石垣島より:
7月28日の八重山毎日紙面7月28日 八重山毎日
不連続線:市制施行70周年の石垣市は、ことし20余の市制施行70周年の石垣市は、ことし20余の記念事業を予定しているが、今月10日の記念式典、15、16日の島人カーニバルを終え中山市長の自衛隊受け入れに強く反発する市民の間から、「市長は市政70周年を来春の市長選に巧みに利用している」と批判がある。
記念式典では毎年、市政功労者を表彰。通常は20~30人、60周年も87人だったのが今回は何と141人も表彰。
さらに総額1500万円を投入した島人カーニバルは、石垣市出身の豪華アーティストを内外から招いた音楽の祭典だったが、「入場無料」とあって大きな盛り上がりとなった。
ところがそれが市長選を8カ月後に控え、しかもその選挙が自衛隊配備の行方を決め、石垣市の未来を大きく変えるものとなるため、自衛隊反対の市民から「市長選を意識した大盤振る舞い」「税金を使った選挙対策」などの批判が出ているのだ。
記念事業には総額約2億3000万円が投入されるが、一方で4月の本紙に「市教委、本年度以降の財源が確保できず、小中校の半数以上にクーラー整備めど立たず」の報道もあった。
10月には15年ぶりの市民運動会もある。かつて問題となった「日の丸」掲揚どころか、中山市長は記念式典同様、「君が代」斉唱もありそう。周年事業を政治利用、選挙利用すべきでない。
7月14日の八重山毎日紙面 西表(竹富町)の方より7月14日 八重山毎日
不連続線:中山義隆石垣市長は約8年前、5期目を目指した現職の中山義隆石垣市長は約8年前、5期目を目指した現職の長期政権と多選を批判して大差で初当選。2期目もその前市長を相手に再選された。
市町村長らの長期政権が問題になるのは、首長には予算や人事権、自治体事業の発注権、各種許認可権など強大な権限が与えられており、それらが特定の人に長期に与えられることで行財政の私物化=権力の腐敗、独裁化が進むためだ。
そのため世論調査は5割余が任期は2期までと回答。いくつかの自治体は3期までの「自粛条例」を制定しているが、一方で多選首長には強いリーダーシップや安定した行政運営への評価もあり、現実には徹底されていない。
確かにバリバリ仕事するかしないかや政策展開によって1~2期でも長い、3~4期でも短いと評価が違い、最終的にそれは有権者が判断することだが、弊害は否めない。
通算6年目を迎えた安倍政権も、「一強」のおごりやそんたくで支持率が急落。「辞めろ」コールだ。
外間与那国町長は8月の町長選で4期目、中山市長は来年3月3期目に挑む。中山市長は自衛隊容認や副読本中止に加え、今回市政70周年式典で君が代斉唱にも踏み切り安倍政権追随の戦前回帰を強めている。そういう市政が続くとこの観光の島も軍隊が常駐し、この先どう変わっていくのだろう。
7月11日 八重山毎日
不連続線:石垣市が市制施行70周年の節目を迎えた石垣市が市制施行70周年の節目を迎えた。幾多の先人の労苦に感謝し、新たな振興発展を誓う日である。
70年前は、どんな時代だったか。マラリア禍がようやく収束し、開拓移民の入植やマクラム道路、リースン道路など開発のつち音が響いた。第1回とぅばらーま大会が開かれたのもこの年。傷心の人々を癒やした。
施行20周年は大浜町合併3年目。市歌、市旗、市章が制定告示され、三大記念事業として八重守之塔と大鷲の像除幕式、石垣港ターミナルビル落成式が行われた。30周年は石垣市都市目標宣言および市民憲章が制定され、市の花、木、鳥、蝶、魚、貝が選定告示された。
40周年は待望の市民会館での式典だった。於茂登トンネルが開通し、市公設市場の竣工や市営プール落成など都市基盤整備が進み、アジア民族芸能祭など文化事業も華やかに展開された。
50周年には戦争マラリア犠牲者慰霊碑が建立され、観光立市を宣言した。60周年は風景づくり条例を施行し、西表石垣国立公園が誕生した。振り返ればさまざまに過去と向き合い、現実を直視し、あるべき未来像を提示してきた節目である。
さて、70周年。人口5万人を目前に、私たちは多様な価値観、対立と分断のなかで生きている。市民が等しく共有できるような未来像が描けているだろうか。
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http://ryukyuheiwa.blog.fc2.com/blog-entry-406.html6月21日の市議会一般質問を受け、石垣市早速式典で国歌斉唱、市長「政治的な意図ない」??
7月11日の八重山毎日紙面 西表(竹富町)の方より
7月10日の八重山毎日紙面
7月8日の八重山毎日紙面
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