陸自の宮古島千代田への配備を目論む防衛省、9月20日千代田部落公民館で説明会を開催。
- 2016/09/20
- 19:41
宮古島より:
防衛省の「説明会」、かえって陸自配備計画への市民の疑念を高まらせ、宮古島市議会は防衛大臣と市長へ要望書

9月30日の琉球新報紙面
9月30日 宮古毎日
陸自計画 全容求め意見書可決/市議会本会議
防衛省に期限内回答要求/市長の行動促す決議も
宮古島への陸自配備計画で、宮古島市議会(棚原芳樹議長)は29日、防衛省などに計画の全容開示を求める意見書を全会一致で可決した。12月定例会開会日までに関連資料を提示するよう要求する。下地敏彦市長に同様の要請行動を促す決議案も可決。21世紀新風会と野党が賛成、与党系9人は反対したが、新保守クラブ3人と真栄城徳彦氏が賛成に回り、可決された。
同日開かれた9月定例会最終本会議で審議した。防衛大臣と沖縄防衛局長宛の意見書は佐久本洋介氏が提出。保守系を中心に11人が賛成者に名を連ねた。
意見書では、これまでの防衛省の説明を「部分的な計画案」とし、「(候補地では)情報の錯綜に起因する無用な地域の分断が起こりかねない状況にある」と懸念を表明した。
その上で、「計画については明瞭な議論が必要であるという結論に至った」などとし、全体計画を示す関連資料を12月定例会の前に提出するよう求めた。
討論の後、富永元順氏と高吉幸光氏が退席。出席議員で採決を行った結果、全会一致で可決された。
引き続き、21世紀新風会の下地智氏が関連決議案を提出。防衛省に対し、陸自配備計画関連資料の期限内提示を、市長名で防衛省に要請するよう求めた。
討論で嵩原弘氏は「防衛省に対する要請は、議会が全会一致で決めている。それと同じ内容を市長に要請する意味はあるのか。議会が決めたことは重い」などと異論を唱え、決議案に反対する意向を示した。
これに対し、新里聡氏は賛成の立場から討論。「本来なら、市長はわれわれが言わなくても率先して(防衛省への説明要求を)やらなければならない。市長の対応が見えないから分断も始まろうとしている。だからこそ、市長に対して『動いてくれ』と言うのは当たり前だ」と反論した。
採決の結果、21世紀新風会と野党に加えて新保守クラブの西里芳明氏、仲間則人氏、濱元雅治氏および真栄城氏の計12人が賛同して同案は可決された。
反対したのは嵩原氏、上地廣敏氏、垣花健志氏、下地明氏、佐久本洋介氏、平良敏夫氏、平良隆氏、下地勇徳氏、粟国恒広氏。公明の富永氏、高吉氏と仲間賴信氏は退席した。

9月30日の宮古新報紙面
9月30日 宮古新報
防衛相への自衛隊配備計画提示で市議会意見書
宮古島市議会 (棚原芳樹議長) の9月定例会は29日、 最終本会議を開き、 陸上自衛隊宮古島駐屯地建設計画提示に関する防衛相及び沖縄防衛局長に対する意見書を全会一致、 これを踏まえて下地敏彦市長に防衛省に要請するよう求める決議を一部与党と中立会派、 野党議員の賛成多数でいずれも可決した。 陸自配備に関連して市議会が意見書を可決するのは初めて。 防衛省に対しては12月定例会までの全体計画を示した資料の提示を求めている。
意見書は佐久本洋介氏ら12人の議員が提出。 防衛省から計画の全体像が明示されない段階で部分的な計画が示されたことに 「当地では情報錯そうに起因する無用な地域の分断が起こりかねない状況にある」 と指摘。 「事態回避のため、 市議会では計画についての明瞭な議論が必要であるとの結論にいたった」 として、 資料提示を要請している。
下地智氏ら9人は、 意見書を踏まえて市長に防衛省に要請するよう求める決議を提出。 嵩原弘氏は 「意見書は全会一致で採択された。 同じ内容で市長に要請することに、 どんな意味があるか理解できない」 ことを理由として反対。 これに対して新里聡氏は 「市長が議会に言われなくても率先してやるべきこと」 と賛成討論した。
挙手による採決の結果、 一部与党と中立会派、 野党の議員12人が賛成、 9人が反対し、 要請決議を可決した。 公明の富永元順、 高吉幸光両氏は意見書及び決議、 仲間頼信氏は決議の採決でそれぞれ退席した。 このほか、國仲昌二氏ら4人は(仮称)宮古島市リサイクルセンター建設工事に関する調査特別委員会設置の決議案を提出。 プラントメーカーの見積書のみに頼った予定価格設定が不透明であるとして、 他市町村等の類似工事や客観的なデータを調査し、 予定価格が適正化どうかを判断する必要があるとした。採決の結果、4人以外に賛成者がなく否決された。
文教社会委員会の佐久本委員長は、 「国民健康保険税に対する新たな財政支援措置を求める意見書」 を提案し、 全会一致で採択された。 この中では、 国保の加入者所得の全国最下位、 前期高齢者交付金の交付額が全国平均を大きく下回るなど県内の国保事業の赤字が拡大していることを踏まえ、 政府に対して前期高齢者財政調整制度で財政上の措置が少ない県内市町村に対して新たな財政支援措置を講じるよう要請している。
防衛大臣への要請書:
「陸自宮古島駐屯地建設の全体計画が示された資料を12月定例会前までに提示すること」

市長への要請書:
「市議会が防衛省に要請した陸自宮古島駐屯地建設の全体計画が示された資料の指定期限内に提示を要請すること」


9月25日の宮古毎日紙面
「説明会」でかえって疑惑が深まった?
千代田で配備の賛否を問う全世帯投票、全32世帯中反対18世帯で過半数(賛成4世帯、棄権3世帯、投票せず7世帯)

9月25日の宮古毎日紙面
9月25日 宮古毎日
陸自「反対」が過半数 投票で意思確認/千代田部落会が臨時常会

陸自配備計画について「反対」の意見が多数を占めた臨時常会=23日夜、千代田部落公民館
上野の千代田カントリークラブへの陸上自衛隊配備計画について賛否を問う千代田部落会(根間啓次会長)の臨時常会が23日夜、同部落公民館で開催され、32世帯中18世帯が反対の意思を示した。賛成は4世帯で、10世帯が「棄権」した。同部落会は今後、組織体制の調整を図った上で今回の結果を下地敏彦市長に伝えるとしている。
投票は、同地区への陸自配備について「賛成」「反対」「棄権」で見解を求めた。また、投票なしの場合は「棄権」扱いとすることも事前に伝えられた。
投票の結果、賛成が過半数を占める一方で「棄権」の10世帯については、3世帯が「棄権」と投票し、残りの7世帯は投票しなかった。
同部落会の役員によると棄権の判断については「現段階で賛成、反対の意思を示すのは難しい」などの意見があったという。
そのほかにも、20日に行われた防衛局側の説明についてもこれ以上規模を拡張しないという担保が示されなかったことに不満の声が上がったという。
同部落会では8月2日にも同地への配備に反対する決議を賛成多数で可決しており、その内容を記した要請書(決議文)を下地敏彦市長に提出し、面談を求めた。しかし、下地市長は「防衛省の説明後に面談を受ける」として、現段階では要請書の受け取りも面談も実現していない。
そうした中、今月13日にはいきなり根間会長名で説明会開催を通知するチラシが地域住民に配布され、当日の説明会は根間会長と防衛局側だけで調整したことをほかの役員が問題視。結局、説明会は延期となった。
こうした状況などもあり、23日の臨時常会では今後の役員体制を含め、活動のあり方についても長時間の議論が行われ、再度協議することを確認した。

9月24日の沖縄タイムス紙面
千代田カントリ―が防災公園として整備される計画であったのに、自衛隊配備計画のために棚上げ状態で遅延または白紙になるとは本末転倒もいいとこです。
防衛省が本気で島民の「防災」を考えているのではない!ことが明白です。沖縄県も、自衛隊配備への見解を明らかにし、「新たな基地建設」に反対する態度を示してほしいものです。

9月23日の宮古新報紙面
市民・マスコミを排除した千代田部落公民館での9月13日の防衛省「説明会」の流会を受けて今回は公開で開催、杜撰な説明に終始。
関連記事:地元自治会の反対にもかかわらず、9月2日防衛省は宮古島陸自配備千代田案を提示。
http://ryukyuheiwa.blog.fc2.com/blog-entry-192.html
元自衛官のAさんから郡民の会FBに寄せられた投稿です。
9月22日 3:04
元自衛官です。今回の宮古島の住民説明会で気になったので投稿します。
高射特科部隊が駐留する以上隊舎のみということはないのではないかと思います。
陸上自衛隊の所有する地対艦及び地対空ミサイルはミサイル発射車両によって運用されていますのでミサイル発射車両及び関係車両はその駐屯地に配備されます。 車両だけほかになどあるはずもありませんし、有事の際に即応できなければ意味がありません。 そのことから常時即応可能な状態で駐屯地に配備されることとなります。
弾薬倉庫等がないとはいえこのこのミサイルを搭載した車両が必ず配備されると自分は考えています。 即応可能な状態でないのであれば自衛隊を配備する意味がありませんし、もし防衛のためにミサイルを使う必要が発生した際によそからミサイルを運んできて、ミサイル発射車両に搭載し、発射なんてことをしてたらもう間に合いません!
そんな馬鹿な防衛計画を立てるなど愚の骨頂です! 防衛省のいい加減なごまかしに惑わされないでほしいと心から願います。
防衛省説明会 宮古島・千代田にて<宮古島映像PR>
9月22日 宮古毎日
疑問と不安の声続出/陸自配備で沖縄防衛局が説明会 説明手法に不満の声も/千代田地区住民

防衛局側の説明に住民からは不安と疑問の声が相次いだ説明会=20日、千代田部落公民館
上野の千代田カントリークラブへの陸上自衛隊配備計画について、地域住民を対象にした説明会が20日、千代田部落公民館で開催された。沖縄防衛局の担当者が同クラブにおける施設の配置案を示した上で住民の質問に答えた。住民からは「千代田への配備はすでに決定なのか」「これ以上拡張しないと確約できるか」「中途半端な説明は逆に不安をあおる」など、疑問と不安の声が相次いだ。さらに配備賛成派の住民からも「自衛隊が来るのは賛成だが旧日本軍みたいに隠れたやり方に不安を感じている」との指摘も出された。
防衛局側の説明では、同クラブ内には隊庁舎や隊員の家族が生活する宿舎のほか、倉庫、グラウンドが配置され、住民側が不安視していたヘリパッドや弾薬庫などは配備されないことを説明した。
一方で、ミサイルシステムの「12式地対艦誘導弾」と「03式中距離地対空誘導弾」の発射装置を搭載した大型の車両が、千代田には配備されるが、弾薬については配備しないとし、弾薬の配備箇所についてもまだ決まっていないとの見解を示した。
この説明にある住民は「ある意味で鉄砲(ミサイル発射装置)を持ってくるがそれに装備する弾薬を準備しないのであれば、なぜあなたたちは千代田に来るのかということになる」と訴えた。
さらに「住民が一番不安視し、重要に思っていることが決まっていないのに、『場所だけ千代田に決まりました』というのは誰でもおかしいと思う。そんな中途半端な計画でなぜこれだけの人間を呼び出すのか。逆にうそくさく感じるし、不安が大きくなる」と防衛局の説明のあり方に疑問を呈した。
これに対して防衛局側は「弾薬庫の配備についての計画はもちろんある。しかし、具体的な場所はまだ決まっていない。決まったことからお知らせしたいという思いから今回の説明会を開催し、情報を提供したいと思った」と述べた。
ある住民からは「百歩譲って、配備されることになるとしても現在の計画以上に拡張しないという担保がほしい。覚書を交わせるのか」との質問が出された。
これに対して防衛局は「皆さんの不安や懸念を払拭(ふっしょく)する方法として、一つの案だと思うが今後、検討させてほしい」と述べた。
そのほかにも、宮古への配備規模が石垣よりも多い理由については指揮所が設けられることを説明し「誘導弾部隊の指揮機能を有するので石垣より多い。指揮機能をどちらに配備とは言えないが駐屯地の中に配置する」と説明した。

9月22日の宮古新報紙面
9月22日 宮古新報
陸自配備に疑問の声相次ぐ・千代田で説明会

陸上自衛隊配備計画に伴う千代田カントリークラブの施設配置案で行われた防衛省の説明会=20日夜、 千代田部落公民館
陸上自衛隊の千代田カントリークラブへの施設配置案に関する防衛省の説明会が20日夜、 千代田部落公民館で開かれた。 予定地に隣接する上野千代田の住民からは、 ミサイル配備をはじめ弾薬庫やヘリパット建設、 将来的な基地面積拡張に対する疑問や、 駐屯地からの騒音に対する不安などの声が相次いだ。 防衛省側は 「千代田の計画を進めるということ」 と述べ、 住民の疑問に対しては 「これ以上の計画はない」 といずれも否定した。 また、 旧大福牧場の代替地については、 「決まっていない」 とした。
説明会で沖縄防衛局の池田眞人企画部次長は、 北朝鮮による核実験やミサイル発射、 中国公船の尖閣諸島海域侵入などを示し、 配備の必要性を強調。 この上で千代田カントリークラブの敷地内に隊庁舎をはじめ、 宿舎、 食堂・福利厚生施設、 車両整備場、 給油所、 倉庫、 グラウンドなどの施設配置案を説明した。
住民側からは、 各施設の役割や内容、 必要性に対する質問が相次いだほか、 「 (地域が) 反対しても配備計画は決定で、 進めていくということか」 との疑問があった。 これに池田次長は 「いろんな考えの方がいると思うが、 きちんと説明し、 情報提供していきたい」 と述べるにとどめた。
当初計画で示された旧大福牧場での整備が撤回されたことに関連して、 「地対艦、 地対空ミサイルの配備、 弾薬庫建設はないのか」 との質問に池田氏は、 「これ以上の計画はない」 と否定。
さらに住民からは、 車両や発射機が配備されることに対し、 「ミサイルも弾薬庫もないということは、 部隊配備の必要性がないのではないか。 そのために700人、 800人も隊員を置くのか」 などの疑問があったが、 池田次長は 「配備はない」 と答えた。
また、 ヘリパット建設や千代田の配備予定地へのヘリの離着陸の可能性については、 池田次長及び陸自西部方面総監部の担当者が、 「災害時におけるヘリの運用は自衛隊のみだけでなく、 被災地において必要な場合の運用はあるが。 千代田を使うということではない。 ヘリパットの整備はない」 などと語った。
この日の説明会には、 部落会の役員及び会員、 付近の住民ら30人余が参加。 住民の一人は 「今の計画を聞いただけでは、 不安は払しょくされない。 疑問しか残らない」 と感想を語った。 同部落会はすでに反対決議しているが、 説明会を踏まえて23日にも常会を開き、 今後の対応を話し合うとしている。
9月22日 宮古新報
防衛省周辺環境整備、市長が「積極導入」意向
?陸上自衛隊宮古島配備計画に関連して下地敏彦市長は21日、 防衛省が実施する周辺環境整備事業について、 「地域、 市民全体が必要とする施設等の整備に活用でき、 高い補助率であることから地域住民の話を聞き、 積極的に導入したい」 との意向を示した。 開会中の宮古島市議会 (棚原芳樹議長) 9月定例会の一般質問で粟国恒広氏に答弁した。 一方、 住民投票を実施しない根拠については、 「自衛隊配備は先に了解することを表明した。 配備は国の専権事項で実施する考えはない」 との考えをあらためて示した。 新里聡氏への答弁。
下地市長は新里氏の質問に関連して、 防衛省の千代田カントリークラブ配置計画案に関する土地取得について 「土地取得は防衛省と地権者の間で協議が進められる事案。 市が介入できる内容ではない」 とし、 ミサイルやオスプレイ配備、 ヘリポート建設の可能性について 「(防衛省は) やらないと明言しており、 昨日の千代田の説明会でもそのように説明したと聞いている」 との見解を示した。
長濱政治副市長は、 総合庁舎整備事業や未来創造センター建設に伴う財政見通しについて 「中期財政計画で総合庁舎は57億円を組み込んでいるほか、 未来創造センターも入っている」 として、 将来的に対応可能との考えを示した。 西里芳明氏への答弁。
スポーツ観光交流拠点施設についての垣花健志氏の質問に対し、 多良間雅三振興開発プロジェクト局長は、 基本的に人工芝が敷かれるアリーナ部分について、 イベントにおけるトラックによる機材搬入や飲食を伴う催事に対応するため強化プラスチック製の 「ポーターフロアー」 を敷設することで対応が可能になるとしたほか、 電力や空調設備、 トイレなどの設備概要を説明した。
仲間則人氏は、 県立宮古広域公園 (仮称) の整備に関する進ちょく状況を質問。 長濱副市長は 「9月2日に最終検討委員会が開催され基本計画案が取りまとめられ、 与那覇ビーチと背後地に面積51㌶で整備予定。 県は平成31年度事業採択に向け、 基本設計を行い実施設計、 環境アセス、 都市計画などを実施する」 との見通しを示す一方、 防災機能拠点公園として予定していた千代田については、 防衛省が自衛隊配備地として交渉していることや、 県の大災害時受援計画 (仮称) が遅れていることで宮古の位置づけができず 「具体的に千代田が動かない状況」 と述べた。
9月21日のNHK News沖縄 「宮古陸自配備説明会で不安の声」
宮古島に陸上自衛隊を配備する計画について、沖縄防衛局は20日夜、候補地に隣接する地区で説明会を開き、住民からは騒音などに対する懸念の声が出ました。
防衛省は南西地域の防衛体制を強化するためとして、およそ3年後をめどに、宮古島に陸上自衛隊の警備部隊やミサイル部隊などを配備する計画で、候補地に隣接する千代田地区の公民館で20日夜、開かれた説明会には、住民およそ70人が参加しました。
このなかで、沖縄防衛局の担当者は、千代田地区の候補地に今後、隊員の宿舎や車両の整備場、グラウンドなどを整備することを説明しました。
質疑応答では、住民から「ミサイルや弾薬庫の配備はないのか」とか「将来、施設を拡張したり、騒音が出ることが心配だ」など配備による危険性や騒音などに対する懸念の声が出ました。
これに対して沖縄防衛局の担当者は「地対艦ミサイルを配備する計画だが、弾薬の設置場所は決まっておらず、施設を拡張する予定もない」と説明しました。
その上で「騒音などの問題は施設が運用されたときに住民の意見を聞いて解決したい」などと答えていました。
説明会に参加した住民は「説明を聞けてよかったが、将来の不安はあまり払拭できませんでした。今後、さらに質問をしていきたい」と話していました。
9月21日 沖縄タイムス
宮古島・陸自配備 千代田地域に誘導弾指揮所を配置 国、住民に方針説明

沖縄防衛局の職員から千代田地域に配備予定の陸自施設や今後の計画などの説明を受ける住民=20日、市上野野原の千代田集会場
宮古島への陸上自衛隊配備で、沖縄防衛局と自衛隊沖縄地方協力本部は20日、宮古島市上野野原の千代田集落場で住民説明会を開き、配備予定地の千代田地域に地対空誘導弾の指揮所を配置することを明らかにした。指揮所の具体的な場所は運用上の観点から「公開できない」とした。
防衛局によると、千代田の陸自施設の敷地面積は約20ヘクタール。説明会では参加者から配備への不安の声が上がり、「撤回はないのか」と見直しを求めた。防衛局企画部の池田眞人(まこと)次長は「これで進めたい」と理解を求めた。
将来的に敷地が広がることへの懸念も示され、これ以上広がらないことを約束する覚書の締結を求める声も出た。池田次長は「そういう声があることを伝え、相談したい」とするにとどめた。参加した40代の女性は「配備ありきに聞こえた。丁寧に説明してくれたが、後から内容が変わるのではないかという不信感が残った」と話した。

9月21日の琉球新報紙面
上里清美さんFBより:
千代田には宿舎、隊庁舎給油所、グラウンド、倉庫、車輛整備場、医務室を配備。
配布資料から:
「千代田カントリークラブ」に開設予定の駐屯地には、以下の部隊を配置する予定
災害含む各種事態が生起した際、迅速に初動対応を行う警備部隊
島嶼部に対する侵攻を可能な限り洋上において阻止し得る地対艦誘導弾部隊
地対艦誘導弾部隊と連携し、重要地域の防空を有効に行い得る地対空誘導弾部隊
隊員規模は700から800名
説明内容から:
*千代田にはミサイルは置かず、ミサイルを乗せて運ぶ車輌を置く
*千代田配備は抑止の為
*グラウンドはヘリポートは無いが緊急時にはヘリが来るかも。
*オスプレイの配備はない
*千代田は主に宿舎と事務所になる
*ミサイル配備予定地はまだ、決まっていない。
*倉庫には、服や車両、などを納め、危険な弾薬などは入れない
*フェンスは学校の回りにあるような造りの物
*ミサイル配備予定地は未だ決まらないが、出来る所からという意味で千代田から進めていく
*住民への迷惑などは個別に対応する
当日参加された方から:
「防衛省は、相も変わらず、ミサイルの発射台は、千代田に置くが、弾(弾薬庫)は置かない」と子供だましのようなことを言ったり、「今のところは(この部分は小声で)、これが計画のすべてです」と ごまかしたり、千代田自治会の住民の皆さんは、しっかり気づいていました。何人も追及されていました。「ふざけんな!」という声も出ていました。
「配備されることを前提にしたような質疑」の進行ではなく、認められない!反対だ!という締めくくりに持っていくべきでした。 島全体の大きな問題なのですから、外からの参加者の質疑もさせるべきです。
PM7:10頃
今日の公開の説明会には防衛省防衛局から20人ほど来ています。配置案図を示しながら、弾薬庫はない、訓練場はないと説明しています。




9月18日の沖縄タイムス
防衛省の「説明会」、かえって陸自配備計画への市民の疑念を高まらせ、宮古島市議会は防衛大臣と市長へ要望書

9月30日の琉球新報紙面
9月30日 宮古毎日
陸自計画 全容求め意見書可決/市議会本会議
防衛省に期限内回答要求/市長の行動促す決議も
宮古島への陸自配備計画で、宮古島市議会(棚原芳樹議長)は29日、防衛省などに計画の全容開示を求める意見書を全会一致で可決した。12月定例会開会日までに関連資料を提示するよう要求する。下地敏彦市長に同様の要請行動を促す決議案も可決。21世紀新風会と野党が賛成、与党系9人は反対したが、新保守クラブ3人と真栄城徳彦氏が賛成に回り、可決された。
同日開かれた9月定例会最終本会議で審議した。防衛大臣と沖縄防衛局長宛の意見書は佐久本洋介氏が提出。保守系を中心に11人が賛成者に名を連ねた。
意見書では、これまでの防衛省の説明を「部分的な計画案」とし、「(候補地では)情報の錯綜に起因する無用な地域の分断が起こりかねない状況にある」と懸念を表明した。
その上で、「計画については明瞭な議論が必要であるという結論に至った」などとし、全体計画を示す関連資料を12月定例会の前に提出するよう求めた。
討論の後、富永元順氏と高吉幸光氏が退席。出席議員で採決を行った結果、全会一致で可決された。
引き続き、21世紀新風会の下地智氏が関連決議案を提出。防衛省に対し、陸自配備計画関連資料の期限内提示を、市長名で防衛省に要請するよう求めた。
討論で嵩原弘氏は「防衛省に対する要請は、議会が全会一致で決めている。それと同じ内容を市長に要請する意味はあるのか。議会が決めたことは重い」などと異論を唱え、決議案に反対する意向を示した。
これに対し、新里聡氏は賛成の立場から討論。「本来なら、市長はわれわれが言わなくても率先して(防衛省への説明要求を)やらなければならない。市長の対応が見えないから分断も始まろうとしている。だからこそ、市長に対して『動いてくれ』と言うのは当たり前だ」と反論した。
採決の結果、21世紀新風会と野党に加えて新保守クラブの西里芳明氏、仲間則人氏、濱元雅治氏および真栄城氏の計12人が賛同して同案は可決された。
反対したのは嵩原氏、上地廣敏氏、垣花健志氏、下地明氏、佐久本洋介氏、平良敏夫氏、平良隆氏、下地勇徳氏、粟国恒広氏。公明の富永氏、高吉氏と仲間賴信氏は退席した。

9月30日の宮古新報紙面
9月30日 宮古新報
防衛相への自衛隊配備計画提示で市議会意見書
宮古島市議会 (棚原芳樹議長) の9月定例会は29日、 最終本会議を開き、 陸上自衛隊宮古島駐屯地建設計画提示に関する防衛相及び沖縄防衛局長に対する意見書を全会一致、 これを踏まえて下地敏彦市長に防衛省に要請するよう求める決議を一部与党と中立会派、 野党議員の賛成多数でいずれも可決した。 陸自配備に関連して市議会が意見書を可決するのは初めて。 防衛省に対しては12月定例会までの全体計画を示した資料の提示を求めている。
意見書は佐久本洋介氏ら12人の議員が提出。 防衛省から計画の全体像が明示されない段階で部分的な計画が示されたことに 「当地では情報錯そうに起因する無用な地域の分断が起こりかねない状況にある」 と指摘。 「事態回避のため、 市議会では計画についての明瞭な議論が必要であるとの結論にいたった」 として、 資料提示を要請している。
下地智氏ら9人は、 意見書を踏まえて市長に防衛省に要請するよう求める決議を提出。 嵩原弘氏は 「意見書は全会一致で採択された。 同じ内容で市長に要請することに、 どんな意味があるか理解できない」 ことを理由として反対。 これに対して新里聡氏は 「市長が議会に言われなくても率先してやるべきこと」 と賛成討論した。
挙手による採決の結果、 一部与党と中立会派、 野党の議員12人が賛成、 9人が反対し、 要請決議を可決した。 公明の富永元順、 高吉幸光両氏は意見書及び決議、 仲間頼信氏は決議の採決でそれぞれ退席した。 このほか、國仲昌二氏ら4人は(仮称)宮古島市リサイクルセンター建設工事に関する調査特別委員会設置の決議案を提出。 プラントメーカーの見積書のみに頼った予定価格設定が不透明であるとして、 他市町村等の類似工事や客観的なデータを調査し、 予定価格が適正化どうかを判断する必要があるとした。採決の結果、4人以外に賛成者がなく否決された。
文教社会委員会の佐久本委員長は、 「国民健康保険税に対する新たな財政支援措置を求める意見書」 を提案し、 全会一致で採択された。 この中では、 国保の加入者所得の全国最下位、 前期高齢者交付金の交付額が全国平均を大きく下回るなど県内の国保事業の赤字が拡大していることを踏まえ、 政府に対して前期高齢者財政調整制度で財政上の措置が少ない県内市町村に対して新たな財政支援措置を講じるよう要請している。
防衛大臣への要請書:
「陸自宮古島駐屯地建設の全体計画が示された資料を12月定例会前までに提示すること」

市長への要請書:
「市議会が防衛省に要請した陸自宮古島駐屯地建設の全体計画が示された資料の指定期限内に提示を要請すること」


9月25日の宮古毎日紙面
「説明会」でかえって疑惑が深まった?
千代田で配備の賛否を問う全世帯投票、全32世帯中反対18世帯で過半数(賛成4世帯、棄権3世帯、投票せず7世帯)

9月25日の宮古毎日紙面
9月25日 宮古毎日
陸自「反対」が過半数 投票で意思確認/千代田部落会が臨時常会

陸自配備計画について「反対」の意見が多数を占めた臨時常会=23日夜、千代田部落公民館
上野の千代田カントリークラブへの陸上自衛隊配備計画について賛否を問う千代田部落会(根間啓次会長)の臨時常会が23日夜、同部落公民館で開催され、32世帯中18世帯が反対の意思を示した。賛成は4世帯で、10世帯が「棄権」した。同部落会は今後、組織体制の調整を図った上で今回の結果を下地敏彦市長に伝えるとしている。
投票は、同地区への陸自配備について「賛成」「反対」「棄権」で見解を求めた。また、投票なしの場合は「棄権」扱いとすることも事前に伝えられた。
投票の結果、賛成が過半数を占める一方で「棄権」の10世帯については、3世帯が「棄権」と投票し、残りの7世帯は投票しなかった。
同部落会の役員によると棄権の判断については「現段階で賛成、反対の意思を示すのは難しい」などの意見があったという。
そのほかにも、20日に行われた防衛局側の説明についてもこれ以上規模を拡張しないという担保が示されなかったことに不満の声が上がったという。
同部落会では8月2日にも同地への配備に反対する決議を賛成多数で可決しており、その内容を記した要請書(決議文)を下地敏彦市長に提出し、面談を求めた。しかし、下地市長は「防衛省の説明後に面談を受ける」として、現段階では要請書の受け取りも面談も実現していない。
そうした中、今月13日にはいきなり根間会長名で説明会開催を通知するチラシが地域住民に配布され、当日の説明会は根間会長と防衛局側だけで調整したことをほかの役員が問題視。結局、説明会は延期となった。
こうした状況などもあり、23日の臨時常会では今後の役員体制を含め、活動のあり方についても長時間の議論が行われ、再度協議することを確認した。

9月24日の沖縄タイムス紙面
千代田カントリ―が防災公園として整備される計画であったのに、自衛隊配備計画のために棚上げ状態で遅延または白紙になるとは本末転倒もいいとこです。
防衛省が本気で島民の「防災」を考えているのではない!ことが明白です。沖縄県も、自衛隊配備への見解を明らかにし、「新たな基地建設」に反対する態度を示してほしいものです。

9月23日の宮古新報紙面
市民・マスコミを排除した千代田部落公民館での9月13日の防衛省「説明会」の流会を受けて今回は公開で開催、杜撰な説明に終始。
関連記事:地元自治会の反対にもかかわらず、9月2日防衛省は宮古島陸自配備千代田案を提示。
http://ryukyuheiwa.blog.fc2.com/blog-entry-192.html
元自衛官のAさんから郡民の会FBに寄せられた投稿です。
9月22日 3:04
元自衛官です。今回の宮古島の住民説明会で気になったので投稿します。
高射特科部隊が駐留する以上隊舎のみということはないのではないかと思います。
陸上自衛隊の所有する地対艦及び地対空ミサイルはミサイル発射車両によって運用されていますのでミサイル発射車両及び関係車両はその駐屯地に配備されます。 車両だけほかになどあるはずもありませんし、有事の際に即応できなければ意味がありません。 そのことから常時即応可能な状態で駐屯地に配備されることとなります。
弾薬倉庫等がないとはいえこのこのミサイルを搭載した車両が必ず配備されると自分は考えています。 即応可能な状態でないのであれば自衛隊を配備する意味がありませんし、もし防衛のためにミサイルを使う必要が発生した際によそからミサイルを運んできて、ミサイル発射車両に搭載し、発射なんてことをしてたらもう間に合いません!
そんな馬鹿な防衛計画を立てるなど愚の骨頂です! 防衛省のいい加減なごまかしに惑わされないでほしいと心から願います。
防衛省説明会 宮古島・千代田にて<宮古島映像PR>
9月22日 宮古毎日
疑問と不安の声続出/陸自配備で沖縄防衛局が説明会 説明手法に不満の声も/千代田地区住民

防衛局側の説明に住民からは不安と疑問の声が相次いだ説明会=20日、千代田部落公民館
上野の千代田カントリークラブへの陸上自衛隊配備計画について、地域住民を対象にした説明会が20日、千代田部落公民館で開催された。沖縄防衛局の担当者が同クラブにおける施設の配置案を示した上で住民の質問に答えた。住民からは「千代田への配備はすでに決定なのか」「これ以上拡張しないと確約できるか」「中途半端な説明は逆に不安をあおる」など、疑問と不安の声が相次いだ。さらに配備賛成派の住民からも「自衛隊が来るのは賛成だが旧日本軍みたいに隠れたやり方に不安を感じている」との指摘も出された。
防衛局側の説明では、同クラブ内には隊庁舎や隊員の家族が生活する宿舎のほか、倉庫、グラウンドが配置され、住民側が不安視していたヘリパッドや弾薬庫などは配備されないことを説明した。
一方で、ミサイルシステムの「12式地対艦誘導弾」と「03式中距離地対空誘導弾」の発射装置を搭載した大型の車両が、千代田には配備されるが、弾薬については配備しないとし、弾薬の配備箇所についてもまだ決まっていないとの見解を示した。
この説明にある住民は「ある意味で鉄砲(ミサイル発射装置)を持ってくるがそれに装備する弾薬を準備しないのであれば、なぜあなたたちは千代田に来るのかということになる」と訴えた。
さらに「住民が一番不安視し、重要に思っていることが決まっていないのに、『場所だけ千代田に決まりました』というのは誰でもおかしいと思う。そんな中途半端な計画でなぜこれだけの人間を呼び出すのか。逆にうそくさく感じるし、不安が大きくなる」と防衛局の説明のあり方に疑問を呈した。
これに対して防衛局側は「弾薬庫の配備についての計画はもちろんある。しかし、具体的な場所はまだ決まっていない。決まったことからお知らせしたいという思いから今回の説明会を開催し、情報を提供したいと思った」と述べた。
ある住民からは「百歩譲って、配備されることになるとしても現在の計画以上に拡張しないという担保がほしい。覚書を交わせるのか」との質問が出された。
これに対して防衛局は「皆さんの不安や懸念を払拭(ふっしょく)する方法として、一つの案だと思うが今後、検討させてほしい」と述べた。
そのほかにも、宮古への配備規模が石垣よりも多い理由については指揮所が設けられることを説明し「誘導弾部隊の指揮機能を有するので石垣より多い。指揮機能をどちらに配備とは言えないが駐屯地の中に配置する」と説明した。

9月22日の宮古新報紙面
9月22日 宮古新報
陸自配備に疑問の声相次ぐ・千代田で説明会

陸上自衛隊配備計画に伴う千代田カントリークラブの施設配置案で行われた防衛省の説明会=20日夜、 千代田部落公民館
陸上自衛隊の千代田カントリークラブへの施設配置案に関する防衛省の説明会が20日夜、 千代田部落公民館で開かれた。 予定地に隣接する上野千代田の住民からは、 ミサイル配備をはじめ弾薬庫やヘリパット建設、 将来的な基地面積拡張に対する疑問や、 駐屯地からの騒音に対する不安などの声が相次いだ。 防衛省側は 「千代田の計画を進めるということ」 と述べ、 住民の疑問に対しては 「これ以上の計画はない」 といずれも否定した。 また、 旧大福牧場の代替地については、 「決まっていない」 とした。
説明会で沖縄防衛局の池田眞人企画部次長は、 北朝鮮による核実験やミサイル発射、 中国公船の尖閣諸島海域侵入などを示し、 配備の必要性を強調。 この上で千代田カントリークラブの敷地内に隊庁舎をはじめ、 宿舎、 食堂・福利厚生施設、 車両整備場、 給油所、 倉庫、 グラウンドなどの施設配置案を説明した。
住民側からは、 各施設の役割や内容、 必要性に対する質問が相次いだほか、 「 (地域が) 反対しても配備計画は決定で、 進めていくということか」 との疑問があった。 これに池田次長は 「いろんな考えの方がいると思うが、 きちんと説明し、 情報提供していきたい」 と述べるにとどめた。
当初計画で示された旧大福牧場での整備が撤回されたことに関連して、 「地対艦、 地対空ミサイルの配備、 弾薬庫建設はないのか」 との質問に池田氏は、 「これ以上の計画はない」 と否定。
さらに住民からは、 車両や発射機が配備されることに対し、 「ミサイルも弾薬庫もないということは、 部隊配備の必要性がないのではないか。 そのために700人、 800人も隊員を置くのか」 などの疑問があったが、 池田次長は 「配備はない」 と答えた。
また、 ヘリパット建設や千代田の配備予定地へのヘリの離着陸の可能性については、 池田次長及び陸自西部方面総監部の担当者が、 「災害時におけるヘリの運用は自衛隊のみだけでなく、 被災地において必要な場合の運用はあるが。 千代田を使うということではない。 ヘリパットの整備はない」 などと語った。
この日の説明会には、 部落会の役員及び会員、 付近の住民ら30人余が参加。 住民の一人は 「今の計画を聞いただけでは、 不安は払しょくされない。 疑問しか残らない」 と感想を語った。 同部落会はすでに反対決議しているが、 説明会を踏まえて23日にも常会を開き、 今後の対応を話し合うとしている。
9月22日 宮古新報
防衛省周辺環境整備、市長が「積極導入」意向
?陸上自衛隊宮古島配備計画に関連して下地敏彦市長は21日、 防衛省が実施する周辺環境整備事業について、 「地域、 市民全体が必要とする施設等の整備に活用でき、 高い補助率であることから地域住民の話を聞き、 積極的に導入したい」 との意向を示した。 開会中の宮古島市議会 (棚原芳樹議長) 9月定例会の一般質問で粟国恒広氏に答弁した。 一方、 住民投票を実施しない根拠については、 「自衛隊配備は先に了解することを表明した。 配備は国の専権事項で実施する考えはない」 との考えをあらためて示した。 新里聡氏への答弁。
下地市長は新里氏の質問に関連して、 防衛省の千代田カントリークラブ配置計画案に関する土地取得について 「土地取得は防衛省と地権者の間で協議が進められる事案。 市が介入できる内容ではない」 とし、 ミサイルやオスプレイ配備、 ヘリポート建設の可能性について 「(防衛省は) やらないと明言しており、 昨日の千代田の説明会でもそのように説明したと聞いている」 との見解を示した。
長濱政治副市長は、 総合庁舎整備事業や未来創造センター建設に伴う財政見通しについて 「中期財政計画で総合庁舎は57億円を組み込んでいるほか、 未来創造センターも入っている」 として、 将来的に対応可能との考えを示した。 西里芳明氏への答弁。
スポーツ観光交流拠点施設についての垣花健志氏の質問に対し、 多良間雅三振興開発プロジェクト局長は、 基本的に人工芝が敷かれるアリーナ部分について、 イベントにおけるトラックによる機材搬入や飲食を伴う催事に対応するため強化プラスチック製の 「ポーターフロアー」 を敷設することで対応が可能になるとしたほか、 電力や空調設備、 トイレなどの設備概要を説明した。
仲間則人氏は、 県立宮古広域公園 (仮称) の整備に関する進ちょく状況を質問。 長濱副市長は 「9月2日に最終検討委員会が開催され基本計画案が取りまとめられ、 与那覇ビーチと背後地に面積51㌶で整備予定。 県は平成31年度事業採択に向け、 基本設計を行い実施設計、 環境アセス、 都市計画などを実施する」 との見通しを示す一方、 防災機能拠点公園として予定していた千代田については、 防衛省が自衛隊配備地として交渉していることや、 県の大災害時受援計画 (仮称) が遅れていることで宮古の位置づけができず 「具体的に千代田が動かない状況」 と述べた。
9月21日のNHK News沖縄 「宮古陸自配備説明会で不安の声」
宮古島に陸上自衛隊を配備する計画について、沖縄防衛局は20日夜、候補地に隣接する地区で説明会を開き、住民からは騒音などに対する懸念の声が出ました。
防衛省は南西地域の防衛体制を強化するためとして、およそ3年後をめどに、宮古島に陸上自衛隊の警備部隊やミサイル部隊などを配備する計画で、候補地に隣接する千代田地区の公民館で20日夜、開かれた説明会には、住民およそ70人が参加しました。
このなかで、沖縄防衛局の担当者は、千代田地区の候補地に今後、隊員の宿舎や車両の整備場、グラウンドなどを整備することを説明しました。
質疑応答では、住民から「ミサイルや弾薬庫の配備はないのか」とか「将来、施設を拡張したり、騒音が出ることが心配だ」など配備による危険性や騒音などに対する懸念の声が出ました。
これに対して沖縄防衛局の担当者は「地対艦ミサイルを配備する計画だが、弾薬の設置場所は決まっておらず、施設を拡張する予定もない」と説明しました。
その上で「騒音などの問題は施設が運用されたときに住民の意見を聞いて解決したい」などと答えていました。
説明会に参加した住民は「説明を聞けてよかったが、将来の不安はあまり払拭できませんでした。今後、さらに質問をしていきたい」と話していました。
9月21日 沖縄タイムス
宮古島・陸自配備 千代田地域に誘導弾指揮所を配置 国、住民に方針説明

沖縄防衛局の職員から千代田地域に配備予定の陸自施設や今後の計画などの説明を受ける住民=20日、市上野野原の千代田集会場
宮古島への陸上自衛隊配備で、沖縄防衛局と自衛隊沖縄地方協力本部は20日、宮古島市上野野原の千代田集落場で住民説明会を開き、配備予定地の千代田地域に地対空誘導弾の指揮所を配置することを明らかにした。指揮所の具体的な場所は運用上の観点から「公開できない」とした。
防衛局によると、千代田の陸自施設の敷地面積は約20ヘクタール。説明会では参加者から配備への不安の声が上がり、「撤回はないのか」と見直しを求めた。防衛局企画部の池田眞人(まこと)次長は「これで進めたい」と理解を求めた。
将来的に敷地が広がることへの懸念も示され、これ以上広がらないことを約束する覚書の締結を求める声も出た。池田次長は「そういう声があることを伝え、相談したい」とするにとどめた。参加した40代の女性は「配備ありきに聞こえた。丁寧に説明してくれたが、後から内容が変わるのではないかという不信感が残った」と話した。

9月21日の琉球新報紙面
上里清美さんFBより:
千代田には宿舎、隊庁舎給油所、グラウンド、倉庫、車輛整備場、医務室を配備。
配布資料から:
「千代田カントリークラブ」に開設予定の駐屯地には、以下の部隊を配置する予定
災害含む各種事態が生起した際、迅速に初動対応を行う警備部隊
島嶼部に対する侵攻を可能な限り洋上において阻止し得る地対艦誘導弾部隊
地対艦誘導弾部隊と連携し、重要地域の防空を有効に行い得る地対空誘導弾部隊
隊員規模は700から800名
説明内容から:
*千代田にはミサイルは置かず、ミサイルを乗せて運ぶ車輌を置く
*千代田配備は抑止の為
*グラウンドはヘリポートは無いが緊急時にはヘリが来るかも。
*オスプレイの配備はない
*千代田は主に宿舎と事務所になる
*ミサイル配備予定地はまだ、決まっていない。
*倉庫には、服や車両、などを納め、危険な弾薬などは入れない
*フェンスは学校の回りにあるような造りの物
*ミサイル配備予定地は未だ決まらないが、出来る所からという意味で千代田から進めていく
*住民への迷惑などは個別に対応する
当日参加された方から:
「防衛省は、相も変わらず、ミサイルの発射台は、千代田に置くが、弾(弾薬庫)は置かない」と子供だましのようなことを言ったり、「今のところは(この部分は小声で)、これが計画のすべてです」と ごまかしたり、千代田自治会の住民の皆さんは、しっかり気づいていました。何人も追及されていました。「ふざけんな!」という声も出ていました。
「配備されることを前提にしたような質疑」の進行ではなく、認められない!反対だ!という締めくくりに持っていくべきでした。 島全体の大きな問題なのですから、外からの参加者の質疑もさせるべきです。
PM7:10頃
今日の公開の説明会には防衛省防衛局から20人ほど来ています。配置案図を示しながら、弾薬庫はない、訓練場はないと説明しています。




9月18日の沖縄タイムス
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