陸自ミサイル部隊配備の争点ぼかしを許すな!来年3月11日投開票の石垣市長選。宮良操さんの勝利で中山市長の三選を止め、ミサイル基地反対の市長を!
- 2017/12/29
- 22:54
石垣島より:


1月1日の八重山毎日紙面 西表(竹富町)の方より

12月31日の八重山毎日紙面
12月31日 八重山毎日
市長選、第三極の動きも 保守支持層に求める声
石垣市長選(来年3月4日告示、同11日投開票)は、新人で革新系市議の宮良操氏(61)、3期目を目指す保守系現職の中山義隆氏(50)が相次いで出馬を表明し、両氏の一騎打ちの様相を呈しているが、自民党石垣市支部内の不協和音を反映して保守支持層から「どちらの予定候補者も受け皿にならない」として第三の候補者を求める声が出始めている。関係者は「年明けに一波乱起きるだろう」と示唆しており、第三極の動きが具体化する可能性が出ている。
支部内では、県議と市議で構成する常任総務会が現職を予定候補者として決定したことに、箕底用一氏が2期目の市政運営に対して支持者間に反発があるとして「総括もしていない」などと異論を唱えたほか、ツイッターでも現職支持グループを「仲良し組は末期症状だ」と批判するなど波紋を広げた。
これをめぐっては、選挙運動の要となるはずの県議の砂川利勝氏が市長選に関して市議団に一任するなど距離を置いていることから、現職支持の市議から「箕底氏の発言やツイッターは砂川県議の声の代弁ではないか」との見方も出ている。
また、保守系市議2人が逮捕、起訴された市長への職務強要事件をめぐり、市議2人の支持者らに現職に対する不満、反発があるほか、現職が自衛隊配備計画に対する最終判断を保留していることにも保守支持層に疑問の声があるため、関係者は「革新も、宮良氏への反発から一枚岩にならないだろう。第三極は勢力になる」と予想する。
50代の保守支持者は「市長が自衛隊配備計画問題ではっきりしないのは、反対している市民が多いと思っているからではないか。僕のような保守は、どちらに転ぶか分からない人に票は入れられない」、別の支持者も「保守市政を守りたいが、どちらにも入れたくない。今のままでは投票に行かないだろう」と話した。 石垣市長選(来年3月4日告示、同11日投開票)は、新人で革新系市議の宮良操氏(61)、3期目を目指す保守系現職の中山義隆氏(50)が相次いで出馬を表明し、両氏の一騎打ちの様相を呈しているが、自民党石垣市支部内の不協和音を反映して保守支持層から「どちらの予定候補者も受け皿にならない」として第三の候補者を求める声が出始めている。関係者は「年明けに一波乱起きるだろう」と示唆しており、第三極の動きが具体化する可能性が出ている。
支部内では、県議と市議で構成する常任総務会が現職を予定候補者として決定したことに、箕底用一氏が2期目の市政運営に対して支持者間に反発があるとして「総括もしていない」などと異論を唱えたほか、ツイッターでも現職支持グループを「仲良し組は末期症状だ」と批判するなど波紋を広げた。
これをめぐっては、選挙運動の要となるはずの県議の砂川利勝氏が市長選に関して市議団に一任するなど距離を置いていることから、現職支持の市議から「箕底氏の発言やツイッターは砂川県議の声の代弁ではないか」との見方も出ている。
また、保守系市議2人が逮捕、起訴された市長への職務強要事件をめぐり、市議2人の支持者らに現職に対する不満、反発があるほか、現職が自衛隊配備計画に対する最終判断を保留していることにも保守支持層に疑問の声があるため、関係者は「革新も、宮良氏への反発から一枚岩にならないだろう。第三極は勢力になる」と予想する。
50代の保守支持者は「市長が自衛隊配備計画問題ではっきりしないのは、反対している市民が多いと思っているからではないか。僕のような保守は、どちらに転ぶか分からない人に票は入れられない」、別の支持者も「保守市政を守りたいが、どちらにも入れたくない。今のままでは投票に行かないだろう」と話した。
12月31日 八重山毎日
記者席 :市長選、第三の動きも?
石垣市長選は、保守系現職と革新系市議の一騎打ちが確定したかと思いきや、「どちらにも入れたくない」と第三の候補者を求める声が出始めている。水面下での動きがあるのか、関係者の間にはいろいろ臆測が飛び交っている。「年明けに波乱がある」との予想も出ており、どんな動きが出てくるのか目が離せない。



12月30日の八重山毎日紙面 西表(竹富町)の方より

12月29日の八重山毎日紙面 西表(竹富町)の方より
12月29日 八重山毎日
前哨戦本格化へ

任期満了に伴う石垣市長選に出馬表明した現職3期目の中山義隆氏(左)と市議会議員で新人の宮良操氏
石垣市長選に2氏表明 来年3月11日投開票
任期満了に伴う石垣市長選(3月4日告示、11日投開票)は、市議で新人の宮良操氏(61)、現職で3期目を目指す中山義隆氏(50)が相次いで出馬を表明し、保守系現職に、一部保守を加えた革新系新人が挑む構図となっている。宮良氏は新たに後援会組織を結成、中山氏は従来の組織を継続するなど、支持母体も整った。今後、各地区での懇談会や集会など年明けから動きが本格化、2カ月余りにわたる前哨戦を展開する。
両氏の最大の違いは、防衛省が平得大俣東の市有地と民有地で手続きを進めている陸上自衛隊配備計画への対応。宮良氏は「阻止する」と反対の立場、中山氏は「理解する」として「話し合う」立場をとっている。
ただ、争点に対する両氏の認識には隔たりがあり、宮良氏が陸自配備を最大の問題に掲げる一方、中山氏は経済振興策を挙げていることから、有権者に問う内容に違いが出るものとみられ、配備の是非が真っ向から対立する軸となるかどうかは微妙な情勢だ。
中山氏の2期8年の市政運営の評価では、宮良氏が幼稚園休園、不発弾保管庫、火葬場移転、新庁舎建設位置をめぐる住民の反発などを例に「住民自治は末期症状、崩壊寸前だ」と厳しく批判、これに中山市長は「振り返ると、市民の意見を聞いてすべて解決した」と即反論するなど、有権者にとって分かりやすい争点の一つとなる。
前哨戦で宮良陣営は革新票の支持を固めた上で、反中山の保守票の取り込みを狙う。中山陣営は自民党石垣市支部内で生じている不協和音の影響を最小限に抑え、公明党の支持を取り付けたい考え。
中山氏の1期目で自民党との協力関係を築いた公明は前回、告示日の10日前に支持を出していることから、今回も前哨戦終盤まで動向を注視するとともに人格や識見、政策などを見極めた上で判断することになりそうだ。
一方、今市長選は、選挙権が18歳以上に引き下げられて以降初。両陣営は若い世代への浸透にも力を入れる。
石垣市長選に宮良操さん。一致団結した全力投球で「陸自配備に反対する市長」を!

12月27日の八重山毎日紙面


12月27日の八重山毎日紙面 西表(竹富町)の方より
12月27日 八重山毎日
「住民自治を取り戻す」と決意 石垣市長選

「住民自治を取り戻す」と決意を表明する宮良操氏(中央)=26日午後、登野城の後援会事務所
宮良操氏が出馬表明 陸自配備「平和に汚点」
来年3月11日の石垣市長選の予定候補者として野党側の候補者選考委員会で選考された石垣市議の宮良操氏(61)は26日、登野城の後援会事務所で会見し、「石垣市の住民自治は末期症状、崩壊寸前だ。住民自治を取り戻す」と決意を述べ、正式に出馬を表明した。住民自治のあり方と陸上自衛隊配備計画の是非を問うことを最大の争点に挙げ、「政治生命を懸けて戦わなければならない」と強調した。プロジェクトチームで政策を詰めており、年明け早々に発表する予定だ。
宮良氏は「今まさに住民自治が問われている。2期8年の中山市政を議場から見続けてきたが、住民自治がないがしろにされ、国追随の安倍トンネル行政が行われている。日本一幸せあふれる市民が存在したのか」と疑問を呈し、具体例として住民の反発を招いた幼稚園休園や不発弾保管庫設置場所、新庁舎建設場所、自衛隊配備計画の賛否を問う住民投票に対する消極的な姿勢を挙げた。
陸自配備計画については「戦後70年、平和の危機が訪れている。私たちは6月23日の慰霊の日に2度と過ちは繰り返さないと、亡くなった方々に誓いをたててきた。しかし、ミサイル基地は国主導、市加担で進んでいる。ここで止めないと未来永劫(えいごう)、禍根を残し、平和に汚点を残す。政治生命を懸けて戦わなければならない」と語った。
出馬を決めた最大の理由について「市政の最大の危機を迎える中、誰かがやらなければならない。逃げてはならないと決意した」と説明。12月議会での野党議員に対する中山市長の侮辱・排除するかのような発言にも触れ、「このような人に市政を担わせてはならないという怒りが出馬の大きな原動力になった」と語った。
会見に先立ち、後援会が結成され、共同代表に入嵩西整、高嶺善伸、平地ますみ、多宇元、次呂久成崇の5氏が就任した。
宮良操(みやら・みさお)氏。1956年4月29日生まれ。石垣市白保出身。沖縄国際大学卒。1979年、市職員に採用。1998年9月に市議初当選。以降5期連続当選。市青年団協議会会長、八重山郡農業共済組合長、石垣島和牛改良組合長、JA沖縄中央会理事、JAおきなわ経営管理委員などを歴任した。

12月27日の琉球新報紙面

12月27日の沖縄タイムス紙面



12月27日の八重山日報紙面
現職中山市長は最大争点に「経済振興」と争点をぼかし、「陸自受け入れ」を隠す。



12月28日の八重山日報紙面

12月26日の八重山毎日紙面
12月26日 八重山毎日
市長選めぐり不協和音 今後の態勢構築に課題
現職の予定候補者決定に異論
教育委人事で一部退席 職務強要事件も懸念材料に
来年3月11日の石垣市長選をめぐり、自民党石垣市支部(石垣亨支部長)内に不協和音が生じている。中山義隆市長が12月定例市議会に提出した教育委員の人事案件で、与党から3人が退席するという異例の事態に陥ったほか、支部常任総務会が現職を予定候補者として決定したことに一部から「総括もしていない」と異論が出るなど、足並みが乱れており、今後の選挙態勢の構築が課題に。さらに、自民党と公明党との間に対応の違いがある自衛隊配備計画問題、保守系市議2人が逮捕・起訴された職務強要事件の影響も懸念材料として横たわる。
教育委員人事で退席した議員のうち、箕底用一氏は自身のツイッターに「事前の調整なく上程! 仲良しこよし達には説明があったらしいが、それを認めた仲良し組! やっぱり彼ら達には情報収集する人がいないんだな(笑)、情報提供したが後の祭り。情報分析せずに市長選挙は危険だ。仲良し組は末期症状だ」と書き込んでいる。
現職の2期目の総括にも「現職保守系市長が落選したらどうなる。自衛隊配備計画は迷走する。仲良し組の防衛族は本当に現職を勝算しているのか。市民情勢の分析は大丈夫か。建産連業者の分析はしたのか。自民支部でそんな話すらしていない。ありきで動くのは危険だ。保守市政を守る事が大切なのだよ」と指摘、常任総務会で異議を唱えた。
内部の亀裂が表面化したのは、陸自配備を求める請願の採決で自民系の2人が反対、1人が退席した昨年6月市議会。この後、推進グループ8人が「ともに行動できない」として会派「自由民主石垣」を立ち上げ、支部役職に就くなど組織の主流を占めている。この混乱が現在まで尾を引いているとみられる。
自衛隊配備問題では、公明石垣の大石行英代表が「平和と融合の第3の道」を求めて中山市長の最終判断に待ったをかけているが、自民石垣市支部顧問の仲間均氏が12月市議会一般質問で「選挙前に(受け入れを)打ち出さないと保守系(支持者)は離れていく」「自衛隊配備を容認すると応援しないという党があると聞いているが、自民党はそうはいかない」と中山市長をけん制。保守内部には早期の受け入れ表明を求める声があることから、中山市長は難しい選択を迫られることに。
一方、公明関係者からは、市議会で野党側が追及した中山市長の株取引や東京と那覇市に所有するマンションをめぐる資産公開に対して「もやもやした感じが晴れない。説明しなければ、支持者の理解を得られないのではないか」と説明責任を求める声も。
保守系市議2人が逮捕・起訴された職務強要事件について市長周辺は「かなりの票が反中山に回るのではないか」と保守票の目減りを懸念。逮捕された今村重治市議は起訴事実を全面否認、年明けから始まる予定の公判で争う構えをみせており、審理の行方にも注目が集まっている。


1月1日の八重山毎日紙面 西表(竹富町)の方より

12月31日の八重山毎日紙面
12月31日 八重山毎日
市長選、第三極の動きも 保守支持層に求める声
石垣市長選(来年3月4日告示、同11日投開票)は、新人で革新系市議の宮良操氏(61)、3期目を目指す保守系現職の中山義隆氏(50)が相次いで出馬を表明し、両氏の一騎打ちの様相を呈しているが、自民党石垣市支部内の不協和音を反映して保守支持層から「どちらの予定候補者も受け皿にならない」として第三の候補者を求める声が出始めている。関係者は「年明けに一波乱起きるだろう」と示唆しており、第三極の動きが具体化する可能性が出ている。
支部内では、県議と市議で構成する常任総務会が現職を予定候補者として決定したことに、箕底用一氏が2期目の市政運営に対して支持者間に反発があるとして「総括もしていない」などと異論を唱えたほか、ツイッターでも現職支持グループを「仲良し組は末期症状だ」と批判するなど波紋を広げた。
これをめぐっては、選挙運動の要となるはずの県議の砂川利勝氏が市長選に関して市議団に一任するなど距離を置いていることから、現職支持の市議から「箕底氏の発言やツイッターは砂川県議の声の代弁ではないか」との見方も出ている。
また、保守系市議2人が逮捕、起訴された市長への職務強要事件をめぐり、市議2人の支持者らに現職に対する不満、反発があるほか、現職が自衛隊配備計画に対する最終判断を保留していることにも保守支持層に疑問の声があるため、関係者は「革新も、宮良氏への反発から一枚岩にならないだろう。第三極は勢力になる」と予想する。
50代の保守支持者は「市長が自衛隊配備計画問題ではっきりしないのは、反対している市民が多いと思っているからではないか。僕のような保守は、どちらに転ぶか分からない人に票は入れられない」、別の支持者も「保守市政を守りたいが、どちらにも入れたくない。今のままでは投票に行かないだろう」と話した。 石垣市長選(来年3月4日告示、同11日投開票)は、新人で革新系市議の宮良操氏(61)、3期目を目指す保守系現職の中山義隆氏(50)が相次いで出馬を表明し、両氏の一騎打ちの様相を呈しているが、自民党石垣市支部内の不協和音を反映して保守支持層から「どちらの予定候補者も受け皿にならない」として第三の候補者を求める声が出始めている。関係者は「年明けに一波乱起きるだろう」と示唆しており、第三極の動きが具体化する可能性が出ている。
支部内では、県議と市議で構成する常任総務会が現職を予定候補者として決定したことに、箕底用一氏が2期目の市政運営に対して支持者間に反発があるとして「総括もしていない」などと異論を唱えたほか、ツイッターでも現職支持グループを「仲良し組は末期症状だ」と批判するなど波紋を広げた。
これをめぐっては、選挙運動の要となるはずの県議の砂川利勝氏が市長選に関して市議団に一任するなど距離を置いていることから、現職支持の市議から「箕底氏の発言やツイッターは砂川県議の声の代弁ではないか」との見方も出ている。
また、保守系市議2人が逮捕、起訴された市長への職務強要事件をめぐり、市議2人の支持者らに現職に対する不満、反発があるほか、現職が自衛隊配備計画に対する最終判断を保留していることにも保守支持層に疑問の声があるため、関係者は「革新も、宮良氏への反発から一枚岩にならないだろう。第三極は勢力になる」と予想する。
50代の保守支持者は「市長が自衛隊配備計画問題ではっきりしないのは、反対している市民が多いと思っているからではないか。僕のような保守は、どちらに転ぶか分からない人に票は入れられない」、別の支持者も「保守市政を守りたいが、どちらにも入れたくない。今のままでは投票に行かないだろう」と話した。
12月31日 八重山毎日
記者席 :市長選、第三の動きも?
石垣市長選は、保守系現職と革新系市議の一騎打ちが確定したかと思いきや、「どちらにも入れたくない」と第三の候補者を求める声が出始めている。水面下での動きがあるのか、関係者の間にはいろいろ臆測が飛び交っている。「年明けに波乱がある」との予想も出ており、どんな動きが出てくるのか目が離せない。



12月30日の八重山毎日紙面 西表(竹富町)の方より

12月29日の八重山毎日紙面 西表(竹富町)の方より
12月29日 八重山毎日
前哨戦本格化へ

任期満了に伴う石垣市長選に出馬表明した現職3期目の中山義隆氏(左)と市議会議員で新人の宮良操氏
石垣市長選に2氏表明 来年3月11日投開票
任期満了に伴う石垣市長選(3月4日告示、11日投開票)は、市議で新人の宮良操氏(61)、現職で3期目を目指す中山義隆氏(50)が相次いで出馬を表明し、保守系現職に、一部保守を加えた革新系新人が挑む構図となっている。宮良氏は新たに後援会組織を結成、中山氏は従来の組織を継続するなど、支持母体も整った。今後、各地区での懇談会や集会など年明けから動きが本格化、2カ月余りにわたる前哨戦を展開する。
両氏の最大の違いは、防衛省が平得大俣東の市有地と民有地で手続きを進めている陸上自衛隊配備計画への対応。宮良氏は「阻止する」と反対の立場、中山氏は「理解する」として「話し合う」立場をとっている。
ただ、争点に対する両氏の認識には隔たりがあり、宮良氏が陸自配備を最大の問題に掲げる一方、中山氏は経済振興策を挙げていることから、有権者に問う内容に違いが出るものとみられ、配備の是非が真っ向から対立する軸となるかどうかは微妙な情勢だ。
中山氏の2期8年の市政運営の評価では、宮良氏が幼稚園休園、不発弾保管庫、火葬場移転、新庁舎建設位置をめぐる住民の反発などを例に「住民自治は末期症状、崩壊寸前だ」と厳しく批判、これに中山市長は「振り返ると、市民の意見を聞いてすべて解決した」と即反論するなど、有権者にとって分かりやすい争点の一つとなる。
前哨戦で宮良陣営は革新票の支持を固めた上で、反中山の保守票の取り込みを狙う。中山陣営は自民党石垣市支部内で生じている不協和音の影響を最小限に抑え、公明党の支持を取り付けたい考え。
中山氏の1期目で自民党との協力関係を築いた公明は前回、告示日の10日前に支持を出していることから、今回も前哨戦終盤まで動向を注視するとともに人格や識見、政策などを見極めた上で判断することになりそうだ。
一方、今市長選は、選挙権が18歳以上に引き下げられて以降初。両陣営は若い世代への浸透にも力を入れる。
石垣市長選に宮良操さん。一致団結した全力投球で「陸自配備に反対する市長」を!

12月27日の八重山毎日紙面


12月27日の八重山毎日紙面 西表(竹富町)の方より
12月27日 八重山毎日
「住民自治を取り戻す」と決意 石垣市長選

「住民自治を取り戻す」と決意を表明する宮良操氏(中央)=26日午後、登野城の後援会事務所
宮良操氏が出馬表明 陸自配備「平和に汚点」
来年3月11日の石垣市長選の予定候補者として野党側の候補者選考委員会で選考された石垣市議の宮良操氏(61)は26日、登野城の後援会事務所で会見し、「石垣市の住民自治は末期症状、崩壊寸前だ。住民自治を取り戻す」と決意を述べ、正式に出馬を表明した。住民自治のあり方と陸上自衛隊配備計画の是非を問うことを最大の争点に挙げ、「政治生命を懸けて戦わなければならない」と強調した。プロジェクトチームで政策を詰めており、年明け早々に発表する予定だ。
宮良氏は「今まさに住民自治が問われている。2期8年の中山市政を議場から見続けてきたが、住民自治がないがしろにされ、国追随の安倍トンネル行政が行われている。日本一幸せあふれる市民が存在したのか」と疑問を呈し、具体例として住民の反発を招いた幼稚園休園や不発弾保管庫設置場所、新庁舎建設場所、自衛隊配備計画の賛否を問う住民投票に対する消極的な姿勢を挙げた。
陸自配備計画については「戦後70年、平和の危機が訪れている。私たちは6月23日の慰霊の日に2度と過ちは繰り返さないと、亡くなった方々に誓いをたててきた。しかし、ミサイル基地は国主導、市加担で進んでいる。ここで止めないと未来永劫(えいごう)、禍根を残し、平和に汚点を残す。政治生命を懸けて戦わなければならない」と語った。
出馬を決めた最大の理由について「市政の最大の危機を迎える中、誰かがやらなければならない。逃げてはならないと決意した」と説明。12月議会での野党議員に対する中山市長の侮辱・排除するかのような発言にも触れ、「このような人に市政を担わせてはならないという怒りが出馬の大きな原動力になった」と語った。
会見に先立ち、後援会が結成され、共同代表に入嵩西整、高嶺善伸、平地ますみ、多宇元、次呂久成崇の5氏が就任した。
宮良操(みやら・みさお)氏。1956年4月29日生まれ。石垣市白保出身。沖縄国際大学卒。1979年、市職員に採用。1998年9月に市議初当選。以降5期連続当選。市青年団協議会会長、八重山郡農業共済組合長、石垣島和牛改良組合長、JA沖縄中央会理事、JAおきなわ経営管理委員などを歴任した。

12月27日の琉球新報紙面

12月27日の沖縄タイムス紙面



12月27日の八重山日報紙面
現職中山市長は最大争点に「経済振興」と争点をぼかし、「陸自受け入れ」を隠す。



12月28日の八重山日報紙面

12月26日の八重山毎日紙面
12月26日 八重山毎日
市長選めぐり不協和音 今後の態勢構築に課題
現職の予定候補者決定に異論
教育委人事で一部退席 職務強要事件も懸念材料に
来年3月11日の石垣市長選をめぐり、自民党石垣市支部(石垣亨支部長)内に不協和音が生じている。中山義隆市長が12月定例市議会に提出した教育委員の人事案件で、与党から3人が退席するという異例の事態に陥ったほか、支部常任総務会が現職を予定候補者として決定したことに一部から「総括もしていない」と異論が出るなど、足並みが乱れており、今後の選挙態勢の構築が課題に。さらに、自民党と公明党との間に対応の違いがある自衛隊配備計画問題、保守系市議2人が逮捕・起訴された職務強要事件の影響も懸念材料として横たわる。
教育委員人事で退席した議員のうち、箕底用一氏は自身のツイッターに「事前の調整なく上程! 仲良しこよし達には説明があったらしいが、それを認めた仲良し組! やっぱり彼ら達には情報収集する人がいないんだな(笑)、情報提供したが後の祭り。情報分析せずに市長選挙は危険だ。仲良し組は末期症状だ」と書き込んでいる。
現職の2期目の総括にも「現職保守系市長が落選したらどうなる。自衛隊配備計画は迷走する。仲良し組の防衛族は本当に現職を勝算しているのか。市民情勢の分析は大丈夫か。建産連業者の分析はしたのか。自民支部でそんな話すらしていない。ありきで動くのは危険だ。保守市政を守る事が大切なのだよ」と指摘、常任総務会で異議を唱えた。
内部の亀裂が表面化したのは、陸自配備を求める請願の採決で自民系の2人が反対、1人が退席した昨年6月市議会。この後、推進グループ8人が「ともに行動できない」として会派「自由民主石垣」を立ち上げ、支部役職に就くなど組織の主流を占めている。この混乱が現在まで尾を引いているとみられる。
自衛隊配備問題では、公明石垣の大石行英代表が「平和と融合の第3の道」を求めて中山市長の最終判断に待ったをかけているが、自民石垣市支部顧問の仲間均氏が12月市議会一般質問で「選挙前に(受け入れを)打ち出さないと保守系(支持者)は離れていく」「自衛隊配備を容認すると応援しないという党があると聞いているが、自民党はそうはいかない」と中山市長をけん制。保守内部には早期の受け入れ表明を求める声があることから、中山市長は難しい選択を迫られることに。
一方、公明関係者からは、市議会で野党側が追及した中山市長の株取引や東京と那覇市に所有するマンションをめぐる資産公開に対して「もやもやした感じが晴れない。説明しなければ、支持者の理解を得られないのではないか」と説明責任を求める声も。
保守系市議2人が逮捕・起訴された職務強要事件について市長周辺は「かなりの票が反中山に回るのではないか」と保守票の目減りを懸念。逮捕された今村重治市議は起訴事実を全面否認、年明けから始まる予定の公判で争う構えをみせており、審理の行方にも注目が集まっている。
スポンサーサイト