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与那国町長選挙、培ってきた社会が壊れた!小さな島への自衛隊配備は政治・軍事の問題だけでは無い。

Ryuukyuuheiwaより:






かっての自衛隊配備反対派の一部は「現町政刷新」と糸数候補へ。
行先のない票はどこへ? 今回は棄権・無効投票が増えている。


自衛隊配備で数百人の隊員と家族が増えたが、一方島を離れる人も増えた与那国島


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8月9日の八重山毎日紙面 西表(竹富町)の方より

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8月8日の八重山毎日紙面 西表(竹富町)の方より

8月8日 八重山毎日
社説:不信や反発解消に努めよ 外間氏、薄氷踏む僅差で与那国初の4選

わずか28票差の勝利
 
6日に行われた任期満了に伴う与那国町長選は現職の外間守吉氏(67)=自民公認、公明推薦=が、前町議会議長で無所属新人の糸数健一氏(63)を破り、同町初の4選を果たした。
 
自衛隊配備後初となる今回の選挙は、革新側が新たな自衛隊票の出現で勝算がないと候補者擁立を断念。保革で争われてきた従来の構図と違い、初の保守分裂選挙となった。
 
この選挙では、約200票と言われる自衛隊票と前回選挙で革新候補が獲得した500票の行方が注目された。結果は、外間氏が4選を果たしたものの、票差は前回の47票差をさらに下回る28票差となり、薄氷を踏む勝利となった。
 
自衛隊票の行方はつかめないものの、これは、革新票の多くが「反外間」で糸数氏に流れ、白紙投票など無効票も前回の18票が58票に増えたことから、3期12年の外間氏の町政運営への反発、不信、さらには自衛隊配備をめぐる分断の溝の深さを示すものとなった。

議会も少数与党に
 
議会勢力も糸数氏の後継候補が今回無投票当選したことから革新2氏を加えて野党4、与党2の少数与党となり、自らが集大成という4期目は厳しい船出を強いられることになる。

外間氏は当選インタビューで、薄氷を踏む勝利になったことについて「長期政権と自衛隊を強引に誘致したことへの批判であり、今後は反対派の声にも耳を傾け、議会も野党の皆さんと一緒になった島づくりを目指す」と謙虚に語っていた。
 
確かに「ワンマン、独裁、公平公正を欠く町政運営」と批判された。集大成の4期目はその批判にていねいに応え、さらに公約の確実な実行で誰もが安心して子育てできるまちづくりが求められる。
 
公約としては、エコアイランド構想をはじめとするICTを活用した通信制高校の創設、幼稚園の保育料無料化、妊産婦渡航費助成の拡大、水道料金の基本料無料化、堆肥センター整備、妊産婦渡航費助成拡大などを挙げている。
 
一方、人口は自衛隊誘致で増えたが、「15の春」で人口は確実に減り続けており、島の最大の課題は依然として残る。この自衛隊に関しては防衛機密を理由に今後町民らに内緒で組織の拡充や米軍との連携の恐れもあり、厳重な監視体制が必要だが、どうなるのだろう。

市長選にも影響する自衛隊
 
ところで今町長選は、石垣市民からもいつになく注目された。八重山3市町長は現在すべて保守系だが、昨年の竹富町長選では中山氏、外間氏とも西大舛氏に積極的支援はなく、与那国町長選は中山氏が外間氏、西大舛氏が糸数氏をそれぞれ支援し、対応が割れたからだ。こうした三すくみの支援の在り方は来年の市長選に全く影響無しとはいえないだろう。
 
一方、自衛隊が配備されると石垣市の各種選挙も革新側は不利になることが今回の選挙でほぼ証明された。500~600人の隊員票に家族を加えて1000票以上の自衛隊票は保守側に有利になり、配備後自衛隊が2000~3000人に増強されると、革新側は与那国同様、市長選に候補者を擁立できない恐れも出てくる。政治の多様性を確保する上からも自衛隊配備問題は石垣市にとって大きな分岐点となる。




8月7日 八重山毎日
与那国町長選】外間氏、猛追かわし4選 糸数氏に28票差 3期12年の実績に支持 投票率92.93%

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当日有権者数1,343人
投票総数1,248人
有効投票1,190票
棄権95人 
無効票58票



任期満了に伴う町長選は6日、投票が行われ、即日開票の結果、現職の外間守吉氏(67)が609票を獲得、新人で前町議会議長の糸数健一氏(63)に 28票の僅差で4期目の当選を果たした。人口増など地域活性化を目的とした陸自配備の実現を含む外間町政3期12年の実績が問われた今町長選で、外間氏は町民の信任を得たことになるが、糸数氏の得票数から反発も大きいことがうかがえた。投票率は92.93%だった。
 
町長選では、自衛隊配備に伴い革新側が告示前に「勝てる見込みがない」などとして擁立を断念。保革で争われてきた従来の構図とは違い、初めて保守一騎打ちの戦いとなった。
 
選挙戦で外間氏はこれまでの実績を強調。「向こう4年間を集大成としたい」として、ICT(情報通信技術)を活用した通信制高校の創設や複式学級の解消、「子育て支援包括支援センター」(仮称)の設置、幼稚園の保育料無料化、妊産婦渡航費助成の拡大、水道基本料金の無料化、堆肥センターの整備など―新たな事業・新たな政策の浸透を図ってきた。
 
保守分裂となったため、保守票、革新票、自衛隊票の行方が注目されたが、外間氏が自公体制の組織力を生かし、保守層を手堅く固めたほか、自衛隊関係者から幅広く支持を集めたとみられる。
 
一方、糸数氏は「長期政権を変える」「不公平な行政をただす」「スピード感ある町政運営を行う」などと町政刷新を訴え、外間町政に反発する保守層、革新層の支援を受け支持を伸ばしたが、あと一歩及ばなかった。
 
外間守吉(ほかま・しゅきち)氏 1949年10月8日生まれ。祖納出身。沖縄国際大学卒。78年9月から町議選4期連続当選。86年から4年間は議長。05年8月の町長選で初当選し、現在3期目。


8月5日 八重山毎日
不連続線:与那国町長選では、

与那国町長選では、有権者(7月31日現在)が1399人と前回より271人に増えている。陸自配備に伴って隊員の大移動があったからだ。

この票が、配備に反対した革新側に流れる可能性は皆無だろう。これまで拮抗(きっこう)していた保革のバランスが大きく崩れ、革新陣営が今選挙で擁立を断念した理由の一つもそこにある。革新支持層には「もう革新はなくなってしまうのか」「意見を反映できなくなるのか」と無力感が漂う。

これに対して、こんな提案がある。「現役の自衛官は、本籍地で投票するようにできないか。これは職業差別ではなく、公正さを保つためである」。

隊員は、国策で配属された特別職の国家公務員。自衛隊に限らず、これだけ大規模な移動があると、選挙の結果に大きな影響を与えるのは必至。数年で転勤するのに、町長選のような島の将来を左右する重大な案件にかかわってくるのだ。

稲田朋美元防衛相が都議選の応援演説で「防衛省・自衛隊、防衛相、自民党としてもお願いしたい」と発言したことは記憶に新しい。過去にも、真部朗沖縄防衛局長が宜野湾市長選に際し、職員に投票を呼び掛ける講話を行ったことがあった。

組織として一方に動員されるおそれがあるため問題になった事例だ。先ほどの提案。一考に値するのでは。


8月4日 八重山毎日
与那国町長選 与那国町長選、集票が激化 選対本部長に聞く

任期満了に伴う町長選は6日の投開票まで残り2日となった。現職で4期目を目指す外間守吉氏(67)=自民公認、公明推薦=、前議会議長で新人の糸数健一氏(63)による保守一騎打ちの戦いは最終盤に入り、集票合戦に激しさが増す。外間選対の前西原武三本部長、糸数選対の與那覇英作本部長に①今選挙で問われていること②候補者を推す理由③候補者の優れている点④今後の取り組みと勝算?を聞いた。

外間選対 前西原武三氏

3期12年の実績評価 公約の総仕上げしたい

①3期12年の実績の評価が問われている。外間町長は、今までなかった子どもたちの医療費の無償化、旅費の無料化などの政策を行ってきた。最大限評価できる。これらを町民がどのように評価するかが一番のポイントになる。

②外間町長は同志。尾辻さんが急逝した後、引き継いできた。私は、外間さんが今までやってきた実績を高く評価している。

③外間町長は有言実行の人。言ったことを公約に掲げ、実績を残してきた。人物も申し分ない。実行力、交渉力、政治力がある。国との太いパイプ、砂川県議との強い絆がある。県離島振興協議会の会長、県町村会の副会長もしており、これらも評価できる。

④取りこぼしがないよう気を引き締め、運動員一丸となって投票箱が閉まるまで訴えていきたい。町長が語っているように「町民の声をカタチに」を実現する。4期目は役場移転、軟水化事業など、これまでの公約の総仕上げをしたい。
 
⑤700票以上は取りたい。自信もある。町民の反応をみるといけると思う。今回は革新票、自衛隊票などみえないところがあるが、町長の実績を評価してもらえると信じている。

糸数選対 與那覇英作氏
 
不公平な政治変える すべての人養う政策を

①現職は12年間、周囲のためだけの政治を行ってきた。取り巻きがわが物顔になっている。不公平な政治を変えることができるかどうか。それが問われている選挙だ。
 
②糸数さんは真っすぐな人。私は議員になってすぐ、糸数さんの性格を知り、町長選に出るなら応援すると言ってきた。

③現職は副町長も置かず、自分一人で何でもやりたいと思っている。出張で月に半分はいないので、できるわけがない。それが町政の遅延につながり、スピード感がなくなっている。糸数さんは最初から副町長を置き、自分はトップセールスを行うと言っている。私もそのほうがよいと考えている。糸数さんは、一人も欠けることなく島のすべての人間を養っていけるような政策をやりたいと言っている。これが糸数さんの信条だ。糸数さんは、保革関係なく行政運営を行ってきた元町長の故・尾辻さんの親戚。尾辻さんの政策を気に入っており、そういう方向でいく。
 
④政策を訴えていく。運動員一丸となって取り組む。1票でも勝てばいい。私は前回、崎原正吉さんを推したが、あのときより盛り上がりはある。反応はよく、勝算はある。


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8月3日の八重山日報紙面


8月1日 八重山毎日
与那国町長選きょう告示 6日投開票 外間、糸数氏一騎打ち 現町政継続か刷新か

1日告示、6日投開票の町長選で、4期目を目指す現職の外間守吉氏(67)=自民公認、公明推薦=と、前町議会議長で新人の糸数健一氏(63)は、政策ビラを有権者に配布するなどして浸透を図っている。外間氏は「『町民の声をカタチに』を実現に」、糸数氏は「『公平公正』に。『現状を変える』政策を公約する」をキャッチフレーズに主な政策をまとめている。両氏とも告示以降、主な政策を訴え、支持拡大に全力を挙げる。
 
外間氏は7月21日の総決起大会で第1弾の政策を発表。「共働共生のまちづくり」「活力の町いきがいのもてる町」「子育て世代に優しい町」―を理念に▽産業振興と定住条件の確保▽人材育成▽観光振興▽子育て支援施策の充実―の項目を掲げている。
 
具体的には、地産地消に向けた野菜工場(強化ビニールハウス)の導入、光ファイバーで琉球大学と与那国島を結ぶ通信制高校の創設、妊産婦や子育て世代を支える「子育て世代包括支援センター」(キッズランド)の設置など。1日の出陣式で第2弾を出す。
 
糸数氏も7月28日の総決起大会で政策を打ち出し、「現町政を変える」と強調。▽自ら現場を訪ね▽自ら率先して行動▽自らの責任で実行―を基本方針に「人口減少を食い止め、人口を回復させるためには、私たちの町に『新しく働くことのできる場』を確保していく必要がある。このことを最重要課題と位置づけ、行政を刷新することで対策を実行する」としている。
 
具体的には一周道路に電気、水道、光ファイバーの整備。子育てサロン、海上運賃の助成制度、「ゴルフ場」の誘致などを挙げている



7月31日 八重山毎日
与那国町長選 町長選あす告示 保守系の一騎打ち 8月6日投開票 5日間の短期決戦へ

任期満了に伴う8月6日投開票の町長選は同月1日告示され、4期目を目指す現職で自民党公認の外間守吉氏(67)=公明推薦=と、前町議会議長で保守系無所属新人の糸数健一氏(63)が立候補し、5日間の超短期決戦に突入する。革新側は、支持母体の与那国改革会議が擁立を断念しており、保守分裂選挙となることが確定的。一方、糸数氏の議員辞職に伴う町議補選には、糸数陣営から与那国防衛協会事務局長で新人の与那原繁氏(55)が出馬する。外間陣営が擁立を見送る方針を決めているため、与那原氏の無投票当選の公算が大きい。
 
今町長選は自衛隊配備後初。これまでは保革で争われてきたが、隊員らの転入に伴う“自衛隊票”が増えたため、島内の政治的なバランスが崩れ、従来の構図に大きな変化をもたらすことに。保守支持者には選択肢が増える一方、革新支持者にとっては極めて難しい選択を迫られることになる。自衛隊票と革新票の行方が勝敗に大きな影響を与えそうだ。
 
陸自駐屯地が建設されたため、自衛隊配備の是非は争点にはならず、外間氏の3期12年の町政運営が問われることになる。
 
外間氏は「町民の声を形に」と政策実現能力を強調、糸数氏は「公平公正」「現状を変える」と刷新を訴えている。
 
両陣営はこれまで地域懇談会や集会などで支持固めを図っており、外間陣営は21日に、糸数陣営は28日に、それぞれ総決起大会を開き、告示と同時にフル回転する態勢を構築してきた。
 
告示日は外間陣営が午前8時半から自宅隣の後援会事務所前で、糸数陣営も午前8時半から崎原倉庫前でそれぞれ出陣式を行い、両候補が第一声を放つ。
 
町選管によると、6月1日時点の有権者は1370人(男760人、女610人)。前回選挙(2013年8月11日)の1128人(569人、559人)から242人増えている。



7月25日 八重山毎日
与那国町長選、告示まで1週間 現職外間氏・新人糸数氏 保守の争いが確定的 補欠選、新人与那原氏出馬へ

8月6日投開票の町長選は1日の告示まで一週間となった。4期目を目指す自民党公認で現職の外間守吉氏(67)と、前町議会議長で保守系新人の糸数健一氏(63)は、これまでに集会や懇談会を開くなど支持拡大を図っている。告示前に最大動員で勢いをつける総決起大会を、外間氏が21日に終え、糸数氏は28日に予定している。保守同士の争いが確定的になる一方、革新側の擁立作業は難航している。
 
陸上自衛隊配備後初めての町長選では、自衛隊に頼らない人口増加策などが焦点。外間氏の3期12年の町政運営への評価が問われることになる。革新側からは「海上自衛隊の誘致など自衛隊基地が強化される恐れがある」との懸念が出ているが、外間、糸数両氏とも海自の誘致には否定的な見解を示している。
 
外間氏は「『町民の声をカタチに』を実現に」と題するチラシを作成、第1弾の政策として産業振興と定住条件の確保など四つの基本政策を記載。告示日の出陣式で第2弾を発表する。
 
糸数氏も28日の総決起大会で、「『公正公明』に、『現状を変える』政策を公約する」と決意を盛り込んだ政策を打ち出す。新たな事業や見直し事業、最優先事業などをまとめる予定だ。
 
革新側の支持母体となる与那国改革会議は、崎原正吉氏がすでに議長職を退いていることが判明。調整役の中心人物が不在となっているため、「事実上の擁立断念ではないか」との見方が浮上している。
 
糸数氏の議員辞職に伴う補欠選には、糸数陣営から与那国防衛協会事務局長で会社員の新人与那原繁氏(55)が出馬の意志を固めている。外間陣営では擁立するかどうか検討している。
 
町選管によると、6月1日現在の有権者は1370人(男760人、女610人)。自衛隊配備に伴う隊員らの転入で、前回選挙(2013年8月11日)の1128人(569人、559人)から242人増えている。



7月4日 八重山毎日
糸数氏議員辞職、出馬へ 与那国町長選 保守分裂確定的に 来月1日告示 町議補選も同時実施

任期満了に伴う8月6日投開票の町長選は、同1日の告示まで1カ月を切った。4期目を目指す現職の外間守吉氏(67)=自民公認=に対抗する町議会議長の糸数健一氏(63)は6月30日付で議員を辞職、保守分裂が確定的となった。これに伴い町長選と同時に町議補選も行われることが決まり、糸数陣営では会社員で与那国防衛協会事務局長の与那原繁氏(55)=が出馬する意向を固め、外間陣営も人選を急いでいる。両陣営とも補選とのセット戦術で支持拡大を狙う。一方、革新側にまだ具体的な動きがみられない。
 
防衛協会は、金城信浩会長が外間氏の後援会名誉顧問に就任しており、事務局長の与那原氏が糸数陣営から出馬すれば、協会内部も分裂する格好となる。
 
陸上自衛隊配備後初の町長選は、現職の3期12年にわたる町政運営の評価に加え、自衛隊に頼らない地域振興策などが争点となる見通し。革新側には海上自衛隊誘致の是非を争点とする見方もあるが、両氏とも「現実的にはあり得ない」と否定的だ。
 
外間氏は自衛隊配備による人口増、経済活性化などの実績を強調、糸数氏は自衛隊に頼らない活性化策、公平公正な町政運営を主張する。両氏とも今後、具体的な施策を打ち出し、有権者への浸透を図る予定だ。
 
一方、革新内部では候補者擁立を模索する動きがあるが、いまだに有力な人物が浮上していない。保守陣営には「革新は人材不足で出せないだろう」と楽観視する声があり、革新内部では「出せるかどうか」と諦めムードも漂い始めている。
 
関係者は「保守分裂選挙になれば、勝てる見込みはある。ただ、組織がまとまっていない。選挙資金も確保しなければならない。いろんな課題があり、どうしても腰が重たくなっている」と明かす。
 
補選は、町長選の告示日から11日を超えて欠員が生じたため、実施されることになった。
 
町選管によると、6月1日現在の有権者は1370人(男760人、女610人)。


yaenippou2017 07012
7月1日の八重山日報紙面


5月31日 八重山毎日
社説:今選挙の争点は何か 与那国町長選、告示まで2カ月に迫る

保守分裂選挙の様相
 
任期満了の伴う与那国町長選挙は8月1日の告示(6日投開票)まであと2カ月に迫った。昨年3月に自衛隊が配備されて以降初となる同町の今回の選挙は、その自衛隊がどういう影響を与えるか配備1年の自衛隊に対する町民の評価や反応など注目点は多い。
 
まず前々回、前回は自衛隊配備の是非を争点にしたが、配備が完了した今回の選挙は何を争点にし、どういう選挙になるかだ。
 
自衛隊員約160人とその家族含め230票前後の「自衛隊票」が保守に流れることで敗れた革新側が候補者を擁立できず、従来の保・革対決の構図が崩れ、保守分裂選挙となるのか、あるいは革新側が擁立して三つどもえになるのか、まずそこが注目点だ。そしてその場合争点はどうなるかだ。
 
さらに同選挙結果は、自衛隊配備計画が具体化している石垣市からも注目されている。500人ー600人の自衛隊員が配備されれば、家族を含めて1000人以上となる「自衛隊票」は市長選をはじめ各種選挙の保・革の戦いに大きく影響するからだ。

革新は候補者を擁立すべき
 
与那国は今回、保守分裂選挙が濃厚だ。現職の外間守吉氏(67)は、自らが誘致した自衛隊票を当て込んでの自信からか、昨年の段階で早々と4期目出馬の意向を表明した。
 
これに対し同じ保守陣営から与那国防衛協会副会長として自衛隊誘致を積極的に進めて来た町議会議長の糸数健一氏(63)が、「現職の町政運営は公平公正でないと反発する人がたくさんいる」として出馬準備を進め、現時点で革新側に擁立の動きがないことから保守同士の分裂選挙が濃厚だ。
 
同町では保・革が拮抗(きっこう)し、外間氏の過去3回の選挙は2005年が62票差、2009年が103票差、前回2013年は47票差の勝利だった。それが今回有権者の約17%に当たる230票前後の「自衛隊票」が新たに加わったことで5連敗中の自衛隊反対の革新側には、「今後一騎打ちでは町長選は勝てない」と諦めがあり、現時点で擁立の動きは表立って見られない。
 
ただ保守分裂が確定的になれば勝機もあると擁立の観測もある。しかし保・革一騎打ちや三つどもえにかかわらず革新側は候補者を擁立すべきだ。

争点は外間町政の評価
 
それは自衛隊反対や外間町長の町政運営に反発する人たちの受け皿や選択肢にするとともに、自衛隊配備後島がどう変わったのか、「自衛隊城下町」としてそのメリット・デメリットや町民の評価や反応を確認し、あらためて自衛隊の危険性を浮き彫りにする必要があるからだ。諦めるべきでない。
 
しかも同町では現在の陸自に加えて新たに海自を誘致の動きがあり、加えて先日ハリス米太平洋軍司令官と自衛隊トップの河野克俊統合幕僚長が島を訪れ、「国境の町」は日米一体でさらに基地機能強化の恐れも出てきた。
 
今選挙での争点はまだ出ていないが、一義的には4期を目指す外間町政の評価と自衛隊配備後のこれからのまちづくりをどうするかだろう。自衛隊問題も石垣とつながってまだ終わっていない。選挙を通し多様な意見がぶつかり合わないと町は発展しない。



5月10日 八重山毎日
与那国町長選3カ月切る 革新側の今後の動き注目
外間氏と糸数氏準備 保守の分裂選挙が濃厚に


8月1日告示、同6日投開票の町長選まで3カ月を切った。4期目を目指す外間守吉氏(67)は3月8日に自民公認を受け、町議会議長の糸数健一氏(63)は4月23日に後援会を立ち上げるなど、準備を進めている。保守分裂選挙が濃厚となる一方、現段階で革新側に表だった動きはない。保守同士の一騎打ちとなるか、革新側を加えた三つどもえとなるか、今後の動きに注目が集まりそうだ。

陸上自衛隊与那国駐屯地開設後初めて行われる選挙となり、自衛隊に依存しない振興策、活性化策が問われてくる。争点は予定候補者の政策が出る段階で具体化するとみられるが、3期にわたる外間町政の評価に加え、革新側からは「海上自衛隊の誘致が争点になるのではないか」との見方も出ている。

自民公認の外間陣営は11日、自宅隣で後援会の事務所開きを行う。後援会長には元町議会議長の新里和男氏、名誉顧問には与那国防衛協会長の金城信浩氏が就任した。

糸数陣営は4月23日の夜、後援会を発足させた。会長に元町議会議長で町商工会長の崎原孫吉氏、副会長には海上自衛隊与那国協力会長の東崎原敏夫氏が就任している。

両氏とも今後、支持者の意見や要望などを踏まえ、政策を詰めていくことにしている。

町長選はこれまで保革が拮抗(きっこう)する形で争われ、1999年以降は保守系候補が5連勝。今回から全有権者の17%を占める”自衛隊票“が加わるため、保守が盤石になると見られている。革新側には「首長選ではもう勝てない」と諦めムードが漂っていたが、保守分裂選挙になれば「チャンスがある」と期待する。

保守支持者には「革新は玉不足で擁立できないだろう」と楽観視する向きがある一方、「保守2人が接戦の状況になれば擁立してくるのではないか」と警戒する声も。

革新陣営の関係者は「早い段階で擁立作業が表面化すると、切り崩されるおそれがあるので 水面下で動くしかない。保守分裂の状況を見極めながら対応することになるだろう」と話している。


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2月7日の八重山毎日紙面 西表(竹富町)の方より


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1月1日の八重山毎日紙面 西表(竹富町)の方より


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ryukyuheiwa

Author:ryukyuheiwa

(2017年1月20日より)

「平和な島に自衛隊・米軍はいらない!」

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奄美・与那国・宮古・石垣への自衛隊の配備に反対します。。


自衛隊と米軍は一体、離島の闘いに連帯を! 琉球弧での陸海空自衛隊の軍事要塞化への動きは、辺野古新基地建設とつながっています

2015年2月27日「下地島空港を軍事利用しないよう求める」県庁前集会


全国の闘う仲間にお笑いを! 「伝説の闘うエンターテイナー」
ぶつはらゆきお<宮古島映像PR>


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稲川宏二さん 与那国島からの報告2016年「宮古島・石垣島の自衛隊配備を止めよう!3・30東京集会」で


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http://isobanokai.ti-da.net/



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石垣島「住民の会」のチラシ4号

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3.19宮古島はどうなる?講演会実行委員会のチラシ

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宮古島平和運動連絡協議会のチラシ
0812チラシ表

0812チラシ裏