保良部落会、12月10日保良鉱山への陸上自衛隊の弾薬庫配備に反対する決議を採択。
- 2017/12/11
- 14:57
宮古島より:
保良部落会の反対決議を市に提出

12月21日の宮古毎日紙面
何か臭うぞ?「海自の下請け」海上保安庁の射撃訓練場を保良へ。

12月13日の宮古毎日紙面
12月13日 宮古毎日
射撃訓練場は屋内で整備/海上保安庁「周辺の安全確保」/予定地の保良で資料配付

射撃訓練場の予定地である保良地区の住民に配布された訓練施設のイメージ写真などが入った概要資料
海上保安庁は海上保安官の射撃などを訓練する施設を、城辺保良の旧ロラン局に整備する計画について10日、保良地区の住民に概要資料を配布した。資料には「外部から遮断された訓練施設であり、周辺の安全が十分に確保された設計とする」などと屋内での訓練を示し、外観と内部のイメージ写真が付けられている。
資料は、同日に同公民館で行われた同部落会(砂川春美会長)の臨時総会の中で配布された。
臨時総会は、「陸自の保良鉱山への弾薬庫配備に反対する決議案」を議題に開かれたが、同庁は「出席者から、海保の射撃場についての質問があった場合に配布してほしい」などと砂川会長に依頼していたという。
海保の射撃場については出席者の一人から「きれいな島にふさわしくない射撃場を建設するのは、地域のイメージダウンになる」との声が上がったが、そのほかに関連した意見は特に出なかった。
第11管区海上保安本部によると、宮古島に常駐する海上保安官の射撃訓練は、沖縄本島の関係機関の施設で定期的に行われている。
整備に必要な予算は2018年度の概算要求で約1億9000万円が計上されている。具体的な設備内容については「概算要求の段階」として明らかにしなかった。
また、陸自が保良地区に弾薬庫とともに射撃訓練場も配備する方向で調整しているとした一部報道については「陸自のことについては分からない」と話した。
説明会開催については「予算成立のめどが立てば、地元住民に詳細な説明会を開催していく」と述べたものの、時期などについては明らかにしなかった。
海保の射撃訓練場に関しては9月県議会代表質問で亀濱玲子氏が「予定地(保良地区)は美しい岬へ向かう観光地で、周辺は海岸リゾートエリアになっている。住民の声を聞かず進められることがあってはならない」と県の見解を求めた。
これに対して、謝花喜一郎知事公室長は「国は丁寧な説明を行うとともに、住民生活の安全安心に配慮してほしい」と答弁した。
整備予定地の旧ロラン局は、東平安名崎に向かう途中にあり、海上保安庁が所有している。現在はディファレンシャルGPS(中波帯の電波を使って、米国が運用するGPSの精度が1㍍以下となるような補正情報などを提供する無人局)として、宮古島海上保安部が運用している。
参考記事:宮古島千代田陸自新基地建設工事への抗議行動レポート⑤
http://ryukyuheiwa.blog.fc2.com/blog-entry-531.html
沖縄初の海上保安庁射撃訓練場が宮古島旧ロラン局に。
https://youtu.be/c90Ik477cxk
日本で4番目の沖縄初の海上保安庁(海自の下請け)射撃訓練場が宮古島DGPS局(旧ロラン局)に
![IMG_2027[1]](https://blog-imgs-112.fc2.com/r/y/u/ryukyuheiwa/20171126043258746.jpg)
![IMG_2031[1]](https://blog-imgs-112.fc2.com/r/y/u/ryukyuheiwa/20171126043258405.jpg)
抑止力を高め、防衛の空白を埋めるために「国策に従えと」地元住民の反対を押し切って強引に配備を進める防衛省。
旧千代田カントリーへの配備に反対する地元千代田部落会、野原部落会に続き、保良鉱山への陸自弾薬庫配備に地元保良部落会も反対。

12月12日の琉球新報紙面
12月12日 琉球新報
陸自弾薬庫整備に反対決議 宮古島の集落「攻撃目標になる」

陸上自衛隊弾薬庫の配備に反対する決議を審議する総会=10日、沖縄県宮古島市城辺

沖縄県宮古島市への陸上自衛隊配備計画で、場所未定の弾薬庫の配備場所として同市の城辺保良(ぐすくべぼら)の鉱山が有力候補となっているとの報道を受け、保良部落会(砂川春美会長)は10日、保良農村総合管理センターで臨時総会を開き、配備に反対する決議を賛成多数で可決した。決議では「有事の際に攻撃目標となることは明らかで、近くで暮らす住民にとっては危険極まりない施設になる」と訴えている。
防衛省は700~800人規模の陸自部隊を宮古島市へ配備する計画で、駐屯地を市上野の「千代田カントリークラブ」に建設している。「千代田-」に収容しきれないミサイルや覆道射場、訓練場を配備する用地を市内で模索している。
弾薬庫には千代田に配備される車載型の地対空ミサイル発射機3基と地対艦ミサイル発射機4基の計7基分のミサイルが保管される。防衛省は正式には弾薬庫の設置場所を発表していない。反対する住民らは、本紙記事などを受け、発表後には配備を止めることはできないと考え、事前に意思表示することを決めた。
臨時総会には全121世帯のうち41世帯が参加し、42世帯が総会の決定に従うとの委任状を提出した。出席者の過半数が決議案に賛成し、委任状を提出した人と合わせて全体の68%の賛同を得た。
事前に住民有志が集落内で集めた反対を求める署名には約8割に上る101世帯が署名した。今後は住民有志が中心となって市内全域での署名集めや勉強会などを開催する方針だ。
中立だとする砂川会長は取材に対し「まだ決まっていない計画に対して賛成・反対は言えない。反対へ向けた活動は住民有志に一任している」と話した。

12月12日の宮古毎日紙面
12月12日 宮古毎日
陸自弾薬庫に反対/保良部落会 臨時総会開き決議/住民「地域発展を阻害」

臨時総会で陸上自衛隊の弾薬庫配備反対の決議案を賛成多数で可決した保良の住民=10日、保良公民館
城辺の保良部落会(砂川春美会長)は10日、同公民館で臨時総会を開き、議題の「陸上自衛隊の保良鉱山への弾薬庫配備に反対する決議案」を賛成多数で可決した。出席者からは「地域の発展を阻害する」「農業や観光に影響が出る」などの意見が出た。今後、住民らで委員会を設置し署名活動を継続するほか、周辺地域にも呼び掛けて反対の声を広げる方針だ。
臨時総会は、下地博盛さんら15人が連名で砂川会長に開催を要請していた。
砂川会長は冒頭で「重大事項であり、住民一人一人が考えていく必要がある」と述べ開催の意義を話した。
臨時総会には127世帯のうち、41世帯の代表者が出席。委任状42世帯分と合わせて83世帯(約65%)と過半数を超え、成立した。
賛成多数で可決された決議案では「マスコミ報道で弾薬庫の配備を保良鉱山に計画していることが判明した」とした上で「有事の際に攻撃目標となることは明らかで、近くで暮らす住民にとっては危険極まりない施設」と指摘。鉱山から近くの民家までは200~250㍍しか離れていないことも挙げ「まさしく目と鼻の先というのが適切な表現」だとした。
「私たちの暮らす地域は今後、農漁業や観光で発展していく可能性の富んだ地域」と強調。「弾薬庫の配備は人々の生命、財産を脅かし、地域発展の阻害要因でしかない」とし、計画の撤回を求めている。
決議案採択の前に行われた意見交換で、70代男性は「保良のイメージを壊す。保良の発展にそぐわない。断固反対する」と声を上げた。
本土から移住した男性は「近くに住んでいる人たちへの影響を考えてほしい。もっと人里離れたところに造るべきだ」と話した。
平良に住む郷友の男性は「万一爆発して、危険物が飛んできたら大変だという単純な気持ちで反対だ」と述べた。
「自衛隊は災害などで人命救助をするなどしており、自衛隊そのものに反対するものではないが、弾薬庫を持ち込むのは反対」という男性もいた。
一方で、「弾薬庫の設置がまるで決まったかのようだが、まったく聞いていないしその動きもない」などと慎重な意見もあった。
これに対して下地さんは、防衛省が上野野原と千代田地区での住民説明会の翌日に、旧千代田カントリークラブでの陸自駐屯地建設に着手したことを挙げ「国や県が何らかの事業をする場合に、白紙の状態で地域住民に打診することはない。ある程度の計画が煮詰まった時にしか説明しない。弾薬庫配備計画は、軍事面の気密性をもっていることからなおさらだ。地元での説明会は大部分の課題が処理された後になる。これをもって地域が動き出すのは手遅れになる」と話した。
決議案の採択は、出席者の挙手で行われ、ほぼ全員が採択に「賛成」した。
今後、下地敏彦市長や小野寺五典防衛相にも文書で送付する。

12月12日の宮古新報紙面
12月12日 宮古新報
宮古島への陸自配備計画で保良部落会が反対決議

陸自宮古島配備で弾薬庫などが予定されているとされている 「保良鉱山」 =城辺保良の県道南岸線沿い
防衛省が陸上自衛隊宮古島配備でミサイル弾薬庫・射撃場訓練場について城辺保良の南海岸に位置する採石場 「保良鉱山」 を予定しているとの一部報道を踏まえ、 保良部落会 (砂川春美会長) は10日に開いた臨時総会で配備反対を賛成多数で決議した。 今後、 防衛省及び市当局などに決議文を送付するとともに、 反対の署名活動などを展開する方針も確認した。
決議では地対艦・地対空ミサイルが配備されることに、 鉱山と民家が200~250㍍の距離しかないことを指摘し、 「有事の際に攻撃目標となることは明らかで、 近くで暮らす住民にとっては危険極まりない施設。 近隣住民、 市民が大量の弾薬や射撃訓練場のとなりで常に不安を抱えながら生活を強いられるのは明らかで、 配備後に不慮の事故が起きないとも限らない」 と反対している。
総会では会員127世帯のうち代表者41世帯が出席し、 総会決定に従う委任状42世帯分も含めて過半数を超える世帯が決議に賛成した。 また、 反対活動を担う委員会 (下地博盛・平良長勇共同代表) を設置することも承認。 今後、 委員選任、 活動内容などを検討していくという。
12月11日 沖縄タイムス
陸自弾薬庫、宮古島・保良への配備に反対 市長や防衛省に決議提出へ

保良鉱山への陸上自衛隊の弾薬庫配備に反対する決議案を挙手で採択する保良部落会の住民=10日、宮古島市城辺保良の保良農村総合管理センター
沖縄県宮古島への陸上自衛隊配備で、防衛省が宮古島市城辺保良(ぼら)の採石場「保良鉱山」に地対空、地対艦ミサイルの弾薬庫配備を検討しているとの本紙報道などを受け、保良部落会(砂川春美会長)は10日、臨時総会を開き、配備反対の決議案を賛成多数で可決した。千代田カントリークラブ地区への陸自駐屯地建設で地元部落会が反対決議を採択しても防衛省は着工したことから、配備の正式決定前に反対の意思を明確に示し、断念につなげていく方針だ。
決議文は弾薬庫が配備されれば「有事の際に攻撃目標となることは明らかで近くで暮らす住民にとっては危険きわまりない施設となる」と指摘。民家まで200~300メートルと近く、不慮の事故も予想されるとして「常に不安を抱えながらの生活を強いられるのは明らか」と反対を訴えている。下地敏彦市長や小野寺五典防衛相宛に文書を送り、意思を伝える。
臨時総会では127世帯中41世帯の代表者が出席。40世帯近くが決議文の採択に賛成した。総会の決定に従うとした委任状42世帯分と合わせ過半数の64世帯を超え、可決した。
部落会の下に、配備反対の活動を展開する住民15人でつくる委員会を置くことも承認。同日付で設置され、共同代表に下地博盛氏(68)と平良長勇氏(78)が就任した。下地共同代表によると、事前の署名活動で127世帯中101世帯の約8割が配備に反対している。今後、署名活動を市全域に広げていく。砂川会長は「配備が実現したら一番危険なのはこの地域になる。住民の不安が強く、反対を訴えていく」と話した。
宮古島千代田陸自新基地建設工事への抗議行動レポート⑤より
http://ryukyuheiwa.blog.fc2.com/blog-entry-531.html
配備地に狙われている「保良」地区、弾薬庫や海保射撃訓練場に
「みゃーくニュース号外」

陸自の宮古島第2の駐屯地(弾薬庫)と予定されている「保良鉱山」
https://youtu.be/U8VYrAgQUGY
![IMG_2018[1]](https://blog-imgs-112.fc2.com/r/y/u/ryukyuheiwa/201711260434109d5.jpg)
![IMG_2022[1]](https://blog-imgs-112.fc2.com/r/y/u/ryukyuheiwa/20171126043404d01.jpg)
近くには集落が:
![IMG_2026[1]](https://blog-imgs-112.fc2.com/r/y/u/ryukyuheiwa/201711260433573d5.jpg)
関連記事:宮古島陸自配備、弾薬庫は城辺保良の採石場に?
http://ryukyuheiwa.blog.fc2.com/blog-entry-471.html
保良部落会の反対決議を市に提出

12月21日の宮古毎日紙面
何か臭うぞ?「海自の下請け」海上保安庁の射撃訓練場を保良へ。

12月13日の宮古毎日紙面
12月13日 宮古毎日
射撃訓練場は屋内で整備/海上保安庁「周辺の安全確保」/予定地の保良で資料配付

射撃訓練場の予定地である保良地区の住民に配布された訓練施設のイメージ写真などが入った概要資料
海上保安庁は海上保安官の射撃などを訓練する施設を、城辺保良の旧ロラン局に整備する計画について10日、保良地区の住民に概要資料を配布した。資料には「外部から遮断された訓練施設であり、周辺の安全が十分に確保された設計とする」などと屋内での訓練を示し、外観と内部のイメージ写真が付けられている。
資料は、同日に同公民館で行われた同部落会(砂川春美会長)の臨時総会の中で配布された。
臨時総会は、「陸自の保良鉱山への弾薬庫配備に反対する決議案」を議題に開かれたが、同庁は「出席者から、海保の射撃場についての質問があった場合に配布してほしい」などと砂川会長に依頼していたという。
海保の射撃場については出席者の一人から「きれいな島にふさわしくない射撃場を建設するのは、地域のイメージダウンになる」との声が上がったが、そのほかに関連した意見は特に出なかった。
第11管区海上保安本部によると、宮古島に常駐する海上保安官の射撃訓練は、沖縄本島の関係機関の施設で定期的に行われている。
整備に必要な予算は2018年度の概算要求で約1億9000万円が計上されている。具体的な設備内容については「概算要求の段階」として明らかにしなかった。
また、陸自が保良地区に弾薬庫とともに射撃訓練場も配備する方向で調整しているとした一部報道については「陸自のことについては分からない」と話した。
説明会開催については「予算成立のめどが立てば、地元住民に詳細な説明会を開催していく」と述べたものの、時期などについては明らかにしなかった。
海保の射撃訓練場に関しては9月県議会代表質問で亀濱玲子氏が「予定地(保良地区)は美しい岬へ向かう観光地で、周辺は海岸リゾートエリアになっている。住民の声を聞かず進められることがあってはならない」と県の見解を求めた。
これに対して、謝花喜一郎知事公室長は「国は丁寧な説明を行うとともに、住民生活の安全安心に配慮してほしい」と答弁した。
整備予定地の旧ロラン局は、東平安名崎に向かう途中にあり、海上保安庁が所有している。現在はディファレンシャルGPS(中波帯の電波を使って、米国が運用するGPSの精度が1㍍以下となるような補正情報などを提供する無人局)として、宮古島海上保安部が運用している。
参考記事:宮古島千代田陸自新基地建設工事への抗議行動レポート⑤
http://ryukyuheiwa.blog.fc2.com/blog-entry-531.html
沖縄初の海上保安庁射撃訓練場が宮古島旧ロラン局に。
https://youtu.be/c90Ik477cxk
日本で4番目の沖縄初の海上保安庁(海自の下請け)射撃訓練場が宮古島DGPS局(旧ロラン局)に
![IMG_2027[1]](https://blog-imgs-112.fc2.com/r/y/u/ryukyuheiwa/20171126043258746.jpg)
![IMG_2031[1]](https://blog-imgs-112.fc2.com/r/y/u/ryukyuheiwa/20171126043258405.jpg)
抑止力を高め、防衛の空白を埋めるために「国策に従えと」地元住民の反対を押し切って強引に配備を進める防衛省。
旧千代田カントリーへの配備に反対する地元千代田部落会、野原部落会に続き、保良鉱山への陸自弾薬庫配備に地元保良部落会も反対。

12月12日の琉球新報紙面
12月12日 琉球新報
陸自弾薬庫整備に反対決議 宮古島の集落「攻撃目標になる」

陸上自衛隊弾薬庫の配備に反対する決議を審議する総会=10日、沖縄県宮古島市城辺

沖縄県宮古島市への陸上自衛隊配備計画で、場所未定の弾薬庫の配備場所として同市の城辺保良(ぐすくべぼら)の鉱山が有力候補となっているとの報道を受け、保良部落会(砂川春美会長)は10日、保良農村総合管理センターで臨時総会を開き、配備に反対する決議を賛成多数で可決した。決議では「有事の際に攻撃目標となることは明らかで、近くで暮らす住民にとっては危険極まりない施設になる」と訴えている。
防衛省は700~800人規模の陸自部隊を宮古島市へ配備する計画で、駐屯地を市上野の「千代田カントリークラブ」に建設している。「千代田-」に収容しきれないミサイルや覆道射場、訓練場を配備する用地を市内で模索している。
弾薬庫には千代田に配備される車載型の地対空ミサイル発射機3基と地対艦ミサイル発射機4基の計7基分のミサイルが保管される。防衛省は正式には弾薬庫の設置場所を発表していない。反対する住民らは、本紙記事などを受け、発表後には配備を止めることはできないと考え、事前に意思表示することを決めた。
臨時総会には全121世帯のうち41世帯が参加し、42世帯が総会の決定に従うとの委任状を提出した。出席者の過半数が決議案に賛成し、委任状を提出した人と合わせて全体の68%の賛同を得た。
事前に住民有志が集落内で集めた反対を求める署名には約8割に上る101世帯が署名した。今後は住民有志が中心となって市内全域での署名集めや勉強会などを開催する方針だ。
中立だとする砂川会長は取材に対し「まだ決まっていない計画に対して賛成・反対は言えない。反対へ向けた活動は住民有志に一任している」と話した。

12月12日の宮古毎日紙面
12月12日 宮古毎日
陸自弾薬庫に反対/保良部落会 臨時総会開き決議/住民「地域発展を阻害」

臨時総会で陸上自衛隊の弾薬庫配備反対の決議案を賛成多数で可決した保良の住民=10日、保良公民館
城辺の保良部落会(砂川春美会長)は10日、同公民館で臨時総会を開き、議題の「陸上自衛隊の保良鉱山への弾薬庫配備に反対する決議案」を賛成多数で可決した。出席者からは「地域の発展を阻害する」「農業や観光に影響が出る」などの意見が出た。今後、住民らで委員会を設置し署名活動を継続するほか、周辺地域にも呼び掛けて反対の声を広げる方針だ。
臨時総会は、下地博盛さんら15人が連名で砂川会長に開催を要請していた。
砂川会長は冒頭で「重大事項であり、住民一人一人が考えていく必要がある」と述べ開催の意義を話した。
臨時総会には127世帯のうち、41世帯の代表者が出席。委任状42世帯分と合わせて83世帯(約65%)と過半数を超え、成立した。
賛成多数で可決された決議案では「マスコミ報道で弾薬庫の配備を保良鉱山に計画していることが判明した」とした上で「有事の際に攻撃目標となることは明らかで、近くで暮らす住民にとっては危険極まりない施設」と指摘。鉱山から近くの民家までは200~250㍍しか離れていないことも挙げ「まさしく目と鼻の先というのが適切な表現」だとした。
「私たちの暮らす地域は今後、農漁業や観光で発展していく可能性の富んだ地域」と強調。「弾薬庫の配備は人々の生命、財産を脅かし、地域発展の阻害要因でしかない」とし、計画の撤回を求めている。
決議案採択の前に行われた意見交換で、70代男性は「保良のイメージを壊す。保良の発展にそぐわない。断固反対する」と声を上げた。
本土から移住した男性は「近くに住んでいる人たちへの影響を考えてほしい。もっと人里離れたところに造るべきだ」と話した。
平良に住む郷友の男性は「万一爆発して、危険物が飛んできたら大変だという単純な気持ちで反対だ」と述べた。
「自衛隊は災害などで人命救助をするなどしており、自衛隊そのものに反対するものではないが、弾薬庫を持ち込むのは反対」という男性もいた。
一方で、「弾薬庫の設置がまるで決まったかのようだが、まったく聞いていないしその動きもない」などと慎重な意見もあった。
これに対して下地さんは、防衛省が上野野原と千代田地区での住民説明会の翌日に、旧千代田カントリークラブでの陸自駐屯地建設に着手したことを挙げ「国や県が何らかの事業をする場合に、白紙の状態で地域住民に打診することはない。ある程度の計画が煮詰まった時にしか説明しない。弾薬庫配備計画は、軍事面の気密性をもっていることからなおさらだ。地元での説明会は大部分の課題が処理された後になる。これをもって地域が動き出すのは手遅れになる」と話した。
決議案の採択は、出席者の挙手で行われ、ほぼ全員が採択に「賛成」した。
今後、下地敏彦市長や小野寺五典防衛相にも文書で送付する。

12月12日の宮古新報紙面
12月12日 宮古新報
宮古島への陸自配備計画で保良部落会が反対決議

陸自宮古島配備で弾薬庫などが予定されているとされている 「保良鉱山」 =城辺保良の県道南岸線沿い
防衛省が陸上自衛隊宮古島配備でミサイル弾薬庫・射撃場訓練場について城辺保良の南海岸に位置する採石場 「保良鉱山」 を予定しているとの一部報道を踏まえ、 保良部落会 (砂川春美会長) は10日に開いた臨時総会で配備反対を賛成多数で決議した。 今後、 防衛省及び市当局などに決議文を送付するとともに、 反対の署名活動などを展開する方針も確認した。
決議では地対艦・地対空ミサイルが配備されることに、 鉱山と民家が200~250㍍の距離しかないことを指摘し、 「有事の際に攻撃目標となることは明らかで、 近くで暮らす住民にとっては危険極まりない施設。 近隣住民、 市民が大量の弾薬や射撃訓練場のとなりで常に不安を抱えながら生活を強いられるのは明らかで、 配備後に不慮の事故が起きないとも限らない」 と反対している。
総会では会員127世帯のうち代表者41世帯が出席し、 総会決定に従う委任状42世帯分も含めて過半数を超える世帯が決議に賛成した。 また、 反対活動を担う委員会 (下地博盛・平良長勇共同代表) を設置することも承認。 今後、 委員選任、 活動内容などを検討していくという。
12月11日 沖縄タイムス
陸自弾薬庫、宮古島・保良への配備に反対 市長や防衛省に決議提出へ

保良鉱山への陸上自衛隊の弾薬庫配備に反対する決議案を挙手で採択する保良部落会の住民=10日、宮古島市城辺保良の保良農村総合管理センター
沖縄県宮古島への陸上自衛隊配備で、防衛省が宮古島市城辺保良(ぼら)の採石場「保良鉱山」に地対空、地対艦ミサイルの弾薬庫配備を検討しているとの本紙報道などを受け、保良部落会(砂川春美会長)は10日、臨時総会を開き、配備反対の決議案を賛成多数で可決した。千代田カントリークラブ地区への陸自駐屯地建設で地元部落会が反対決議を採択しても防衛省は着工したことから、配備の正式決定前に反対の意思を明確に示し、断念につなげていく方針だ。
決議文は弾薬庫が配備されれば「有事の際に攻撃目標となることは明らかで近くで暮らす住民にとっては危険きわまりない施設となる」と指摘。民家まで200~300メートルと近く、不慮の事故も予想されるとして「常に不安を抱えながらの生活を強いられるのは明らか」と反対を訴えている。下地敏彦市長や小野寺五典防衛相宛に文書を送り、意思を伝える。
臨時総会では127世帯中41世帯の代表者が出席。40世帯近くが決議文の採択に賛成した。総会の決定に従うとした委任状42世帯分と合わせ過半数の64世帯を超え、可決した。
部落会の下に、配備反対の活動を展開する住民15人でつくる委員会を置くことも承認。同日付で設置され、共同代表に下地博盛氏(68)と平良長勇氏(78)が就任した。下地共同代表によると、事前の署名活動で127世帯中101世帯の約8割が配備に反対している。今後、署名活動を市全域に広げていく。砂川会長は「配備が実現したら一番危険なのはこの地域になる。住民の不安が強く、反対を訴えていく」と話した。
宮古島千代田陸自新基地建設工事への抗議行動レポート⑤より
http://ryukyuheiwa.blog.fc2.com/blog-entry-531.html
配備地に狙われている「保良」地区、弾薬庫や海保射撃訓練場に
「みゃーくニュース号外」

陸自の宮古島第2の駐屯地(弾薬庫)と予定されている「保良鉱山」
https://youtu.be/U8VYrAgQUGY
![IMG_2018[1]](https://blog-imgs-112.fc2.com/r/y/u/ryukyuheiwa/201711260434109d5.jpg)
![IMG_2022[1]](https://blog-imgs-112.fc2.com/r/y/u/ryukyuheiwa/20171126043404d01.jpg)
近くには集落が:
![IMG_2026[1]](https://blog-imgs-112.fc2.com/r/y/u/ryukyuheiwa/201711260433573d5.jpg)
関連記事:宮古島陸自配備、弾薬庫は城辺保良の採石場に?
http://ryukyuheiwa.blog.fc2.com/blog-entry-471.html
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