保守が八重山の首長完全制覇、竹富町長に西大舛氏が初当選。先島への自衛隊配備に影響?
- 2016/08/30
- 13:57
西表島より:
西大舛町長就任激励会で
中山義隆石垣市長、外間守吉与那国町長、公明党八重山連合支部の大石行英支部長、砂川利勝県議が激励
10月31日 八重山日報
「最重要課題は役場移転」就任激励会で西大舛町長
西大舛高旬竹富町長の就任激励会(主催・同実行委員会)が30日、石垣市内のホテルで開かれ、各界の関係者多数が詰め掛けた。西大舛町長は「最重要課題は役場移転だ」と述べ、公約の移転実現に向けた決意を強調。町政全般について「果敢に問題をチェックし、解決に向けた取り組みを強力に推進したい」と意気込みを示した。
実行委員長の大久英助小浜公民館長は「町長の就任から1ヵ月、役場の雰囲気が明るくなった。トップが変わるとこんなに変わる」とあいさつ。中山義隆石垣市長、外間守吉与那国町長、公明党八重山連合支部の大石行英支部長、砂川利勝県議が激励した。
八重山のすべての首長が保守系に、中山石垣市長、外間与那国町長に続き
竹富町長に西大舛氏が初当選。
与那国町、石垣市の保守系議員などからの強い支援と反川満町長の一部「革新?」系が相乗り、前回川満氏を支持した層が棄権に回ったのが勝因か?
西大舛氏は「自民党」を強調するゴリゴリの保守派、乗用車には日の丸を掲げ、携帯電話の着メロは「君が代」、政治的な立場は中山石垣市長、外間与那国町長と同じ。
自衛隊誘致や西表島など竹富町内の島々での自衛隊・米軍の訓練(休養と称する上陸も含む)など、川満町政の下では拒否して来ましたが、仮に石垣に陸自が配備されればその訓練地(自衛隊のみならず米軍も)に西表島などがなる危険性や、戦前要塞などあった西表島の舟浮や白浜、現在使用されていない空港のある最南端の有人島波照間島などへの自衛隊の配備の可能性も否めません。
選挙の間、西大舛氏は町内への自衛隊誘致は行わないと明言していましたが、自らは誘致しないという意味であることは自明で、町民からは「誘致しないと言っているが、国が強く要望してきたら受け入れるのではないか」との不安の声も。
少なくとも、今までは拒否してきた川満町長から西大舛氏新町長に代わることにより、竹富町内の島々ではまず自衛隊の音楽隊コンサート、海自艦艇の展示公開などの宣撫工作が始まるでしょう。 そして教科書問題では八重山協議会を離脱してまでして育鵬社公民教科書ではなく東京書籍を採択してきた教育委員会の姿勢が今後揺らぎかねません。
それらのことを見逃さず、竹富町の平和な島々を守るために、石垣や与那国であったことを教訓に町長と町議会を絶えず監視・牽制していく竹富町民の行動がこれから強く求められます!
9月1日 八重山毎日
不連続線:29日に開票された竹富町長選挙は新人で
29日に開票された竹富町長選挙は新人で前町議の西大舛髙旬氏(68)が現職の川満栄長氏(63)を破り、初当選した。野党の候補者擁立作業の難航で告示直前まで無投票が現実味を帯びていただけに、急転直下の町長交代劇だ。
選挙は当初、現職有利と予想されていたが結果は逆に。この背景には、自治労竹富町職員労働組合が、自民系の西大舛氏と政策協定を結び、推薦するという異例の行動をとったように、多くの有権者の間に川満氏の町政運営への不満が広がっていたようだ。
今回、竹職労の異例の行動が町長選の結果を大きく左右した要因の一つとなった。それから考えると、労組の西大舛町政誕生への功績は大だ。
だが、問題はこれからだろう。保守系の町長と革新系の労組。双方には平和行政など根本的な考え方に違いがあろう。
今回は「保革の問題ではない」としていたが、今後、双方の考え方の違いが表面化する可能性も否定できない。そうなった場合、お互いにどう向き合うかだ。中学の教科書への影響も懸念する声もある。
何はともあれ、1日午後、西大舛氏に当選証書が付与され、14日から西大舛氏をかじ取り役とする新生竹富丸が船出する。まったなしの役場移転をはじめ、波照間の航路など山積する課題をどう乗り越えるのか。手腕が問われる。

9月1日の八重山日報紙面
一面ほぼ全面で「保守」西大舛氏初当選を報道する八重山の(産経」八重山日報

8月30日 八重山日報
西大舛氏が初当選 現職川満氏に108票差
任期満了に伴う竹富町長選の開票が29日行われ、前町議会議員の新人、西大舛高旬氏(68)=西表東部=が1418票を獲得し、現職の川満栄長氏(63)=西表西部=に108票差をつけて初当選した。
町長就任は9月14日。与那国、石垣市の保守系議員などから支持を受けた西大舛町長が誕生することで、八重山3市町はいずれも保守系首長となる。9月1日に西大舛氏へ当選証書が付与される。
8月30日 八重山日報
「大統領が町長に」
「大統領が町長に」。竹富町長選の結果が伝えられると、関係者からこんな言葉が飛んだ。「西表島の大統領」の異名を持つ西大舛高旬氏の初当選である。
八重山でも政治家の世代交代が進み、最近はドライな考え方を持つ若い政治家が多いが、西大舛氏は「義理と人情」を重んじる世代の68歳。町議会の最多当選者で、大浜長照元石垣市長、大盛武元竹富町長と同年齢、むしろ旧世代に属する。八重山を代表する政治家を輩出した世代の最後の一人が、真打ち登場のようにようやく表舞台に躍り出た。
町議の経験が長いが、初挑戦時には落選の苦杯もなめた。のちに実力者になったあと、落選の経験が人間の幅を広げたと自認する。
事あるごとに「自民党」を強調する保守派で、携帯電話の着メロが「君が代」なのは有名だ。歯に衣着せぬ物言いと地鳴りのような声が他人を驚かせることもしばしば。
町民の人気が高かった川満町政だが、相次ぐ職員の不祥事、先の見えない議会との対立が停滞感を招いた。破天荒な西大舛氏に町民の期待が集まり、現職優位の下馬評を覆した。
8月30日 八重山毎日
竹富町長選 西大舛氏が初当選 現職川満氏に108票差 各島で集票、出馬出遅れ挽回
任期満了に伴う竹富町長選挙は29日午後2時から、石垣市商工会館ホールで開票が行われ、新人で前町議の西大舛髙旬氏(68)=西表南風見=が1418票を獲得し、初当選を果たした。3期目を目指した現職の川満栄長氏(63)=西表住吉=は1310票だった。当選後、西大舛氏は「日本一豊かで生き生きとしたふるさとづくりに取り組む」と決意を示した。今後は議会と連携した円滑な行政運営、役場移転の早期実現、均衡ある町の発展など、山積する課題にどう取り組むのか、その手腕が試される。
今選挙では川満氏が6月に出馬を表明し、先行。候補者擁立が難航した野党側は、告示10日前に西大舛氏が「進まない政治、行政ではどうにもならない」と現町政を批判し、出馬を決断。出遅れた西大舛陣営は町議11人(西大舛氏除く)のうち、西表選出の新博文と仲里俊一の2氏を含む町議6氏が西大舛氏を支持。自民系県議や市議、与那国町議らの支援、自治労竹職労の推薦を受け、各島で満遍なく得票。大票田の西表島でも現職への反発票などを取り込み、遅れを挽回した。
一方、川満陣営は住民投票の大原移転支持票で1459票からの上積みを目指し、2期8年の実績をアピールしたが、有権者の支持が得られなかった。
西大舛氏は「現職を変えてほしいという思いが強く、私が訴えてきた『先に進める政治』が受け入れられた」と振り返った。
川満氏は「公正公平に行政を運営していただき、均衡ある発展を図るべく、新しいリーダーには力を注いでもらいたい」と西大舛氏に要望した。
今回の選挙は、過去の町長選で大きな争点となっていた役場の移転問題が、昨年11月の住民投票で西表大原への移転が決まり、争点とならなかったことで有権者の関心が低調となり、投票率は過去最低の82.18%にとどまった。
8月30日 八重山毎日
記者席::市民全体を巻き込んだ議論必要
石垣市議会に29日、平得大俣東への自衛隊配備の中止を求める請願を提出した開南公民館の砂川英秀館長。「石垣島が10年、20年後どうなるか。候補地周辺だけが影響を受けるみたいに考える人もいると思うが、ヘリが飛び交うおそれもある。市民全体を巻き込んだ議論を」と請願を通して議論の広がりに期待している。
(中略)
竹富町長選は新人の西大舛髙旬氏が初当選した。これにより、八重山3市町の首長がすべて保守系となった。西大舛氏は町内への自衛隊誘致は行わないと明言しているが、町民からは「誘致しないと言っているが、国が強く要望してきたら受け入れるのではないか」と不安の声も。
西大舛町長就任激励会で
中山義隆石垣市長、外間守吉与那国町長、公明党八重山連合支部の大石行英支部長、砂川利勝県議が激励
10月31日 八重山日報
「最重要課題は役場移転」就任激励会で西大舛町長
西大舛高旬竹富町長の就任激励会(主催・同実行委員会)が30日、石垣市内のホテルで開かれ、各界の関係者多数が詰め掛けた。西大舛町長は「最重要課題は役場移転だ」と述べ、公約の移転実現に向けた決意を強調。町政全般について「果敢に問題をチェックし、解決に向けた取り組みを強力に推進したい」と意気込みを示した。
実行委員長の大久英助小浜公民館長は「町長の就任から1ヵ月、役場の雰囲気が明るくなった。トップが変わるとこんなに変わる」とあいさつ。中山義隆石垣市長、外間守吉与那国町長、公明党八重山連合支部の大石行英支部長、砂川利勝県議が激励した。
八重山のすべての首長が保守系に、中山石垣市長、外間与那国町長に続き
竹富町長に西大舛氏が初当選。
与那国町、石垣市の保守系議員などからの強い支援と反川満町長の一部「革新?」系が相乗り、前回川満氏を支持した層が棄権に回ったのが勝因か?
西大舛氏は「自民党」を強調するゴリゴリの保守派、乗用車には日の丸を掲げ、携帯電話の着メロは「君が代」、政治的な立場は中山石垣市長、外間与那国町長と同じ。
自衛隊誘致や西表島など竹富町内の島々での自衛隊・米軍の訓練(休養と称する上陸も含む)など、川満町政の下では拒否して来ましたが、仮に石垣に陸自が配備されればその訓練地(自衛隊のみならず米軍も)に西表島などがなる危険性や、戦前要塞などあった西表島の舟浮や白浜、現在使用されていない空港のある最南端の有人島波照間島などへの自衛隊の配備の可能性も否めません。
選挙の間、西大舛氏は町内への自衛隊誘致は行わないと明言していましたが、自らは誘致しないという意味であることは自明で、町民からは「誘致しないと言っているが、国が強く要望してきたら受け入れるのではないか」との不安の声も。
少なくとも、今までは拒否してきた川満町長から西大舛氏新町長に代わることにより、竹富町内の島々ではまず自衛隊の音楽隊コンサート、海自艦艇の展示公開などの宣撫工作が始まるでしょう。 そして教科書問題では八重山協議会を離脱してまでして育鵬社公民教科書ではなく東京書籍を採択してきた教育委員会の姿勢が今後揺らぎかねません。
それらのことを見逃さず、竹富町の平和な島々を守るために、石垣や与那国であったことを教訓に町長と町議会を絶えず監視・牽制していく竹富町民の行動がこれから強く求められます!
9月1日 八重山毎日
不連続線:29日に開票された竹富町長選挙は新人で
29日に開票された竹富町長選挙は新人で前町議の西大舛髙旬氏(68)が現職の川満栄長氏(63)を破り、初当選した。野党の候補者擁立作業の難航で告示直前まで無投票が現実味を帯びていただけに、急転直下の町長交代劇だ。
選挙は当初、現職有利と予想されていたが結果は逆に。この背景には、自治労竹富町職員労働組合が、自民系の西大舛氏と政策協定を結び、推薦するという異例の行動をとったように、多くの有権者の間に川満氏の町政運営への不満が広がっていたようだ。
今回、竹職労の異例の行動が町長選の結果を大きく左右した要因の一つとなった。それから考えると、労組の西大舛町政誕生への功績は大だ。
だが、問題はこれからだろう。保守系の町長と革新系の労組。双方には平和行政など根本的な考え方に違いがあろう。
今回は「保革の問題ではない」としていたが、今後、双方の考え方の違いが表面化する可能性も否定できない。そうなった場合、お互いにどう向き合うかだ。中学の教科書への影響も懸念する声もある。
何はともあれ、1日午後、西大舛氏に当選証書が付与され、14日から西大舛氏をかじ取り役とする新生竹富丸が船出する。まったなしの役場移転をはじめ、波照間の航路など山積する課題をどう乗り越えるのか。手腕が問われる。

9月1日の八重山日報紙面
一面ほぼ全面で「保守」西大舛氏初当選を報道する八重山の(産経」八重山日報

8月30日 八重山日報
西大舛氏が初当選 現職川満氏に108票差
任期満了に伴う竹富町長選の開票が29日行われ、前町議会議員の新人、西大舛高旬氏(68)=西表東部=が1418票を獲得し、現職の川満栄長氏(63)=西表西部=に108票差をつけて初当選した。
町長就任は9月14日。与那国、石垣市の保守系議員などから支持を受けた西大舛町長が誕生することで、八重山3市町はいずれも保守系首長となる。9月1日に西大舛氏へ当選証書が付与される。
8月30日 八重山日報
「大統領が町長に」
「大統領が町長に」。竹富町長選の結果が伝えられると、関係者からこんな言葉が飛んだ。「西表島の大統領」の異名を持つ西大舛高旬氏の初当選である。
八重山でも政治家の世代交代が進み、最近はドライな考え方を持つ若い政治家が多いが、西大舛氏は「義理と人情」を重んじる世代の68歳。町議会の最多当選者で、大浜長照元石垣市長、大盛武元竹富町長と同年齢、むしろ旧世代に属する。八重山を代表する政治家を輩出した世代の最後の一人が、真打ち登場のようにようやく表舞台に躍り出た。
町議の経験が長いが、初挑戦時には落選の苦杯もなめた。のちに実力者になったあと、落選の経験が人間の幅を広げたと自認する。
事あるごとに「自民党」を強調する保守派で、携帯電話の着メロが「君が代」なのは有名だ。歯に衣着せぬ物言いと地鳴りのような声が他人を驚かせることもしばしば。
町民の人気が高かった川満町政だが、相次ぐ職員の不祥事、先の見えない議会との対立が停滞感を招いた。破天荒な西大舛氏に町民の期待が集まり、現職優位の下馬評を覆した。
8月30日 八重山毎日
竹富町長選 西大舛氏が初当選 現職川満氏に108票差 各島で集票、出馬出遅れ挽回
任期満了に伴う竹富町長選挙は29日午後2時から、石垣市商工会館ホールで開票が行われ、新人で前町議の西大舛髙旬氏(68)=西表南風見=が1418票を獲得し、初当選を果たした。3期目を目指した現職の川満栄長氏(63)=西表住吉=は1310票だった。当選後、西大舛氏は「日本一豊かで生き生きとしたふるさとづくりに取り組む」と決意を示した。今後は議会と連携した円滑な行政運営、役場移転の早期実現、均衡ある町の発展など、山積する課題にどう取り組むのか、その手腕が試される。
今選挙では川満氏が6月に出馬を表明し、先行。候補者擁立が難航した野党側は、告示10日前に西大舛氏が「進まない政治、行政ではどうにもならない」と現町政を批判し、出馬を決断。出遅れた西大舛陣営は町議11人(西大舛氏除く)のうち、西表選出の新博文と仲里俊一の2氏を含む町議6氏が西大舛氏を支持。自民系県議や市議、与那国町議らの支援、自治労竹職労の推薦を受け、各島で満遍なく得票。大票田の西表島でも現職への反発票などを取り込み、遅れを挽回した。
一方、川満陣営は住民投票の大原移転支持票で1459票からの上積みを目指し、2期8年の実績をアピールしたが、有権者の支持が得られなかった。
西大舛氏は「現職を変えてほしいという思いが強く、私が訴えてきた『先に進める政治』が受け入れられた」と振り返った。
川満氏は「公正公平に行政を運営していただき、均衡ある発展を図るべく、新しいリーダーには力を注いでもらいたい」と西大舛氏に要望した。
今回の選挙は、過去の町長選で大きな争点となっていた役場の移転問題が、昨年11月の住民投票で西表大原への移転が決まり、争点とならなかったことで有権者の関心が低調となり、投票率は過去最低の82.18%にとどまった。
8月30日 八重山毎日
記者席::市民全体を巻き込んだ議論必要
石垣市議会に29日、平得大俣東への自衛隊配備の中止を求める請願を提出した開南公民館の砂川英秀館長。「石垣島が10年、20年後どうなるか。候補地周辺だけが影響を受けるみたいに考える人もいると思うが、ヘリが飛び交うおそれもある。市民全体を巻き込んだ議論を」と請願を通して議論の広がりに期待している。
(中略)
竹富町長選は新人の西大舛髙旬氏が初当選した。これにより、八重山3市町の首長がすべて保守系となった。西大舛氏は町内への自衛隊誘致は行わないと明言しているが、町民からは「誘致しないと言っているが、国が強く要望してきたら受け入れるのではないか」と不安の声も。
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