石垣中山市長市議会一般質問で、「自衛隊は専守防衛?であり配備は抑止力になり得る」。
- 2017/06/21
- 15:43
石垣島より:
市長発言の前提である「専守防衛」をかなぐり捨てた、
自衛隊の石垣島への配備は火に油を注ぐようなものだ!

6月21日の八重山日報紙面

6月21日の八重山毎日紙面 西表(竹富町)の方より
6月21日 八重山毎日
市長「抑止力になり得る」
石垣島への陸自配備で明言
石垣島への自衛隊配備計画をめぐり、中山義隆石垣市長は20日、「南西諸島それぞれの地域に配備することで防衛体制がつくれると認識しており、石垣島への配備は抑止力になり得る。中国の脅威にはならない」と明言した。市議会一般質問で、「抑止力にはならない」とする小底嗣洋氏に答えた。
小底氏は、中国の軍事力に言及した上で「地対艦・地対空誘導弾では抑止力にならない、火に油を注ぐようなもの。中国がその気になれば打ち込まれ、有事になることが想定される」と指摘。さらに、南西諸島への陸自配備は、対中国を想定した米国の制限戦争の戦略に基づくものだとし、「一番被害を受けるのは南西諸島だ」と主張、「何のために日中平和友好条約があるか。外交で平和を追求する姿勢が必要だ」と訴えた。
中山市長は「誘導弾は、中国本土に届くような射程ではない。中国が尖閣、先島を奪おうとするときに対する抑止力だ」「自衛隊の装備は他国を攻撃する装備ではない。相手が仕掛けてきたときに防衛するもの。相手に攻めさせないために防衛体制を整えるということだ」などと反論した。
候補地周辺4公民館が、手続き了承の撤回を求めていることについて中山市長は「了承したことで議論が深まる機会になった。撤回は考えていない」と拒否する一方、「4公民館とは話し合いたい。ぜひ意見を聞かせてもらいたい」と述べた。住民投票については「投票内容の詳細が出ないと答えられないが、リスクや不安について聞かせてもらいたい」と述べた。井上美智子氏への答弁。
砥板芳行氏は「市自らが自衛隊が配備されたらどうなるか調査してもらいたい。例えば、駐屯地がある自治体に行って調査し、市民に報告してはどうか」と提案。中山市長は「視察することは重要だと思う。検討したい」と前向きに応じた。
住民投票に否定的、
国防の名の下に、首長としてまさに配備ありきの考え方を明確にした中山石垣市長。

6月21日の八重山毎日紙面 西表(竹富町)の方より
6月21日 八重山毎日
不連続線:国防の名の下に、首長としてまさに配備ありきの
国防の名の下に、首長としてまさに配備ありきの考え方を明確にした発言ではないだろうか。
中山市長は6月定例市議会一般質問の答弁で、自衛隊配備計画での住民投票について「住民の反対があるから配備できないということになれば、日本全体の安全保障に懸念を及ぼす影響がある」と否定的な見解を示した。
さらに「国は南西諸島への配備が必要だと考えている。切れ目のない防衛体制ができる中、石垣島を外してわが国全体の安全保障に穴を開けるのは得策ではない。その意味において防衛省の配備したいとの思いは理解できる」と安倍政権の意向を忖度するかのような答弁を行った。
注目すべきは「住民投票は公職選挙法の対象外となり、どんな運動もできる。公選法の適用を受けない中、国防の問題を議論するのは危険がある」との発言だ。自公の強行採決で成立した「共謀罪」、いまや政権を象徴する印象操作をほうふつとさせる。
一連の言葉からは市民や議会の声を聞いて判断したいとの姿勢は怪しく、小欄で指摘した市長の胸の内はすでに決定を自ら実証し実績を政権にアピールする市政運営にしかみえない。
防衛省は配備のリスクを明らかにせず、;陸自ミサイル基地石垣島;のシナリオが着々と進行。戦争のない石垣島の平和構築を考えずにはいられない。

6月20日の八重山毎日紙面

6月21日の八重山日報紙面

6月21日の八重山毎日紙面 西表(竹富町)の方より
6月21日 八重山毎日
社説:野党側の候補者擁立が焦点
6人の候補者名上がる
来年3月11日投開票の石垣市長選まで10カ月を切った。与党の保守側は現職の中山義隆氏(49)の3選出馬が確実視され、焦点は野党革新側の候補者擁立だ。4月に立ち上げた候補者選考委員会は候補者難も言われたが、しかし先週の委員会で6人が選考委メンバーから推薦され、名前が出そろったようだ。30代から60代前半までのいずれも男性で、その中から早期に候補者を絞り込むという。
今回の選挙は、石垣島への陸上自衛隊配備の是非が最大の争点になることから、野党革新側にすれば選挙に勝っていかに配備を止めるかが至上命題。しかし過去2回の選挙は4000~5000票の大差で敗れ、市議会勢力も1人欠員の21人中野党革新系は7人しかおらず、与党ながら自衛隊配備に慎重な公明の2人を除いても保守側が圧倒的に優位にある。
そのため野党革新側の課題は、いかに保守票を取り込み、そして公明も味方に引き込んで「勝てる候補者」を擁立するかだ。先週選考委メンバーから推薦された6人の顔ぶれは、「保革相乗り」も視野に入れた観点から推薦された保守系市議や市民団体代表、30~40代の若い労組幹部、元校長、政治色の薄い団体代表らという。
一筋縄でいかぬ3選
まだ正式に表明はしていないが、3期目の出馬が確実な現職の中山氏は、最初の選挙は革新現職の大浜長照氏に5014票差、2度目の選挙も同じ大浜氏に4022票差をつけ、圧倒的な強さを見せつけた。その背景にはフレッシュな新人への期待と5選を目指した大浜氏への「多選批判」があった。
しかし3度目となる今回の選挙は中山氏も一筋縄ではいかないだろう。フレッシュな新人も2期8年ともなると政治的に手あかもつき、内部体制にほころびやきしみも出るからだ。
今回の石垣への一方的な自衛隊配備受け入れをはじめ、“戦争法”と呼ばれた「安保関連法」制定にほぼ真っ先に賛成の安倍政権追随のそのタカ派的な政治姿勢や5人未満の幼稚園休園問題、タクシー協会を無視してのクルーズ船客向け無料シャトルバス運行、新火葬場や不発弾保管庫建設などに見られた当事者らの頭越しの強権的政治手法を市民がどう判断するか。
さらに新庁舎の建設場所をめぐる対応や甘しょ生産組合設立の市の人事でも市長を名指しの批判があった。
「勝てる候補者」擁立へ
与党も3度目の今回は、ゴルフ場建設をめぐり自民市議数人が中山氏に反発して距離を置き、公明も自衛隊配備受け入れに慎重であることから、内部体制にほころびときしみが出ている。
そこで野党革新側の候補者選考は保守票を取り込むため、保守系市議や、もともと保守系の市民団体代表を擁立しての「保革相乗り」や公明の支持が得られそうな団体代表の擁立も検討するなど「勝てる候補者」擁立を最優先にしているといわれる。
右傾化の中で保守現職の優位は動かないが、しかし選挙は水物で大方の下馬評が覆った昨年の竹富町長選の例もある。争点の自衛隊配備の住民投票をいつ実施するかでも情勢は変わる。
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6月20日の八重山毎日紙面
市長発言の前提である「専守防衛」をかなぐり捨てた、
自衛隊の石垣島への配備は火に油を注ぐようなものだ!

6月21日の八重山日報紙面

6月21日の八重山毎日紙面 西表(竹富町)の方より
6月21日 八重山毎日
市長「抑止力になり得る」
石垣島への陸自配備で明言
石垣島への自衛隊配備計画をめぐり、中山義隆石垣市長は20日、「南西諸島それぞれの地域に配備することで防衛体制がつくれると認識しており、石垣島への配備は抑止力になり得る。中国の脅威にはならない」と明言した。市議会一般質問で、「抑止力にはならない」とする小底嗣洋氏に答えた。
小底氏は、中国の軍事力に言及した上で「地対艦・地対空誘導弾では抑止力にならない、火に油を注ぐようなもの。中国がその気になれば打ち込まれ、有事になることが想定される」と指摘。さらに、南西諸島への陸自配備は、対中国を想定した米国の制限戦争の戦略に基づくものだとし、「一番被害を受けるのは南西諸島だ」と主張、「何のために日中平和友好条約があるか。外交で平和を追求する姿勢が必要だ」と訴えた。
中山市長は「誘導弾は、中国本土に届くような射程ではない。中国が尖閣、先島を奪おうとするときに対する抑止力だ」「自衛隊の装備は他国を攻撃する装備ではない。相手が仕掛けてきたときに防衛するもの。相手に攻めさせないために防衛体制を整えるということだ」などと反論した。
候補地周辺4公民館が、手続き了承の撤回を求めていることについて中山市長は「了承したことで議論が深まる機会になった。撤回は考えていない」と拒否する一方、「4公民館とは話し合いたい。ぜひ意見を聞かせてもらいたい」と述べた。住民投票については「投票内容の詳細が出ないと答えられないが、リスクや不安について聞かせてもらいたい」と述べた。井上美智子氏への答弁。
砥板芳行氏は「市自らが自衛隊が配備されたらどうなるか調査してもらいたい。例えば、駐屯地がある自治体に行って調査し、市民に報告してはどうか」と提案。中山市長は「視察することは重要だと思う。検討したい」と前向きに応じた。
住民投票に否定的、
国防の名の下に、首長としてまさに配備ありきの考え方を明確にした中山石垣市長。

6月21日の八重山毎日紙面 西表(竹富町)の方より
6月21日 八重山毎日
不連続線:国防の名の下に、首長としてまさに配備ありきの
国防の名の下に、首長としてまさに配備ありきの考え方を明確にした発言ではないだろうか。
中山市長は6月定例市議会一般質問の答弁で、自衛隊配備計画での住民投票について「住民の反対があるから配備できないということになれば、日本全体の安全保障に懸念を及ぼす影響がある」と否定的な見解を示した。
さらに「国は南西諸島への配備が必要だと考えている。切れ目のない防衛体制ができる中、石垣島を外してわが国全体の安全保障に穴を開けるのは得策ではない。その意味において防衛省の配備したいとの思いは理解できる」と安倍政権の意向を忖度するかのような答弁を行った。
注目すべきは「住民投票は公職選挙法の対象外となり、どんな運動もできる。公選法の適用を受けない中、国防の問題を議論するのは危険がある」との発言だ。自公の強行採決で成立した「共謀罪」、いまや政権を象徴する印象操作をほうふつとさせる。
一連の言葉からは市民や議会の声を聞いて判断したいとの姿勢は怪しく、小欄で指摘した市長の胸の内はすでに決定を自ら実証し実績を政権にアピールする市政運営にしかみえない。
防衛省は配備のリスクを明らかにせず、;陸自ミサイル基地石垣島;のシナリオが着々と進行。戦争のない石垣島の平和構築を考えずにはいられない。

6月20日の八重山毎日紙面

6月21日の八重山日報紙面

6月21日の八重山毎日紙面 西表(竹富町)の方より
6月21日 八重山毎日
社説:野党側の候補者擁立が焦点
6人の候補者名上がる
来年3月11日投開票の石垣市長選まで10カ月を切った。与党の保守側は現職の中山義隆氏(49)の3選出馬が確実視され、焦点は野党革新側の候補者擁立だ。4月に立ち上げた候補者選考委員会は候補者難も言われたが、しかし先週の委員会で6人が選考委メンバーから推薦され、名前が出そろったようだ。30代から60代前半までのいずれも男性で、その中から早期に候補者を絞り込むという。
今回の選挙は、石垣島への陸上自衛隊配備の是非が最大の争点になることから、野党革新側にすれば選挙に勝っていかに配備を止めるかが至上命題。しかし過去2回の選挙は4000~5000票の大差で敗れ、市議会勢力も1人欠員の21人中野党革新系は7人しかおらず、与党ながら自衛隊配備に慎重な公明の2人を除いても保守側が圧倒的に優位にある。
そのため野党革新側の課題は、いかに保守票を取り込み、そして公明も味方に引き込んで「勝てる候補者」を擁立するかだ。先週選考委メンバーから推薦された6人の顔ぶれは、「保革相乗り」も視野に入れた観点から推薦された保守系市議や市民団体代表、30~40代の若い労組幹部、元校長、政治色の薄い団体代表らという。
一筋縄でいかぬ3選
まだ正式に表明はしていないが、3期目の出馬が確実な現職の中山氏は、最初の選挙は革新現職の大浜長照氏に5014票差、2度目の選挙も同じ大浜氏に4022票差をつけ、圧倒的な強さを見せつけた。その背景にはフレッシュな新人への期待と5選を目指した大浜氏への「多選批判」があった。
しかし3度目となる今回の選挙は中山氏も一筋縄ではいかないだろう。フレッシュな新人も2期8年ともなると政治的に手あかもつき、内部体制にほころびやきしみも出るからだ。
今回の石垣への一方的な自衛隊配備受け入れをはじめ、“戦争法”と呼ばれた「安保関連法」制定にほぼ真っ先に賛成の安倍政権追随のそのタカ派的な政治姿勢や5人未満の幼稚園休園問題、タクシー協会を無視してのクルーズ船客向け無料シャトルバス運行、新火葬場や不発弾保管庫建設などに見られた当事者らの頭越しの強権的政治手法を市民がどう判断するか。
さらに新庁舎の建設場所をめぐる対応や甘しょ生産組合設立の市の人事でも市長を名指しの批判があった。
「勝てる候補者」擁立へ
与党も3度目の今回は、ゴルフ場建設をめぐり自民市議数人が中山氏に反発して距離を置き、公明も自衛隊配備受け入れに慎重であることから、内部体制にほころびときしみが出ている。
そこで野党革新側の候補者選考は保守票を取り込むため、保守系市議や、もともと保守系の市民団体代表を擁立しての「保革相乗り」や公明の支持が得られそうな団体代表の擁立も検討するなど「勝てる候補者」擁立を最優先にしているといわれる。
右傾化の中で保守現職の優位は動かないが、しかし選挙は水物で大方の下馬評が覆った昨年の竹富町長選の例もある。争点の自衛隊配備の住民投票をいつ実施するかでも情勢は変わる。
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