安を解消できるものを協議の場で明らかにしてほしい」と伝えたということです。
(西之表市 八板俊輔市長)「まだ協議の場は続いていて環境アセスも進む。そこで市民の安心安全が保てるような透明性のある協議をお願いした」
(岸防衛相囲み)「西之表市長とは協議の場で議論重ねていくと一致した。当初の立場もあるが踏まえて理解してもらうため説明しているところ」
面会では、中種子町と南種子町からは計画に賛成の立場を示す要望書が手渡されました。
なお、2日の面会には、航空自衛隊トップの井筒俊司航空幕僚長も同席していて、岸大臣は記者会見で基地を航空自衛隊の管理とし、仮の名称を「航空自衛隊馬毛島基地」とする考えを明らかにしました。
4月2日 南日本新聞
馬毛島基地計画 防衛相きょう現地視察 種子島の3首長とも面会
岸信夫防衛相は2日、米軍空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)移転と自衛隊基地整備が計画されている西之表市馬毛島を視察する。防衛省が1日発表した。視察に先立ち、種子島1市2町の各首長と西之表市で意見交換する。
現職大臣の馬毛島上陸は、日米安全保障協議委員会(2プラス2)の共同文書に同島をFCLP移転候補地として明記した2011年6月以降初めて。日米両政府は今年1月、馬毛島を基地の整備地とすることを確認した。
岸防衛相は自衛隊機で馬毛島に入る。西之表、中種子、南種子の3市町長とは同市で個別に面会し、冒頭以外は非公開。馬毛島視察と種子島訪問はこれまで天候不良などで実現していなかった。
岸防衛相は2月、鹿児島県庁を訪れ、塩田康一知事と面会。「種子島1市2町と防衛省が同じ方向を向いて取り組む新たな段階に入った」とし、計画推進に理解を求めた。
4月1日 MBC NEWS
馬毛島基地計画 再編交付金増額へ省令改正 防衛相が2日現地視察
西之表市・馬毛島へのアメリカ軍の訓練移転を伴う自衛隊基地計画を巡り、防衛省は地元自治体への再編交付金の額が従来よりも高くなるよう1日付けで省令を改正しました。
再編交付金は、省令で施設整備や訓練内容などに応じて算出されることになっていて、防衛省は馬毛島での計画を踏まえ、1日付けで省令を改正しました。
交付は種子島の1市2町が対象で、今回の改正で2本以上の滑走路と港湾施設を整備した場合や、アメリカ軍空母艦載機の陸上離着陸訓練=FCLPを受け入れた場合は加算され、交付額が従来より高くなります。
(岸防衛相)「Q.改正に伴って地元理解が広がる狙い?これは手続きを定めたもの。地元理解は理解で進めていきたい」
再編交付金を巡っては、防衛省は去年、今年度から10年間で総額およそ290億円とする案を地元に非公式に伝えています。
なお、防衛省は、岸防衛大臣が2日、馬毛島を視察すると発表しました。視察に先立ち、地元・西之表市の八板俊輔市長ら種子島1市2町のトップと面会する予定です。
4月1日 南日本新聞
馬毛島基地計画 米軍再編交付金 FCLPを加算対象 防衛省「(騒音など)影響を反映」
西之表市馬毛島への米軍空母艦載機陸上離着陸訓練(FCLP)移転と自衛隊基地整備計画を巡り、防衛省は31日、地元自治体に支払う米軍再編交付金の算出根拠となる省令の改正を官報で公示した。新たにFCLPが実施された場合は加算対象となる規定を増やし、指定自治体への交付額を従来より高く算出する。
新しい省令は4月1日施行。FCLP実施のほか、2本以上の滑走路と港湾施設を整備した場合、最高得点が得られるように変更した。それぞれ「新たに防衛施設を設置するものに限る」との条件を付け、馬毛島計画に特化。防衛省は「(騒音など)FCLPの影響を適正に反映できる形にした」としている。
馬毛島関連の再編交付金は西之表、中種子、南種子の1市2町を対象に、2022年度内に指定する方針。防衛省は22年度から10年間で総額290億円超とする案を昨年末、関係者に伝えたことが南日本新聞の報道で判明している。初年度は10億円規模で検討する見込み。計画に反対する自治体には事実上交付されないため、政府は協力を促す交渉材料にしたいとみられる。
計画には中種子、南種子両町の町長と議会が賛意を表明。西之表市議会は僅差で賛意の意見書を可決した。八板俊輔市長は2月、岸信夫防衛相に米軍再編交付金や隊員居住への「特段の配慮」を求める要望書を提出したが、賛否の明言は避けている。
3月20日 南日本新聞
「中国は中長期的な脅威」 前統合幕僚長・河野克俊氏が西之表で講演 軍事力の目的は「抑止力で均衡保つこと」
前防衛省統合幕僚長の河野克俊氏(67)=三菱重工業顧問=が19日、西之表市で講演した。ロシアのウクライナ侵攻を踏まえた日本の安全保障情勢について解説し、「軍事力の最大の目的は抑止力で均衡を保つことにある」と南西諸島防衛の重要性を強調した。
同市馬毛島への米軍機訓練移転と自衛隊基地整備計画に賛成する「明るい種子島の未来を考える会」(福井清信代表)の主催。種子島1市2町の首長や議員、建設業、農業関係者ら約200人が聴講した。
河野氏は核部隊の警戒態勢引き上げなど軍事圧力を強めるロシアの動きに対し、米国が経済制裁にとどまっていることを懸念。「中国や北朝鮮が米の対応を見てどう思うか」と日本近隣での有事の可能性を危惧した。経済発展を背景に活発な海洋進出を続ける中国を「中長期的な脅威」と位置付け、馬毛島を含む南西諸島が日米の重要な防衛拠点になると指摘した。
馬毛島への基地計画を巡り、賛否を避けている八板俊輔市長が賛成派の会合に出るのは初めて。「主催者に招かれた。国際情勢をいろいろ勉強させてもらった」と話した。
河野氏は20日、鹿屋市でも講演する。
3月19日 南日本新聞
馬毛島基地計画「着実に前進を」 南種子町議会、全会一致で国への意見書可決
南種子町議会は18日の定例会最終本会議で、西之表市馬毛島への米軍機訓練移転と自衛隊基地整備計画について「着実に前に進めることを要望する」と賛意を示す意見書を全会一致で可決した。岸信夫防衛相に提出する。
議会運営委員会の塩釜俊朗委員長が「南西地域の防衛体制強化、大規模災害対応の拠点施設になる」と提出理由を説明。施設整備に伴う地元企業の受注機会確保、町との協議に沿った関連施設の整備などを求めた。
種子島では、これまでに中種子、南種子両町長が計画に賛成する考えを示し、西之表市と中種子町の議会が賛意の意見書を可決している。八板俊輔市長は「国との協議、環境影響評価の結果を踏まえて一定の考えを示す」として態度を明らかにしていない。
3月18日 南日本新聞
馬毛島での戦闘機訓練計画
騒音最大は10キロ離れた西之表市南西部で80デシベル 防衛省が音響データ

西之表市馬毛島への米軍機訓練移転と自衛隊基地整備計画を巡り、防衛省は16日の同市との第2回協議で、日米戦闘機の離着陸時の騒音レベルを距離ごとに推定した「音響データ」を示した。馬毛島から市南西部に当たる10キロ地点で離陸時は約80デシベル、着陸時は約60デシベルとしている。
音響データは、自衛隊機が昨年5月の馬毛島上空でのデモ飛行にも使ったF15戦闘機、米軍機は空母艦載機のFA18戦闘攻撃機。機体に比較的近い地点で測った音量を基に、空気抵抗などを考慮して算出した。
同省によると、データは基地整備の影響予測に活用している。今後公表を予定する環境影響評価(アセス)の準備書に盛り込まれる可能性がある。
同省は昨年のデモ飛行で測定した種子島14地点の騒音を公表。最大は中種子町浜津脇地区で77デシベル、次が同市の種子島合同庁舎で71デシベル。このほか4地点が60デシベル以上70デシベル未満だった。
一般騒音も測っており、最大は西之表市街地のホテル屋上のフェリー汽笛音86デシベル。中種子町の種子島空港駐車場の民間機プロペラ音74デシベル、同市の種子島合同庁舎の強風音72デシベルなどとなっている。
同省と市の第2回協議は市民の懸念が根強い騒音を議題にした。市側の代表を務めた大平和男副市長は取材に「今後はデモ飛行時との違いを確認していく。市民の安心安全を担保するため、騒音を含めたイレギュラーの事態に国がどう対応するかを見なければならない」と話した。
協議で出された資料は市、同省がそれぞれホームページで公開している。
3月18日 南日本新聞
馬毛島基地計画 米軍と自衛隊で年2万8900回の飛行想定 防衛省が地元・西之表市に説明
西之表市馬毛島への米軍空母艦載機陸上離着陸訓練(FCLP)移転と自衛隊基地整備計画で、防衛省は16日、想定する年間の「飛行回数」を日米合わせて最大約2万8900回と明らかにした。島内に整備予定の滑走路を使う回数で、自衛隊機が約2万3500回、米軍機はFCLPを年2回実施した場合に約5400回としている。同日あった市との協議で案を示した。
同省によると、自衛隊機の飛行は離陸、着陸を各1回と数える。着陸後すぐに再加速し離陸する「タッチ・アンド・ゴー」の訓練や、航空自衛隊新田原基地(宮崎県新富町)に配備予定の最新鋭ステルス戦闘機F35Bの「模擬艦艇発着艦訓練」の回数も含む。米軍機はタッチ・アンド・ゴーの回数に、輸送や準備、訓練飛行時の離着陸も加えた。
飛行する時間帯は午前7時〜午後7時の日中が最も多く、計約2万1800回。午後10時〜翌午前7時の深夜をまたぐ夜間帯は、米軍FCLPのみ約600回としている。
同省はこれまで離着陸訓練について、日米合わせて年間計150日程度と説明している。このうち深夜も実施する米軍のFCLPは年最大2回で、日数は計20日程度との見込みを示す。
市と防衛省の協議は2月28日に始まり2回目。同市役所であり、市民の懸念が根強い騒音を議題に、市が大平和男副市長ら、防衛省は信太正志参事官らが出席。非公開で約1時間20分あった。
大平副市長は終了後、自衛隊基地がある各自治体の騒音対策などについて情報提供を求めたと報道陣に説明した。「国にはこれまでにない安全面への配慮をしてもらいたい。日米地位協定も含めて協議していくよう求めた」と述べた。次回協議は遅くとも4月中に開かれる予定。
3月16日 MBC NEWS
馬毛島問題 西之表市・防衛省が騒音問題を協議
馬毛島への自衛隊基地の整備とアメリカ軍の訓練移転を巡る問題です。鹿児島県の西之表市と防衛省は16日、2回目の協議を開き、戦闘機の騒音対策について話し合いました。
協議には、大平和男副市長と防衛省地方協力局の信太正志参事官らが出席し、八板市長は「事務的な協議になる」として出席しませんでした。協議は冒頭を除き非公開で、戦闘機の騒音対策について話し合われました。
防衛省からは、戦闘機の飛行コースが種子島に及ばないよう滑走路の向きなど配慮をしていると説明があったということです。一方、市は、もし馬毛島に基地が整備されるのであれば、騒音による生活への影響に不安を持つ高齢者や、障害がある人への配慮を要望したということです。
(防衛省地方協力局 信太正志参事官)「これまでの予測評価ですとか、そういったものに関するデータ、防衛省の騒音への取り組みについて説明をした」
(大平和男副市長)「不安の根底に共通して『はたして約束が守られるのか』という不安が横たわっている。この協議の中で、日米地位協定を含めて、さらに議論を深化させていきたい」
次回の協議は4月までに開催したいとしています。
3月12日 南日本新聞
反対なのか容認なのか…馬毛島基地計画
市議13人全員の質問に西之表市長のらりくらり 賛否両派の不満くすぶる
11日まで3日間あった西之表市議会3月定例会の一般質問は、馬毛島への米軍機訓練移転と自衛隊基地整備計画を巡り、議長を除く全13議員が登壇する異例の展開となった。八板俊輔市長が2月、基地整備に伴う交付金など「特段の配慮」を求める要望書を防衛相に提出したからだ。「計画反対のままか、容認に転換したのか」。市長から明確な答弁はなく、計画賛成、反対両派とも不満がくすぶる。
「のらりくらりで理解に苦しむ。計画に賛成なんじゃないですか」。一般質問最終日の11日、反対派議員が語気を強めた。「国との協議、環境影響評価の結果を踏まえ、しかるべき時に一定の考えを示す」と八板市長。議員が再質問しようとすると、「初日からほぼ変わらない」と議長が制した。それほどこの3日間、同じ答弁が繰り返された。
議会事務局によると、全議員が質問するのは過去5年で初めて。事前通告の質問208項目のうち、90項目を馬毛島関連が占め、質疑時間は全体の4割強に当たる5時間に及んだ。
八板市長は「国が馬毛島整備を決定とし、新たな局面を迎えた」「市民の不安や期待が現実味を帯び、対応について国との協議で目に見える形にする」との答弁に終始。計画賛否の明言は避け続けた。賛成派から進退を問われると、「考えていない」と一蹴した。
賛成派の下川和博議員は「市民が知りたいことに明確な回答がない。真意が伝わったとは言い難い」。反対派の宇野裕未議員も「説明に納得できない。市長の思いと市民の受け止めの差を埋めようとする姿勢が見られない」と指摘した。
13議員が質問したことについて、八板市長は取材に「馬毛島問題への緊張感の現れ」との受け止めを示す。「国の動きが分かりにくい中、賛否を言うよりもそれにどう対応するかを優先しなければならない」と強調した。
3月11日 南日本新聞
馬毛島基地計画 関連施設工事2件開札、また1件不成立 防衛省

防衛省九州防衛局熊本防衛支局は10日、西之表市馬毛島への米軍機訓練移転と自衛隊基地整備計画に伴い発注した受水槽、給水管路、仮設プラント製作・設置の工事3件のうち2件を開札した。業者の施工体制を総合的に審査・評価し契約を進める。1件は業者不参加で成立しなかった。
9日の入札でも工事1件は業者不参加で不成立だった。工事の内容や再入札など今後の対応について防衛局は「現時点で詳細は答えられない」としている。
入札公告によると、工期は受水槽、給水管路が契約締結翌日から2023年12月25日まで、プラントが24年4月30日まで。工事に必要な部材製作を島外で進め、島内での作業は環境影響評価手続き後に行う。
3月9日 MBC NEWS
馬毛島問題 西之表市長「交付金前提のまちづくり原則考えず」
西之表市議会では9日から一般質問が始まり、馬毛島への自衛隊基地計画に関する質問が相次ぎました。八板市長は計画への賛否は示しませんでしたが、国からの再編交付金を前提としたまちづくりは、「原則考えていない」と述べました。
(杉為昭市議)「イエスでもノーでもない。市長の気持ち(賛否)は白紙の状態か」
(八板俊輔市長)「賛成・反対・同意・不同意ではなく、まずは(国に)判断材料を求めることを優先」
9日は、一般質問に立った議員5人全員が馬毛島への自衛隊基地計画について質しました。八板市長は賛否を明言しましせんでしたが、在日アメリカ軍の訓練を受け入れた自治体に支払われる再編交付金について問われると。
(八板俊輔市長)「基地整備を前提としたまちづくりは原則考えていない」
再編交付金を前提としたまちづくりは「原則考えていない」と述べました。
一般質問は11日まで行われます。
3月1日 南日本新聞
馬毛島基地計画「不同意貫いて」 西之表市長の要望書 反対派が抗議声明

西之表市馬毛島への米軍機訓練移転と自衛隊基地整備計画に反対する市民団体「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会」は28日、八板俊輔市長が岸信夫防衛相に提出した要望書に対する抗議声明を発表した。「(昨年の市長選挙で結んだ)政策協定をほごにする内容」などとし、計画不同意の立場を貫くよう八板市長に改めて求めた。
声明で要望書の提出が市民の混乱を招いたと指摘。前園美子副会長は「(メンバー内に)市長批判もあれば、立場を思いやる声もある」と述べ、今後の活動への影響を懸念。「民意で選ばれた市長の意見は重い。基地容認とならないでほしい」と話した。
八板市長は担当課を通じて声明を受け取り、取材に「団体の考えを真摯(しんし)に受け止めたい」と述べるにとどめた。
市民団体の約30人は同日、防衛省幹部が市役所を訪れるのに合わせ、計画反対、撤回を訴えるプラカードを掲げた。
2月28日 MBC NEWS
馬毛島問題で初協議 国・西之表市「不安解消と期待の具体策を議論」
馬毛島への自衛隊基地の整備とアメリカ軍の訓練移転を巡る問題で、地元・鹿児島県の西之表市が求めていた国との協議が28日、初めて開かれました。市は、「市民の不安解消や期待につながる方策を議論していく」としています。
(防衛地方協力局・青木健至次長)「防衛省としては協議の場を通じ、住民の期待と不安を解消するため、市と緊密に連携して対応」
(西之表市・八板俊輔市長)「協議の場を通じて、国が住民の期待・不安にどう向き合うのか評価することも重要。特にこの問題は、透明性・信頼性の高い協議をすることが市民の不安解消につながる」
協議は西之表市役所で開かれ、西之表市から八板俊輔市長ら、防衛省からは地方協力局の青木健至次長らが出席しました。協議は冒頭を除き非公開で、防衛省に「協議の場」を求めていた八板市長は「事務的なやりとりになる」として、冒頭のみの出席でした。
(記者)「Q.冒頭以外は非公開だが、信頼性・透明性はどう確保?」
(西之表市・八板俊輔市長)「協議内容、議題はしっかり出せるよう、支障ない範囲で市民に提供。細かいところを中途半端に出すといけないかもしれないので、フルオープンではなく、この形に」
(記者)「Q.協議には出ない?」
(西之表市・八板俊輔市長)「重要な時には同席するので…」
協議の中で、市はこれまでに市民から寄せられた基地の騒音や安全面への不安、再編交付金への期待などを改めて伝えたということです。市は「治安や安全面など市民の不安解消と、経済活性化など期待につながる具体的な方策を議論していくことを確認した」としています。
(西之表市・大平和男副市長)「無制限に時間があるわけではない。環境アセスメント(の公表)もあるので、できるだけ短い時間で凝縮し、話をしていきたい」
(防衛省地方協力局・信太正志参事官)「安全面、環境面、騒音が市民の懸念事項。できるだけ丁寧に説明してご理解いただけるよう尽くしたい」
協議に先立って、市民団体が市役所前で抗議活動を行い、反対の立場を貫き通すよう、市長宛てに声明文を出しました。
(整備に反対の市民団体・前園美子副会長)「協議の場は機密事項があるかもしれないが広く公開してほしい。基地整備は失うものが大きい。その気持ちを(市長に)貫いてほしい」
一方、賛成派の団体は…。
(基地整備に賛成の住民団体・杉為昭事務局長)「オープンな場で協議してほしい」
次回の協議は3月中旬をめどに開かれる予定です。
再掲:
2月25日 MBC NEWS
馬毛島問題 防衛省と西之表市が初の協議の場 鹿児島
馬毛島への自衛隊基地の整備を巡る問題で、防衛省は25日、地元・西之表市が求めていた協議の場を来週28日に設けると発表しました。
防衛省と西之表市によりますと、初めてとなる協議は今月28日の午後1時から西之表市役所で開かれます。西之表市から八板俊輔市長らが出席するということです。
協議の場は今月3日、八板市長が岸防衛大臣に、基地整備について住民の不安解消を要望した際に求めていたものです。
防衛省は「自衛隊施設の整備に対する市民の期待に応え、不安を解消する方策を議論し、より多くの理解と協力を得ていきたい」としています。
2月15日の東京新聞「こちら特報部」

関連記事:防衛省民意を無視し「馬毛島」環境アセス着手強行。馬毛島、米軍訓練FCLP移転を名目に種子島と併せ自衛隊の拠点化を図る。⑧
http://ryukyuheiwa.blog.fc2.com/blog-entry-1103.html
関連記事:防衛省民意を無視し「馬毛島」環境アセス着手強行。馬毛島、米軍訓練FCLP移転を名目に種子島と併せ自衛隊の拠点化を図る。⑦
http://ryukyuheiwa.blog.fc2.com/blog-entry-1062.html
関連記事:防衛省民意を無視し「馬毛島」環境アセス着手強行。馬毛島、米軍訓練FCLP移転を名目に種子島と併せ自衛隊の拠点化を図る。⑥
http://ryukyuheiwa.blog.fc2.com/blog-entry-995.html
DEMO RESE Radio#18
「今、無人島・馬毛島が熱い!!」
part1 https://youtu.be/2-vYJ2boge0
part2 https://youtu.be/DsTgUznQ79o
part3 https://youtu.be/PXWIlRCpgcA
part4 https://youtu.be/I5g3SWx_8vs
馬毛島への米軍施設を許さない市民・団体連絡会 HP
http://www.mageshimabeigunshisetsuhantai.com/wp/

4月17日の南海日日新聞紙面
4月16日 MBC NEWS
馬毛島基地計画 環境影響評価「準備書」 来週にも公告へ 鹿児島県
鹿児島県西之表市・馬毛島での自衛隊基地整備とアメリカ軍の訓練移転を巡り、防衛省が来週にも環境影響評価の結果をまとめた準備書を公告=公表することが分かりました。
国は、馬毛島に自衛隊基地を整備し、アメリカ軍の訓練を移転させる計画で、基地整備に伴う影響を調べる環境影響評価の手続きを去年2月から進めてきました。
関係者によりますと、防衛省は評価の結果をまとめた「準備書」を来週にも公告=公表する方針で、騒音や生態系など19項目の予測評価や、環境保全の措置などが記載される見込みです。
準備書を巡っては、防衛省は今月6日、地元・西之表市に対し、「海水の濁りなど周辺への影響は限定的」とする案を事前に示していました。なお、西之表市の八板市長は、「準備書」のあとに作られる、最終段階の「評価書」の公告後に基地計画の賛否を示す考えです。
4月13日 南日本新聞
西之表市幹部ら米軍岩国基地周辺を視察 副市長「有意義。参考になった」 反対住民への意見聴取なし
西之表市馬毛島への米軍空母艦載機陸上離着陸訓練(FCLP)移転と自衛隊基地整備計画で、市と防衛省は12日、艦載機が所属する米軍岩国基地(山口県岩国市)周辺を視察した。大平和男副市長は「有意義だった」と総括し、米軍機受け入れに伴い支給される米軍再編交付金について「岩国市は好意的に受け止めている印象だ」と述べた。
市幹部6人が11日に岩国市入りし、防衛省の信太正志参事官らが交付金などが活用された公園や学校、魚市場などを案内した。基地近接地と6~10キロ離れた地点で艦載機FA18などの騒音を測定。馬毛島と西之表市の距離に近い10キロ地点では60デシベルを観測した。大平副市長は測定値について「地形や人によって受け止め方も違う。非常に難しい問題」と評価を避けた。
岩国市との意見交換では、米軍機のトラブル発生時に市長が米側に直接要請できる対策などを確認。大平副市長は「特に参考になった」と語った。基地に反対する住民への意見聴取はしなかった。
視察後は中国四国防衛局岩国事務所で防衛省と4回目の協議を開いた。視察、協議とも非公開で行われ、各10分間、報道陣の取材に応じた。信太参事官は「交付金事業を見てもらい、今後検討する上でイメージしてもらえたのでは」と話し、月内にも5回目の協議をしたい意向を示した。
4月12日 MBC NEWS
馬毛島問題 西之表市副市長が岩国基地を視察「有意義だった」
馬毛島へのアメリカ軍の訓練移転と自衛隊基地計画を巡り、地元・鹿児島県西之表市の幹部が12日まで山口県のアメリカ軍岩国基地などを視察しました。大平和男副市長は「有意義だった」と述べました。
アメリカ軍岩国基地の12日の様子です。去年10月以降、空母艦載機およそ60機がほぼ毎日、基地を拠点にした離着陸を行っています。
陸上で離着陸を繰り返す訓練=いわゆるFCLPの馬毛島への移転が計画される中、今回の視察は、西之表市が国に要望し行われました。大平和男副市長らは11日と12日、岩国基地周辺で実際の戦闘機の騒音を確認しました。
FCLP訓練を行う空母艦載機は、岩国に配備されていて、現在、1400キロ離れた小笠原諸島の硫黄島で訓練しています。国はこの訓練を、岩国から400キロにある馬毛島に移す計画です。
今回の視察で、西之表市が周辺で騒音を測定した結果、基地から5キロ地点で「大声での会話」に相当する最大70デシベル、馬毛島と西之表市との距離に比較的近い10キロ離れた公園では「普通の声や会話」に相当する60デシベルだったということです。
また、国から自治体への再編交付金などを活用した公園やこども園をはじめとする7か所を視察し、「有意義だった」と述べました。
一方で、岩国市へ騒音に関する苦情は昨年度、前の年を1000件以上上回る4000件近くに上っています。
馬毛島への基地計画についての次回の国と西之表市との協議は、早ければ今月中にも開かれる見込みです。
4月11日 MBC NEWS
馬毛島を野党議員らが視察 地元と意見交換も「改めて反対すべき」
鹿児島県西之表市・馬毛島で計画されているアメリカ軍の訓練移転と自衛隊基地整備を巡って国が動きを加速させる中、野党の国会議員が島を視察し、西之表市の八板市長と意見を交わしました。
馬毛島を視察したのは、沖縄等米軍基地問題議員懇談会などに所属する野党の国会議員7人です。国は今月、地元自治体への再編交付金が従来より高くなるよう省令を改正し、整備に伴う環境影響評価の「準備書」案を地元に示すなど、動きを加速させています。
議員らは、西之表市が管理する葉山港に上陸しました。
(市民グループ)「防衛上の秘密に関わることは言えないかもしれないが、自衛隊基地計画については(住民に詳細を)知らせない」
国が取得したエリアに入ることはできませんでしたが、島をおよそ2時間、視察し、計画に反対する市民グループから島での整備計画や生息するマゲシカの状況について説明を受けました。
(議員)「(マゲシカは)いっぱいいるから少々開発しても大丈夫という理屈ですよね」
(議員)「(国が示す)生息数700~1000頭の根拠も分からない」
(議員懇談会会長・近藤昭一衆院議員)「きれいな海を見ていると、なぜ環境を破壊するのか。我々が見て疑問に思うところは(国に)質していく」
そして、種子島に戻って市民と意見を交わしました。
(参加した住民)「日米地位協定を逸脱した行為や、いろんな事件・事故がある」
(田村貴昭衆議院議員)「沖縄で何回も基地は要らないという審判が下されてもやる」
そして11日、国会議員らは西之表市の八板俊輔市長と非公開でおよそ1時間面会。八板市長からは、再編交付金や環境アセスメントなどの手続きで国との情報共有が進むように協力が呼びかけられたということです。
面会を終えた西之表市・八板俊輔市長は・・・
「本市だけではなく日本国民にとっても大事な問題という意識を持って欲しい(と伝えた。)(Q.計画の賛否は?)そういう話はない」
(議員懇談会会長・近藤昭一衆院議員)「基地で安全保障を確立せず、外交努力でしていくべき。改めて基地計画には反対していくべきだと思った」
参加した国会議員は今後、それぞれ党や委員会で馬毛島の計画を取り上げ、問題点を検証していきたいとしています。
なお、馬毛島を巡っては、島での訓練が計画されている空母艦載機の部隊が駐機する山口県の岩国基地周辺を、西之表市の大平和男副市長が11日・12日の2日間視察し、国と4回目の協議を行う予定です。
4月9日 南日本新聞
馬毛島基地計画 西之表市幹部が防衛省と岩国基地視察へ 再編交付金、補助事業、騒音を確認
西之表市馬毛島への米軍空母艦載機陸上離着陸訓練(FCLP)移転と自衛隊基地整備計画で、市と防衛省は8日、艦載機が駐機している米軍岩国基地周辺(山口県岩国市)を11、12日に視察すると発表した。米軍再編交付金などの補助事業対象施設や騒音を確認し、計画を巡る市と同省の4回目の協議をする。
視察は市側が要望した。市が大平和男副市長ら、同省は信太正志参事官らが参加を予定する。八板俊輔市長は不参加。非公開で、市と同省は「新型コロナウイルス対策や地元への影響を考慮した」としている。
在日米軍再編に伴い、岩国基地には米軍厚木基地(神奈川県)の艦載機約60機が移駐。航空機計約120機が所属する極東最大級の航空基地となった。FCLPは例年5月に硫黄島(東京都)で行う。岩国は悪天候時などの予備施設に指定されており、地元は実施に強く反対している。
4月7日 南日本新聞
防衛省、騒音「全11カ所で基準相当値以下」 環境アセス概要を提示 港湾整備で局所的に濁り

西之表市馬毛島への米軍空母艦載機陸上離着陸訓練(FCLP)移転と自衛隊基地整備計画で、防衛省は6日、環境影響評価(アセスメント)準備書案の概要として、航空機騒音と港湾整備、マゲシカ生息の3項目の予測を明らかにした。騒音は種子島内外の11カ所全てで環境基準相当値の57デシベルを下回り、港湾整備では局所的に基準を超える濁りが起こるとした。同省は早期に準備書を公表し、住民説明会を開くとしている。
準備書案の概要は同市であった市との協議で示した。騒音では夕方と夜間の音を大きく捉える評価指標で予測した結果、全地点で35.1~54.4デシベルに収まり、低周波も指標を下回るとした。基地で想定する日米航空機の飛行回数は年間約2万8900回(うち米軍約5400回)。騒音の予測・評価地点は種子島1市2町と屋久島町、南大隅町の計11カ所に設定した。
塩田康一知事が求めた、航空機が経路を外れて種子島上空を飛行した場合などの予測値は準備書に盛り込まない方針。同省は取材に「経路を大幅に外れる想定はしていない。省令で定める算定方法で予測・評価する」と説明した。
馬毛島の港湾整備では、沖合約1.3キロまでの防波堤や桟橋の係留施設、工事用の仮設桟橋(約500~700メートル)3本を島東海岸に造る。工事で漁業など水産用水の基準値「1リットルあたり寄与濃度2ミリグラム」を局所的に超えると予測。保全措置として消波ブロックを使用し、仮設桟橋の基礎を工事後も残し生息環境として機能させるとした。
絶滅の恐れがあり、当初数百頭とみられたマゲシカは推定で700~千頭生息することも示した。個体数の推移予測は不確実性が残るとして、観測を続ける。保全区域を設けたり、裸地を緑化したりして保全するとした。
アセス準備書は最終的な予測結果を示す「評価書」の前段階の手続き。同市の八板俊輔市長は評価書の公表後に、計画への賛否を示すとしている。
4月6日 MBC NEWS
馬毛島問題 環境影響調査 準備書案「海水濁りなど影響限定的」
馬毛島への自衛隊基地の整備とアメリカ軍の訓練移転を巡って新たな動きです。防衛省は6日、鹿児島県西之表市に基地整備による環境影響評価の「準備書」案を示し、「海水の濁りなど周辺への影響は限定的」などと説明しました。
基地整備による環境影響評価の「準備書案」は、6日に開かれた防衛省と西之表市の3回目の協議の場で示され、騒音や海流への影響、マゲシカなどの動物保護など19項目のうち一部が説明されました。
準備書の案では、航空機による騒音などは「すべての地点で基準値を下回る」との予測が示されたほか、港湾施設の設置については「流れや海水の濁りなど周辺への影響は限定的」との予測が示されました。
また、島にマゲシカは700から1000頭生息していると推定し、「生息数の推移は不確実性が残る」とした上で、環境保全のため緑化を行うとしています。
(防衛省地方協力局 信太正志参事官)「(漁業には)港湾施設の設置によって迷惑かける部分はある。そこは補償していく必要がある」
(西之表市 大平和男副市長)「(影響少ないとする)具体的な準備書では根拠が示される。準備書を見てみないと検証できない」
防衛省がまとめる環境影響評価では、「準備書」のあとに知事らの意見を含めた「評価書」が作られますが、「準備書」の公告の時期については「調整中」としています。
4月6日 南日本新聞
「馬毛島視察、整備推進へ有意義」 岸防衛相が所感 上空から概観、滑走路や駐機場建設地を確認

馬毛島で施設整備について説明を受ける岸信夫防衛相(左から3人目)=2日、西之表市(防衛省提供)
岸信夫防衛相は5日の閣議後会見で、米軍空母艦載機陸上離着陸訓練(FCLP)移転と自衛隊基地整備計画が進む西之表市馬毛島に初上陸したことについて「島の全体像を上空から概観し、地上では滑走路や駐機場施設の建設場所を自らの目で確認した。国民の負託に応え施設整備を進める上で大変有意義だった」と述べた。
岸防衛相は2日、種子島1市2町の首長らと面談し、自衛隊ヘリで馬毛島へ渡り車で約1時間かけ巡った。面談について「首長の考えや、種子島の住民の思いを直接伺うことができた」と強調。「日米同盟の抑止・対処力を維持強化するため、一刻も早い施設整備が極めて重要だと伝えた」と説明した。また「地元の声をしっかり受け止め、自治体と一層連携をとり、皆さんに温かく受け入れてもらえるよう進めていきたいと強く感じた」と語った。
現職大臣が馬毛島に上陸したのは日米安全保障協議委員会(2プラス2)の共同文書に同島をFCLP移転候補地と明記した2011年6月以降初めてだった。
4月5日 MBC NEWS
馬毛島問題 防衛省が環境影響評価の「準備書案」提示へ
馬毛島を巡る、新たな動きです。防衛省は6日、基地整備による環境影響評価の「準備書」の案を地元・西之表市に示します。
国は、馬毛島に自衛隊基地を整備し、アメリカ軍の訓練を移転させる計画で、防衛省と市は6日、馬毛島への基地整備について3回目の協議を行います。
西之表市によりますと、防衛省は6日の協議で、基地建設工事による環境への影響をまとめた「環境影響評価」の「準備書」の案を市に示すということです。
防衛省がまとめる環境影響評価は、「準備書」のあとに、知事らの意見を含めた「評価書」が作られることになっていて、八板市長はこの評価書や国と協議した内容を踏まえて、基地計画の賛否を示す考えです。
4月4日 MBC NEWS
馬毛島基地計画 岸防衛相が初視察 1市2町トップと面会も
鹿児島県西之表市・馬毛島へのアメリカ軍の訓練移転と自衛隊基地計画を巡り、岸防衛大臣は2日、馬毛島を初めて視察。計画に反対の立場の西之表市長と、賛成の立場の中種子町長・南種子町長と面会しました。この日の動きをまとめました。
2日、自衛隊の大型輸送ヘリで防衛大臣として初めて馬毛島を訪れた岸大臣。輸送機と車を使って、およそ1時間かけて施設の建設が計画されている場所を確認しました。
(反対派)「自衛隊馬毛島基地建設をあきらめろ!」
賛成・反対双方が声を上げる中で、視察に先立ち、岸大臣は、種子島1市2町のトップらと15分ずつ非公開で面会しました。
面会では、防衛省側から自治体への再編交付金の額が従来よりも高くなるよう省令を改正したことが報告されましたが、具体的な金額については触れなかったということです。
また、航空自衛隊トップの井筒俊司航空幕僚長も同席して、基地は航空自衛隊が管理し、仮の名称を「航空自衛隊馬毛島基地」とする方針が大臣から示されました。
計画に反対の立場を示してきた西之表市の八板俊輔市長は・・・。
(八板市長)「(国との)協議の場を作って対応していただいたことに、お礼を申し上げた」
(八板市長)「(Q.防衛省への要望は?)あらためて要望したことはない。市民の安心・安全が保てるような、透明性のある協議内容を市民に示すよう重ねてお願いした」
市の要望を受けて2月に設置された防衛省との「協議の場」に謝意を示したものの、計画への賛否は示しませんでした。
(八板市長)「しかるべき時期に一定の考えを申し上げる。そのことは変わっていない」
八板市長との面会を終えた岸大臣は、地元への説明を尽くす考えを示しました。
(岸防衛相)「西之表市長とは協議の場で議論を重ね、より一層緊密に連携して対応する考えで一致」
(岸防衛相)「(Q.八板市長は協力的なっていると捉えている?)市長は当初の立場もあるが、我々としても正しいご理解をいただくため説明を尽くしている」
一方で、中種子町と南種子町からは、面会の場で計画への賛成を示す要望書が手渡されました。
(中種子町・田渕川寿広町長)「馬毛島整備を進めることになるが、住民に影響がある場合は積極的に解消にあたってもらいたいと述べた」
(南種子町・小園裕康町長)「議会・町・協議会・住民が一体となり、今後も協力できるところを取り組みたいと大臣に伝えた」
こうした動きに賛成・反対両派は…。
(計画賛成の市民団体・杉為昭事務局長)「いよいよ(国と)本格的な交渉が始まると大変期待」
(計画反対の市民団体・前園美子副会長)「(整備が)決まったこととして動いていることにとても違和感。憤りを感じる」
住民の賛否は分かれたままですが、国は、馬毛島での計画を進めようと着々と動きを進めています。
4月3日 南日本新聞
防衛相の馬毛島視察に「応援します」「地元無視するな」 計画賛成・反対両派がアピール

馬毛島への基地整備に反対するプラカードを掲げる市民団体のメンバー=2日、西之表市西之表
西之表市馬毛島への米軍機訓練移転と自衛隊基地整備計画に絡み、岸信夫防衛相が2日、担当大臣として初めて種子島を訪問した。計画賛成、反対両派はそれぞれの訴えを届けようと、沿道でアピールした。
岸防衛相を乗せた航空自衛隊のC2輸送機は午前11時ごろ、中種子町の種子島空港に到着。周辺では計画に賛成する商工会や建設関係者ら40人以上が「歓迎」「防衛省を応援します」などと書いた横断幕を掲げて迎えた。
岸氏は空港から市内に向かう際、車の窓を開けて手を振る場面もあった。
政治団体「西之表市と馬毛島の未来創造推進協議会」の杉為昭事務局長(55)は「計画が実現すれば地域の活性化や経済効果が期待できる。市長が賛否を明言していなくとも、市民には多くの賛意があることを伝えたかった」と話した。
島内1市2町の首長らと岸氏が面会した同市の種子島合同庁舎近くでは、市民団体「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会」のメンバー約40人が集まった。
それぞれ計画反対の意思を示すプラカードを手に「市長の同意や市民の理解がない限り、計画を進めるべきではない。地元を無視しないで」と訴えた。
山内光典事務局長(71)は「防衛省の進め方は地元に寄り添っているとは言い難い」と指摘。「基地が本当に必要なら時間をかけて話し合う問題だ。正々堂々と市民に説明する場を設けてほしい」と強調した。
4月2日 MBC NEWS
馬毛島基地計画 岸防衛大臣が馬毛島を視察 地元3市町長と面会
西之表市・馬毛島へのアメリカ軍の訓練移転と自衛隊基地計画を巡り、岸防衛大臣は2日馬毛島をはじめて視察しました。また、種子島の1市2町のトップらと面会して、理解を求めました。
岸防衛大臣は午後3時20分ごろ、馬毛島の中心付近に自衛隊の大型輸送ヘリで上陸しました。防衛大臣が馬毛島を視察したのは初めてで、車で50分ほど島内を視察しました。
視察に先立ち、岸大臣は西之表市で八板俊輔市長ら種子島1市2町のトップらと相次いで面会しました。面会では、防衛省側から馬毛島へのアメリカ軍の訓練移転や基地整備で、再編交付金の額が従来よりも高くなるよう1日付で省令を改正したことが報告されましたが、具体的な金額については触れなかったということです。
西之表市の八板市長は面会で賛否は明らかにせず、「騒音など市民の不安を解消できるものを協議の場で明らかにしてほしい」と伝えたということです。
(西之表市 八板俊輔市長)「まだ協議の場は続いていて環境アセスも進む。そこで市民の安心安全が保てるような透明性のある協議をお願いした」
(岸防衛相囲み)「西之表市長とは協議の場で議論重ねていくと一致した。当初の立場もあるが踏まえて理解してもらうため説明しているところ」
面会では、中種子町と南種子町からは計画に賛成の立場を示す要望書が手渡されました。
なお、2日の面会には、航空自衛隊トップの井筒俊司航空幕僚長も同席していて、岸大臣は記者会見で基地を航空自衛隊の管理とし、仮の名称を「航空自衛隊馬毛島基地」とする考えを明らかにしました。
4月2日 南日本新聞
馬毛島基地計画 防衛相きょう現地視察 種子島の3首長とも面会
岸信夫防衛相は2日、米軍空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)移転と自衛隊基地整備が計画されている西之表市馬毛島を視察する。防衛省が1日発表した。視察に先立ち、種子島1市2町の各首長と西之表市で意見交換する。
現職大臣の馬毛島上陸は、日米安全保障協議委員会(2プラス2)の共同文書に同島をFCLP移転候補地として明記した2011年6月以降初めて。日米両政府は今年1月、馬毛島を基地の整備地とすることを確認した。
岸防衛相は自衛隊機で馬毛島に入る。西之表、中種子、南種子の3市町長とは同市で個別に面会し、冒頭以外は非公開。馬毛島視察と種子島訪問はこれまで天候不良などで実現していなかった。
岸防衛相は2月、鹿児島県庁を訪れ、塩田康一知事と面会。「種子島1市2町と防衛省が同じ方向を向いて取り組む新たな段階に入った」とし、計画推進に理解を求めた。
4月1日 MBC NEWS
馬毛島基地計画 再編交付金増額へ省令改正 防衛相が2日現地視察
西之表市・馬毛島へのアメリカ軍の訓練移転を伴う自衛隊基地計画を巡り、防衛省は地元自治体への再編交付金の額が従来よりも高くなるよう1日付けで省令を改正しました。
再編交付金は、省令で施設整備や訓練内容などに応じて算出されることになっていて、防衛省は馬毛島での計画を踏まえ、1日付けで省令を改正しました。
交付は種子島の1市2町が対象で、今回の改正で2本以上の滑走路と港湾施設を整備した場合や、アメリカ軍空母艦載機の陸上離着陸訓練=FCLPを受け入れた場合は加算され、交付額が従来より高くなります。
(岸防衛相)「Q.改正に伴って地元理解が広がる狙い?これは手続きを定めたもの。地元理解は理解で進めていきたい」
再編交付金を巡っては、防衛省は去年、今年度から10年間で総額およそ290億円とする案を地元に非公式に伝えています。
なお、防衛省は、岸防衛大臣が2日、馬毛島を視察すると発表しました。視察に先立ち、地元・西之表市の八板俊輔市長ら種子島1市2町のトップと面会する予定です。
4月1日 南日本新聞
馬毛島基地計画 米軍再編交付金 FCLPを加算対象 防衛省「(騒音など)影響を反映」
西之表市馬毛島への米軍空母艦載機陸上離着陸訓練(FCLP)移転と自衛隊基地整備計画を巡り、防衛省は31日、地元自治体に支払う米軍再編交付金の算出根拠となる省令の改正を官報で公示した。新たにFCLPが実施された場合は加算対象となる規定を増やし、指定自治体への交付額を従来より高く算出する。
新しい省令は4月1日施行。FCLP実施のほか、2本以上の滑走路と港湾施設を整備した場合、最高得点が得られるように変更した。それぞれ「新たに防衛施設を設置するものに限る」との条件を付け、馬毛島計画に特化。防衛省は「(騒音など)FCLPの影響を適正に反映できる形にした」としている。
馬毛島関連の再編交付金は西之表、中種子、南種子の1市2町を対象に、2022年度内に指定する方針。防衛省は22年度から10年間で総額290億円超とする案を昨年末、関係者に伝えたことが南日本新聞の報道で判明している。初年度は10億円規模で検討する見込み。計画に反対する自治体には事実上交付されないため、政府は協力を促す交渉材料にしたいとみられる。
計画には中種子、南種子両町の町長と議会が賛意を表明。西之表市議会は僅差で賛意の意見書を可決した。八板俊輔市長は2月、岸信夫防衛相に米軍再編交付金や隊員居住への「特段の配慮」を求める要望書を提出したが、賛否の明言は避けている。
3月20日 南日本新聞
「中国は中長期的な脅威」 前統合幕僚長・河野克俊氏が西之表で講演 軍事力の目的は「抑止力で均衡保つこと」
前防衛省統合幕僚長の河野克俊氏(67)=三菱重工業顧問=が19日、西之表市で講演した。ロシアのウクライナ侵攻を踏まえた日本の安全保障情勢について解説し、「軍事力の最大の目的は抑止力で均衡を保つことにある」と南西諸島防衛の重要性を強調した。
同市馬毛島への米軍機訓練移転と自衛隊基地整備計画に賛成する「明るい種子島の未来を考える会」(福井清信代表)の主催。種子島1市2町の首長や議員、建設業、農業関係者ら約200人が聴講した。
河野氏は核部隊の警戒態勢引き上げなど軍事圧力を強めるロシアの動きに対し、米国が経済制裁にとどまっていることを懸念。「中国や北朝鮮が米の対応を見てどう思うか」と日本近隣での有事の可能性を危惧した。経済発展を背景に活発な海洋進出を続ける中国を「中長期的な脅威」と位置付け、馬毛島を含む南西諸島が日米の重要な防衛拠点になると指摘した。
馬毛島への基地計画を巡り、賛否を避けている八板俊輔市長が賛成派の会合に出るのは初めて。「主催者に招かれた。国際情勢をいろいろ勉強させてもらった」と話した。
河野氏は20日、鹿屋市でも講演する。
3月19日 南日本新聞
馬毛島基地計画「着実に前進を」 南種子町議会、全会一致で国への意見書可決
南種子町議会は18日の定例会最終本会議で、西之表市馬毛島への米軍機訓練移転と自衛隊基地整備計画について「着実に前に進めることを要望する」と賛意を示す意見書を全会一致で可決した。岸信夫防衛相に提出する。
議会運営委員会の塩釜俊朗委員長が「南西地域の防衛体制強化、大規模災害対応の拠点施設になる」と提出理由を説明。施設整備に伴う地元企業の受注機会確保、町との協議に沿った関連施設の整備などを求めた。
種子島では、これまでに中種子、南種子両町長が計画に賛成する考えを示し、西之表市と中種子町の議会が賛意の意見書を可決している。八板俊輔市長は「国との協議、環境影響評価の結果を踏まえて一定の考えを示す」として態度を明らかにしていない。
3月18日 南日本新聞
馬毛島での戦闘機訓練計画
騒音最大は10キロ離れた西之表市南西部で80デシベル 防衛省が音響データ

西之表市馬毛島への米軍機訓練移転と自衛隊基地整備計画を巡り、防衛省は16日の同市との第2回協議で、日米戦闘機の離着陸時の騒音レベルを距離ごとに推定した「音響データ」を示した。馬毛島から市南西部に当たる10キロ地点で離陸時は約80デシベル、着陸時は約60デシベルとしている。
音響データは、自衛隊機が昨年5月の馬毛島上空でのデモ飛行にも使ったF15戦闘機、米軍機は空母艦載機のFA18戦闘攻撃機。機体に比較的近い地点で測った音量を基に、空気抵抗などを考慮して算出した。
同省によると、データは基地整備の影響予測に活用している。今後公表を予定する環境影響評価(アセス)の準備書に盛り込まれる可能性がある。
同省は昨年のデモ飛行で測定した種子島14地点の騒音を公表。最大は中種子町浜津脇地区で77デシベル、次が同市の種子島合同庁舎で71デシベル。このほか4地点が60デシベル以上70デシベル未満だった。
一般騒音も測っており、最大は西之表市街地のホテル屋上のフェリー汽笛音86デシベル。中種子町の種子島空港駐車場の民間機プロペラ音74デシベル、同市の種子島合同庁舎の強風音72デシベルなどとなっている。
同省と市の第2回協議は市民の懸念が根強い騒音を議題にした。市側の代表を務めた大平和男副市長は取材に「今後はデモ飛行時との違いを確認していく。市民の安心安全を担保するため、騒音を含めたイレギュラーの事態に国がどう対応するかを見なければならない」と話した。
協議で出された資料は市、同省がそれぞれホームページで公開している。
3月18日 南日本新聞
馬毛島基地計画 米軍と自衛隊で年2万8900回の飛行想定 防衛省が地元・西之表市に説明
西之表市馬毛島への米軍空母艦載機陸上離着陸訓練(FCLP)移転と自衛隊基地整備計画で、防衛省は16日、想定する年間の「飛行回数」を日米合わせて最大約2万8900回と明らかにした。島内に整備予定の滑走路を使う回数で、自衛隊機が約2万3500回、米軍機はFCLPを年2回実施した場合に約5400回としている。同日あった市との協議で案を示した。
同省によると、自衛隊機の飛行は離陸、着陸を各1回と数える。着陸後すぐに再加速し離陸する「タッチ・アンド・ゴー」の訓練や、航空自衛隊新田原基地(宮崎県新富町)に配備予定の最新鋭ステルス戦闘機F35Bの「模擬艦艇発着艦訓練」の回数も含む。米軍機はタッチ・アンド・ゴーの回数に、輸送や準備、訓練飛行時の離着陸も加えた。
飛行する時間帯は午前7時〜午後7時の日中が最も多く、計約2万1800回。午後10時〜翌午前7時の深夜をまたぐ夜間帯は、米軍FCLPのみ約600回としている。
同省はこれまで離着陸訓練について、日米合わせて年間計150日程度と説明している。このうち深夜も実施する米軍のFCLPは年最大2回で、日数は計20日程度との見込みを示す。
市と防衛省の協議は2月28日に始まり2回目。同市役所であり、市民の懸念が根強い騒音を議題に、市が大平和男副市長ら、防衛省は信太正志参事官らが出席。非公開で約1時間20分あった。
大平副市長は終了後、自衛隊基地がある各自治体の騒音対策などについて情報提供を求めたと報道陣に説明した。「国にはこれまでにない安全面への配慮をしてもらいたい。日米地位協定も含めて協議していくよう求めた」と述べた。次回協議は遅くとも4月中に開かれる予定。
3月16日 MBC NEWS
馬毛島問題 西之表市・防衛省が騒音問題を協議
馬毛島への自衛隊基地の整備とアメリカ軍の訓練移転を巡る問題です。鹿児島県の西之表市と防衛省は16日、2回目の協議を開き、戦闘機の騒音対策について話し合いました。
協議には、大平和男副市長と防衛省地方協力局の信太正志参事官らが出席し、八板市長は「事務的な協議になる」として出席しませんでした。協議は冒頭を除き非公開で、戦闘機の騒音対策について話し合われました。
防衛省からは、戦闘機の飛行コースが種子島に及ばないよう滑走路の向きなど配慮をしていると説明があったということです。一方、市は、もし馬毛島に基地が整備されるのであれば、騒音による生活への影響に不安を持つ高齢者や、障害がある人への配慮を要望したということです。
(防衛省地方協力局 信太正志参事官)「これまでの予測評価ですとか、そういったものに関するデータ、防衛省の騒音への取り組みについて説明をした」
(大平和男副市長)「不安の根底に共通して『はたして約束が守られるのか』という不安が横たわっている。この協議の中で、日米地位協定を含めて、さらに議論を深化させていきたい」
次回の協議は4月までに開催したいとしています。
3月12日 南日本新聞
反対なのか容認なのか…馬毛島基地計画
市議13人全員の質問に西之表市長のらりくらり 賛否両派の不満くすぶる
11日まで3日間あった西之表市議会3月定例会の一般質問は、馬毛島への米軍機訓練移転と自衛隊基地整備計画を巡り、議長を除く全13議員が登壇する異例の展開となった。八板俊輔市長が2月、基地整備に伴う交付金など「特段の配慮」を求める要望書を防衛相に提出したからだ。「計画反対のままか、容認に転換したのか」。市長から明確な答弁はなく、計画賛成、反対両派とも不満がくすぶる。
「のらりくらりで理解に苦しむ。計画に賛成なんじゃないですか」。一般質問最終日の11日、反対派議員が語気を強めた。「国との協議、環境影響評価の結果を踏まえ、しかるべき時に一定の考えを示す」と八板市長。議員が再質問しようとすると、「初日からほぼ変わらない」と議長が制した。それほどこの3日間、同じ答弁が繰り返された。
議会事務局によると、全議員が質問するのは過去5年で初めて。事前通告の質問208項目のうち、90項目を馬毛島関連が占め、質疑時間は全体の4割強に当たる5時間に及んだ。
八板市長は「国が馬毛島整備を決定とし、新たな局面を迎えた」「市民の不安や期待が現実味を帯び、対応について国との協議で目に見える形にする」との答弁に終始。計画賛否の明言は避け続けた。賛成派から進退を問われると、「考えていない」と一蹴した。
賛成派の下川和博議員は「市民が知りたいことに明確な回答がない。真意が伝わったとは言い難い」。反対派の宇野裕未議員も「説明に納得できない。市長の思いと市民の受け止めの差を埋めようとする姿勢が見られない」と指摘した。
13議員が質問したことについて、八板市長は取材に「馬毛島問題への緊張感の現れ」との受け止めを示す。「国の動きが分かりにくい中、賛否を言うよりもそれにどう対応するかを優先しなければならない」と強調した。
3月11日 南日本新聞
馬毛島基地計画 関連施設工事2件開札、また1件不成立 防衛省

防衛省九州防衛局熊本防衛支局は10日、西之表市馬毛島への米軍機訓練移転と自衛隊基地整備計画に伴い発注した受水槽、給水管路、仮設プラント製作・設置の工事3件のうち2件を開札した。業者の施工体制を総合的に審査・評価し契約を進める。1件は業者不参加で成立しなかった。
9日の入札でも工事1件は業者不参加で不成立だった。工事の内容や再入札など今後の対応について防衛局は「現時点で詳細は答えられない」としている。
入札公告によると、工期は受水槽、給水管路が契約締結翌日から2023年12月25日まで、プラントが24年4月30日まで。工事に必要な部材製作を島外で進め、島内での作業は環境影響評価手続き後に行う。
3月9日 MBC NEWS
馬毛島問題 西之表市長「交付金前提のまちづくり原則考えず」
西之表市議会では9日から一般質問が始まり、馬毛島への自衛隊基地計画に関する質問が相次ぎました。八板市長は計画への賛否は示しませんでしたが、国からの再編交付金を前提としたまちづくりは、「原則考えていない」と述べました。
(杉為昭市議)「イエスでもノーでもない。市長の気持ち(賛否)は白紙の状態か」
(八板俊輔市長)「賛成・反対・同意・不同意ではなく、まずは(国に)判断材料を求めることを優先」
9日は、一般質問に立った議員5人全員が馬毛島への自衛隊基地計画について質しました。八板市長は賛否を明言しましせんでしたが、在日アメリカ軍の訓練を受け入れた自治体に支払われる再編交付金について問われると。
(八板俊輔市長)「基地整備を前提としたまちづくりは原則考えていない」
再編交付金を前提としたまちづくりは「原則考えていない」と述べました。
一般質問は11日まで行われます。
3月1日 南日本新聞
馬毛島基地計画「不同意貫いて」 西之表市長の要望書 反対派が抗議声明

西之表市馬毛島への米軍機訓練移転と自衛隊基地整備計画に反対する市民団体「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会」は28日、八板俊輔市長が岸信夫防衛相に提出した要望書に対する抗議声明を発表した。「(昨年の市長選挙で結んだ)政策協定をほごにする内容」などとし、計画不同意の立場を貫くよう八板市長に改めて求めた。
声明で要望書の提出が市民の混乱を招いたと指摘。前園美子副会長は「(メンバー内に)市長批判もあれば、立場を思いやる声もある」と述べ、今後の活動への影響を懸念。「民意で選ばれた市長の意見は重い。基地容認とならないでほしい」と話した。
八板市長は担当課を通じて声明を受け取り、取材に「団体の考えを真摯(しんし)に受け止めたい」と述べるにとどめた。
市民団体の約30人は同日、防衛省幹部が市役所を訪れるのに合わせ、計画反対、撤回を訴えるプラカードを掲げた。
2月28日 MBC NEWS
馬毛島問題で初協議 国・西之表市「不安解消と期待の具体策を議論」
馬毛島への自衛隊基地の整備とアメリカ軍の訓練移転を巡る問題で、地元・鹿児島県の西之表市が求めていた国との協議が28日、初めて開かれました。市は、「市民の不安解消や期待につながる方策を議論していく」としています。
(防衛地方協力局・青木健至次長)「防衛省としては協議の場を通じ、住民の期待と不安を解消するため、市と緊密に連携して対応」
(西之表市・八板俊輔市長)「協議の場を通じて、国が住民の期待・不安にどう向き合うのか評価することも重要。特にこの問題は、透明性・信頼性の高い協議をすることが市民の不安解消につながる」
協議は西之表市役所で開かれ、西之表市から八板俊輔市長ら、防衛省からは地方協力局の青木健至次長らが出席しました。協議は冒頭を除き非公開で、防衛省に「協議の場」を求めていた八板市長は「事務的なやりとりになる」として、冒頭のみの出席でした。
(記者)「Q.冒頭以外は非公開だが、信頼性・透明性はどう確保?」
(西之表市・八板俊輔市長)「協議内容、議題はしっかり出せるよう、支障ない範囲で市民に提供。細かいところを中途半端に出すといけないかもしれないので、フルオープンではなく、この形に」
(記者)「Q.協議には出ない?」
(西之表市・八板俊輔市長)「重要な時には同席するので…」
協議の中で、市はこれまでに市民から寄せられた基地の騒音や安全面への不安、再編交付金への期待などを改めて伝えたということです。市は「治安や安全面など市民の不安解消と、経済活性化など期待につながる具体的な方策を議論していくことを確認した」としています。
(西之表市・大平和男副市長)「無制限に時間があるわけではない。環境アセスメント(の公表)もあるので、できるだけ短い時間で凝縮し、話をしていきたい」
(防衛省地方協力局・信太正志参事官)「安全面、環境面、騒音が市民の懸念事項。できるだけ丁寧に説明してご理解いただけるよう尽くしたい」
協議に先立って、市民団体が市役所前で抗議活動を行い、反対の立場を貫き通すよう、市長宛てに声明文を出しました。
(整備に反対の市民団体・前園美子副会長)「協議の場は機密事項があるかもしれないが広く公開してほしい。基地整備は失うものが大きい。その気持ちを(市長に)貫いてほしい」
一方、賛成派の団体は…。
(基地整備に賛成の住民団体・杉為昭事務局長)「オープンな場で協議してほしい」
次回の協議は3月中旬をめどに開かれる予定です。
再掲:
2月25日 MBC NEWS
馬毛島問題 防衛省と西之表市が初の協議の場 鹿児島
馬毛島への自衛隊基地の整備を巡る問題で、防衛省は25日、地元・西之表市が求めていた協議の場を来週28日に設けると発表しました。
防衛省と西之表市によりますと、初めてとなる協議は今月28日の午後1時から西之表市役所で開かれます。西之表市から八板俊輔市長らが出席するということです。
協議の場は今月3日、八板市長が岸防衛大臣に、基地整備について住民の不安解消を要望した際に求めていたものです。
防衛省は「自衛隊施設の整備に対する市民の期待に応え、不安を解消する方策を議論し、より多くの理解と協力を得ていきたい」としています。
2月15日の東京新聞「こちら特報部」


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